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コードギアス名言Vol.30「それが、せめてもの!」

物語と名言

ギアスにかかったユフィは、返り血を浴びながら銃を乱射していた。ガウェインに搭乗し脱出したルルーシュだったが、ブリタニア軍は外にいる日本人までも虐殺しようと、会場を飛び出してくる。その光景を見ながら、現状を受け入れ、覚悟を滲ませながら放った今回の名セリフ。

「こうなったらユーフェミアを最大限利用するしかない。」
「それが、せめてもの!」

その言葉を聞いて、表情を歪めるC.C.だったが、ブリタニア軍に包囲されたことに気付くと、ハドロン砲で敵を蹴散らし、黒の騎士団に号令をかける。

「黒の騎士団総員に告げる!ユーフェミアは敵となった!行政特区日本は、我々をおびき出す卑劣な罠だったのだ!ブリタニア軍を壊滅し、日本人を救い出すのだ!」

ユフィが虐殺命令なんて出すはずないと、ランスロットに乗って飛び出したスザクとルルーシュの言葉が交錯する。スザクはユフィを助けるために、

「絶対にユフィを・・・」

そしてルルーシュは

「見つけ出して殺せ!!!」

と、涙を滲ませながら命令を下すのだった。


名言の意味

誰でも、大なり小なり取り返しのつかないようなことをしてしまったことはありますよね。その時、ずっと悔やみ続けるのか。現実を受け入れて向き合うのか。ルルーシュも、自分の予期せぬギアスの暴走により、その命令の通り、ユフィは日本人を殺し始めました。ユフィの指示により、ブリタニア軍による虐殺が行われたのですが、こうなってしまったからには、もう取り返しはつきません。

恋愛などではよくあることかもしれませんが、つい言葉にしてしまったことが取り返しがつかない事態を生み、怒らせたり泣かせたり、終いには別れてしまう、なんてことは男性にはよくあることではないでしょうか?仕事でも、とんでもないミスをやらかしてしまって、「上の者を出せ」的なことを言われて、「すみません」を連呼しても自分では責任が取れず、上司に尻拭いをしてもらうこともありますよね。その後に待っているのは雷が落ちるだったり、場合によっては責任問題になることもあったりします。

そんな、取り返しのつかないことをしてしまった場合、取る行動は三つあります。

一つ目は、逃げる。
二つ目は、償って生きる。
三つ目は、受け入れてその犠牲を糧にする。

ということです。まぁ、ケースバイケースかもしれませんし、どれも必要なのかもしれません。ルルーシュは三つ目を選択し、覚悟を決めたわけです。一度はユフィの提案を受け入れ、諦めたこともあったと思いますが、予想だにしないことが起きてしまい、一度は現実逃避しますが、理由はどうあれ、自分が引き起こした悲劇を受け入れます。その思いの中には、ユフィへの償いの気持ちもあったでしょう。それは、次回に取り上げる名言で語ることになりますが、取り返しのつかないことをしてしまった時に、最終的にどんな判断をするかというのが、その人の本質と言えるかもしれませんね。

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