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行ってみなければわからないこと

現場百遍という言葉があるように、やはりその場に行ってみなければわからないことはたくさんある。きょうも明日からの撮影で足を運ぶ場所を改めて見に行ったら、行かなければ気付かなかった雑音や土地の傾斜、日の入り方なんかが一発でわかって、一気に安心感で満たされた。頭やパソコンや紙で考えているだけでは及ばない実態というものが場所にはあるんだなと。
やってみなくちゃわからないという言葉はやけっぱちで思わず口をついた捨て台詞ではなく、やってみないと理解が及ばないことはあるのだという意味で解釈すれば本当にその通りだ。撮影でも演技でも演出でも何でもそうだけど「もしこうやってやってみたらどうなるんだろうね」「うーんどうだろう。あんまり良くないのかも」「いや結構悪くないかもね」なんて話だけして最後みんな押し黙るみたいなことは往々にしてあって、そんな時はまずやってみればいいってだけの話だ。考えるな感じろはまったく良いとは思わないけど(やっぱり考えた上でやるべきではある)あーでもないこーでもないと話しているくらいなら身体に頼ってみるというのも手だし、場所に委ねてみるというのも策だ。考えた上で考えるな動け、だと思う。
というわけでこれから12月16日・17日に上演する演劇作品『壺を落とす』の稽古で身体と場所に委ねてきます。


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