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世界のサウナ首都タンペレでサウナセレモニーを受けてきた①

Moi!! フィンランドサウナアンバサダーのじょうひろしです!Visit Finlandのキャンペーンに当選し、2019年1月・3月でフィンランドサウナ旅行をしました。日本ではSauna Camp Dayなどのアウトドアサウナをこよなく愛しています。好きな都内のサウナはドシー。ホームサウナは(北欧サウナ)境南浴場です。

すっかり日が経ってしまいましたが、3/4にフィンランドはタンペレでSaunakonkeliの2人からサウナセレモニーを施してもらいました。

この記事では、Saunakonkeliの二人とどんな時間を過ごしたか、ドキュメンタリー風に振り返りたいと思います。

ニーハマ・サウナへ

朝は10時にSaunakonkeliの2人とDream Hostelに集合した。Dream Hostel(ドリーム・ホステル)はタンペレ中央駅にほど近いTullin Sauna(トゥッリン・サウナ)の斜向かいにあるホステルです。宿泊するとTullin Saunaの利用料が安くなる。

Saunakonkeliについて
Saunakonkeli(サウナコンケリ)はフィンランド語の「Sauna(サウナ)」「Konkeli(自転車)」をくっつけた造語で、自転車に乗ってサウナを巡る活動を称したもの。メンバーはJuha(ユハ)とMatti(マッティ)。

今回は冬季かつ僕の送迎があったので車で迎えに来てくれたけれど、いつか2人と一緒に自転車でフィンランドのサウナを巡ってみたい。

雑談を交えながら20分。着いたのはニーハマ・サウナ(Nihama Sauna)。タンペレ東部にある公衆サウナ。実はこの日は本来の営業日ではなかったのだけれど、知り合いのツテか3人貸し切りで入れてもらえた。

サウナ室に入ってまず驚く。

サウナストーブに火が入っていない。

2人はまずロウリュに使うお湯(ロウリュする時は水よりもお湯の方がサウナストーンを冷まさない)を沸かすためにドラム缶に並々と水を入れ、薪をくべ、マッチに火をつけた。そして、サウナストーブにも同じように薪をくべ、火をつけた。使っていた木は(たしか)パインツリーで、これがストーブを暖めるのに最適だとか。

慣れない英語で会話しながら「サウナ室が暖まるまでの1、2時間ここで時間を過ごすのだろうか」と不安を感じ始めた頃、「外を歩こう」と誘われる。

森を歩く

ニーハマ・サウナは周囲を森に囲われた、ニーハマ湖の南東に隣接するサウナ。冬期はすぐ近くにクロスカントリー用の道などがある。2人は手慣れた様子で小道を進み、スギやシラカバやキノコを見つけてはフィンランド人と森との関わりを説明してくれた。

しばらく歩いた頃、大きな森が見えた。Mattiは、カメラを片手にはしゃぐ僕に向かって森に向かって一礼をするように促した。

森の中を歩いていると大きな3本のシラカバの木があった。2人は「これは僕ら3人の木だよ」と言って一際大きいシラカバを僕に譲ってくれた。そこで3人それぞれシラカバの木に触れて自然を感じた。そして、僕らはサウナ小屋へと戻った。

サウナセレモニー

お茶を飲みながら、Mattiはドラム缶とサウナストーブの両方に薪をくべる。サウナ室が少しずつ暖まり始めた頃、Juhaと一緒にまた外に出た。

外には大きなテントがあり、そこに入るように促される。テントの中には小さめの薪ストーブがあり、僕ら二人はストーブを囲むように座った。

Juhaはサウナにまつわる4要素、風、火、土、水について静かに話した。目を閉じて、それらの要素が僕らの身体とどう結びついているかを聞きながら深く瞑想した。

瞑想を終えるとMattiが3人分のマッカラ(フィンランドのソーセージ)を持ってやってきた。Mattiイチオシのマスタードをマッカラにつけて、コンブ茶と一緒に僕らは軽食を摂った。隣ではニーハマ・サウナの主がヴィヒタを作っていた。

そしてサウナセレモニーが始まった。

まず、Juhaは時間をかけて僕の全身に泥炭をぬりたくり、お湯で流した。その間、Mattiはストーブに薪をくべ、時折"詩を歌っていた"。

次にJuhaは僕に寝ころがるように指示し、ヴィヒタを思い切り僕の身体に叩きつけた。何十回も。

「こんなに強く叩きつけられたことはない」というほど痛かったが、と同時にJuhaも肩で呼吸するほど全力でヴィヒタを振り下ろしていた。

10分か15分かして、ウィスキングは終わり、再びシャワーを浴びてヴィヒタの葉を身体から落とす。Juhaはハチミツ成分のローションのようなものを僕に渡し、サウナ室で一人の時間を過ごすようにと言って2人で出ていった。

泥をまとい、ウィスキングを受け、ハチミツを身体に塗り、そしてサウナで時間を過ごす。この一連の流れが「生まれ変わり」を意味するのだそうだ。

身体にハチミツのローションを塗りながら、一連の処置を振り返る。ヴィヒタで全身を力強く叩かれるほどの痛みを日常的に受けることはまずないので、肌に残る痛みを感じながら不思議と気持ちが軽くなった。

3人で楽しむ

ほどなくして2人は戻り、「これからもう一度サウナに入るが、また一人で時間を過ごすか、一緒にサウナに入るか。好きな方を選んでほしい」と言った。

今回のフィンランド旅の目的のひとつは「フィンランド人と仲良くなること」だったので、僕は二人と一緒に時間を過ごすことを選んだ。

それからサウナとアヴァント浴(凍った湖に空けた穴に入ること)を往復しつつ、サウナソングを聞いたり、アルティメット・サウナ・スタイル(ロウリュの熱を最高に身体に受ける姿勢)を教えてもらいながら時間を過ごした。2℃の湖に頭まで浸かっていると「Japanese Crazy...」と言われたので一般的なフィンランド人はもう少し控えめにアヴァント浴するのかもしれない。

サウナ浴を充分に楽しんだ後は、サウナ小屋の隣にあるカフェで豆のスープとジュースを飲みながらおしゃべりをして、記念撮影をした。

2日目につづく。

Niihaman Maja
Niihama Sauna - Visit Tampere



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