堀江貴文氏主演「クリスマスキャロル」の稽古見学

12月5日、堀江さんがゼロ高生をクリスマスキャロルに招待してくださる上に、稽古の見学にも来ていいということだったので、私は来年2月に公演予定である、舞台「多動力」のための舞台演技の参考にしたいと思い、稽古の見学へ行った。

プロの稽古の見学なんて行ったことがないし、そうそう行けるものではないと思い、すごくわくわくしていたのだが、それもつかの間、稽古場のドアを開けるとピリッとした空気が私の身体に伝わり、わくわくが緊張に変わった。

その日外は寒かったのだが、稽古場は異様に暑かった。暖房をつけていたのかはわからないが、役者だけじゃなく、セットを動かす人、BGMを流す人など裏方の人達の熱気が伝わり、
あぁ、これがプロの現場なんだと実感した。
稽古が始って一番最初にビックリしたのは役者の声の大きさだった。もちろん素人である自分なんかと比べものにならないのは当たり前だが、自分が稽古で出している声の倍以上あった。大きさだけじゃない、隅々まで響く透き通るような声、役としては、演じる中で話しかけている相手役に思いを伝えるように声を出しているものの、観客のことを忘れていない、一番に観客に伝えるために出しているような声だった。それで私の緊張感はますます上がり、稽古の舞台に入り込んだ。

もちろん知っての通り、これはミュージカルなので歌が入る、その歌がまた歌手なのかと思うくらいの歌声だった。
役者のセリフを言いながらの身振り手振り、表情、それがその人の感情を完璧に表現していてどんどん引き込まれるようだった。舞台やミュージカルというものは、出だしの15分で決まるという。私はたった5分で引き込まれた。なにせ観客の目に入らない時ですら完璧に役を演じきっていたのだから。それからというもの何一つ目が離せなかった。稽古ではなく本番なのではないかと錯覚したほどだった。

ストーリーは、IT会社の社長で財力も社会的知名度も抜群な満ち足りた生活をしているように思えるスクルージ。しかし実際は心に闇を抱えており、自分の意にそぐわない社員は直ちに解雇。無駄な出費は一切許さないスクルージは社員に不満を募らせていた。
そんなスクルージにクリスマスなんて関係ない、休暇も募金もありえない。祝うなんてもってのほか!
わびしいクリスマスシーズンを送るスクルージだったのだか、一人眠るある日、大天使ミカエルがやって来て、今後三晩に渡り、自分の部下である天使たちがスクルージのもとを訪れ、彼に三つのクリスマスを見せるだろうと告げる…。
というのが話の流れだ。

若きスクルージを演じる小西成弥さんの守銭奴っ振りがもう半端なく面白い!完全に役に入りきっていると感じた。
面白いと言ったらそれだけじゃない、笑えるシーンがあって舞台の半分近くニヤニヤしていたと思う。
声を出して笑ってしまうシーンも多々あったほどだ。普段からあまり笑わない自分が笑うのだから、きっとみんなも堪えきれずに笑ってしまうであろう。

このミュージカルの演出家でありながら役者としても壇上に登場する湯澤幸一郎さんの演技力と歌声といったら度肝を抜かされた。
私はこのミカエルが登場してからというもの、表情や動作一つ見逃すことのできないほどの演技力と、オペラ歌手のような歌声に感動するほどであった。

この舞台の見所はそれだけではない、プロである沢山の役者、スペシャルゲストだってくる。その上全席ドリンクとスナックが無料!!
しかも和牛のフルコースが食べれるディナー付きの席があるだなんて…。

これは行くしかないでしょう!
なんたってあの堀江貴文さんが演技するんですからね!
ちなみに私は舞台が面白すぎて後日また見学に行かせて頂きました。

皆さんも是非、私が体感した以上のことを、本公演で感じてください。

公式サイト
ミュージカル、「クリスマスキャロル」
http://christmascarol.jp/sp/