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宮迫、ロンブー亮と吉本・岡本社長の会見をウラヨミ

本当は昨日配信しようと思っていたコラムですが、吉本社長の会見が今日行われるということで、本日の配信となりました。前半は、吉本の岡本社長の会見前に作成していて、その時の温度をそのままにしたいので、社長の会見と前後するかもしれませんがご了承ください。

宮迫・ロンブー亮の謝罪会見

2日前、連日とりだたされていた吉本の闇営業問題で、宮迫さんとロンブー亮さんの進退をかけた決死会見が行われました。
宮迫さんは既に吉本から契約解消されており、ロンブー亮さんも、会見中に契約解消が発表されました。そして、会見では、謝罪を始め、会見がなぜこのタイミングになってしまったのか、どのような経緯で会見に至ったのか。会社の対応はどうだったのかということが語られました。

記者からも、神経を逆なでするような、けしかけるような質問もある中で、謝罪を交えながら、先輩や相方へのことに関しては、言葉に詰まって涙を堪えながら、真摯に答える姿には、多くの人の心を打ち、許すとは違う感情を抱いたのではないでしょうか?

今回の事件の本質

今回のことで、反社問題がとりだたされています。また、闇営業という名の直営業も問題視されていますが、今回の件は、一般人には関係ないことだと思うんですよ。結果的に、詐欺グループのパーティーに参加してしまい、詐欺によって巻き上げられたお金を報酬としてもらってしまった事が問題であり、そのことについて嘘をついてしまった事が問題となりました。それによって、謹慎処分になり、会見もせずに時間だけが過ぎて行きましたが、今回の会見で、吉本側の問題も明らかになりました。

そもそも、なぜ吉本所属の芸人に直営業が多いかというと、安い給料にあると言われています。会社の取り分が8割りとか9割とも言われたりしていますが、社長の会見で、5割や6:4と発言はしていました。それでも、本当の所は定かではないでしょう。吉本は劇場も多く、芸を披露する場はとても多く、日本では一番のお笑いの事務所と言えます。所属する芸人も6000人を超え、ネームバリューはとても大きいです。そういう意味では、売れるチャンスは、どの事務所よりも多いと言えるでしょう。しかし、実際に売れて世に出る芸人は一握りです。自ら選んだ道とはいえ、下積みは長く、バイトしながら生活するのがやっとでしょう。また、先輩が後輩の面倒を見ることも多く、売れている先輩芸人は、後輩芸人を多く囲っているといえます。

嘘をついたことより、保身の為に騙したことがよくない

そういう意味では、事件の発端となった後輩である入江の頼みということで、協力した相手が、吉本のイベントでもスポンサーであったはずの企業が実は詐欺グループで、しかも直営業だった。事件が明るみになった時の対応さえ間違っていなければ、このようなことにはならなかったでしょう。それも、今だからどうすればよかったのかわかるというものですが、現実は、そのようにはならず、保身による嘘から始まり、契約解消となり、謝罪会見になりました。

ただ、厳しい声を上げてきた先輩芸人も、この会見によって、諸事情と二人の反省、会社の体制が明らかになったことで、態度が変わりました。大御所のさんまさんも、松っちゃんも、二人を擁護する為だけではなく、今の吉本の体制に対しての物申し、芸人としての活躍の場を確保するように動いているようです。それを、内輪の馴れ合いという声もあるかもしれませんが、今までの功績を一度の失敗で全て台無しになってしまうのはおかしいですし、救いがないのも如何なものかとも思います。

芸能界の成り立ちは、反社勢力?

テレビの世界では、今の時代は「コンプライアンス」というものが最も大きな力になっているので、反社勢力と関わりがあることは、絶対NGとなっています。事件が発覚してから、冠番組であっても、二人の姿が映されることはなく、強引にトリミングしていることで粗い画質でも流すような不自然な編集もありました。「アメトーーク!」でも、協賛各社がスポンサーを降り、ACのCMが流れることも話題になりましたが、「信用」というものが重視される為、反社関係はもちろん、大麻問題やハラスメント問題などによって、出演者や局、スポンサーにとって、信用を失うようなことはメディアでは絶対NGになっています。

ただ、今の芸能界が、元々反社によるものだったら?

芸能界というのは、一般の社会と同じとは言えません。なので、芸能人が問題を起こしても、芸能復帰することは大いにあります。もちろん、引退して一般人として生きていく人もいますし、有名なところでいうと、島田紳助さんは、反社グループとの関わりがあったと言われており、問題が形になる前に引退することを選んだこともありました。
芸能界には、一般社会の常識が通用しないこともあるし、芸能界の常識は、一般社会では通用しないところもあります。しかし、芸能界の顧客に当たるのは一般人であり、その信用を失えば、芸能界でも仕事は成り立ちません。

芸能界と一般社会には、需要と供給の関係性がありながらも、元々はヤ○ザが生業にしてきました。私は以前、コンサートを運営するイベント会社に勤めていましたが、確かに、お偉いさんは、どこかそういう空気を感じないこともありませんでした(流石に時代が違うので、あからさまではないですが)。「興業」という仕事のほとんどは、大元は反社勢力によるものだったりします。

なので、芸能関係で反社勢力との関わりを言われても、違和感を感じないこともありません。
時代が違うので、今も反社勢力によるものとは言えないかもしれませんが、全く関わりがないということもないでしょう。

吉本興業の対応の仕方も、なんとなくそんな闇を感じないこともありません。元々反社勢力ではないとは思いますが、「興業」という性質は、反社に通じるものがあるのかもしれませんね。岡本社長の会見を見ていても、場を和ます為に脅しを入れるとか、やはりどこか一般的ではない、ヤ○ザ的な部分を感じなくもありません。

岡本社長の会見については一言

いさぎ悪い。

歯切れ悪いし、頭悪いし、会話にならない。

一言じゃないですね。

今回の問題が起きたことの意味

今回問題が起きたことで、様々な真相が明らかになりました。

こういった問題が起こることで、物事の本質が見えてくるものです。むしろ表面的なことしか見えません。物事がうまく行っているときは気付かないものですが、問題が起こった時に初めて、本質が顔を出します。

今回、宮迫さん達が嘘をつき、詐欺グループから金銭をもらったことは事実です。しかしその事実は、連日の会見から、安易に責められるものでもないと思うものでした。

MAX的な見方で言うと、問題は起こるべくして起こるもので、必要なこととして起こる、と見ています。

吉本にとっても、宮迫さん達にとっても、今回の問題が起こったことで、本質があぶり出されて、特に宮迫さんとロンブー亮さんへの非難は会見によって大きく変わり、嘘をついたことなど、問題はあるにしても、情状酌量の余地もあり、多少なり禊になったのではないかと思います。

逆に吉本は、さんまさんや松っちゃんの発言や行動、今日の『スッキリ』でも、加藤さんや春菜さんが涙ながらに気持ちをテレビで語り、今回の会見でさらに苦境に立たされています。

宮迫さん達の嘘があったとはいえ、会社は対応が後手に回ったこともあるし、そもそもの経営体質が、直営業を生むものであったり、問題が起こりうるものであったのは間違いありません。芸能界に関わる以上、反社会勢力と全く関わらないということは、ありえないとは思いますが、それは吉本に限らず暗黙の了解としてスルーしてもいいとは思いますが、確実に宮迫さん達2人と吉本との明暗は分かれたのはないでしょうか?

私としては、別に岡本社長が聖人君主のようであり、吉本興業が理想的な会社である必要はないと思うし、所属している芸人は、立場は弱くなるのも当然です。宮迫さん達を責められないのはそういう所だと思いますが、契約解消、引退することへの覚悟を決めて会見に臨んだことで、その二人の覚悟は見ている私たちにも届いたと思います。それに対して、岡本社長から、そういった覚悟は感じられず、歯切れ悪い言い逃れ、「全ては私の責任です」という一言も言えない社長なのです。

私としては、問題を起こすことよりも、問題を起こしてそれとどう向き合い覚悟して進むか、ということの方が価値があると思っています。私は詐欺被害に遭っていないので、どこか他人事のように感じている所もあると思いますが、吉本の問題自体、他人事で、私たちにとってはどうでもいいことでもあります。ただ、今まで毎週楽しみにしていた番組が大きく変わってしまい、笑えなくなってしまうということは、私たち視聴者にとっても、芸人にとっても、望むことではありません。

私の逃げた過去

今回の問題が、起こるべくして起こった必要なことだと捉えたら、見えてくるものが変わってくると思います。こういったことは、芸能界だけでなく、会社や一般社会の中でも起こることです。私も嘘をついて逃げたこともあります。嘘に嘘を重ねて、良心の呵責に耐えられず、なんで辻褄を合わせるような嘘をついてしまったんだろうと、自分を責めました。やらかしてしまったら、怒られたり責任を取らなければなりません。その時であれば耐えられる傷でも、嘘を重ねることで、背負いきれなくなっていくものです。怒られたくない。誤魔化せる。騙せる。そういった甘えや弱さがありました。特に小さい子供は、怒られない為に、分かりきった嘘を平気でついたりします。

私は、嘘そのものより、「騙す」ということに罪を感じます。自分や他人を騙す。それが、保身の為でも、詐欺であっても同じです。しかし、サプライズや人を喜ばせる「嘘」があるのも事実です。実は、この世界にあるほとんどもことが「嘘」で創られたものと言えるかもしれません。ただ、不信に繋がる嘘はつかないように、していきたいですね。

今回は、2回分くらいのボリュームになってしまいましたが、2つに分けるのもテンション下がるので、そのまま配信します。最後まで読んで頂いて、ありがとうございました!

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