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「Go To キャンペーン」をウラヨミ!

「Go To トラベル」スタート!

いよいよ始まった「Go To キャンペーン」
私なんかは、「Go To」ときたら、「ライザップ!」と叫びたくなります。


コロナの影響により、収縮した経済を活性化させるための一手、のはずなのですが、東京の感染者の拡大によって、東京を対象外にしたり、キャンセル料をどうするかなど、混乱を招いています。

さらには「Go To イート」キャンペーンも実施されようとしています。そんな混迷する政治経済に関してウラヨミしていきたいと思います。


そもそも「Go To キャンペーン」とは?

「Go To キャンペーン」とは、自粛によって大打撃を受けた環境業や、飲食業、娯楽業などを支援し、需要を拡大するための政策です。先駆けとして、「Go To トラベル」が7月22日から始まり、終了予定は2021年で、明確な日程は決まっていません。利用状況によっては、早めに終了することも考えられます。

では、どのような割引が得られるのでしょうか。

・旅行予約をした場合、代金の2分の1に相当する金額を支援

 一泊一人あたり最大2万円分、日帰りの場合は最大1万円分を支援しますが、そのうちの7割を割引し、3割は「地域共通クーポン」を配布とのこと。7割割引し、3割還元するということですね。
例えば、1万円支援される場合、7000円分の割引と、3000円分の地域共通クーポンがもらえることになります。地域共クーポンは、旅行先でのお土産や飲食店、交通機関で利用することで、活性化を計る、ということです。
 ただし、クーポン配布は9月以降の配布を予定していることと、利用できないお店もあるので、注意が必要です。詳細は未定です。

あとはもちろんのこと、利用対象の施設が、「Go To キャンペーン」に参加登録をしていないと割引は受けられません。そして、予約をしないと割引を受けられません。

注意すべきは、キャンセル料についてですが、未だ答えは出ず。このキャンセル料問題も含めて、「Go To キャンペーン」の問題点を追求してまいります。


良かれと思ってしたはずなのに

「Go To キャンペーン」は、本来良かれと思って行われるもののはずです。それなのに、なぜこんなに混乱を招くのでしょうか。政府としては、おそらく良かれと思ったことでしょう。しかし、国民から返って来た声は、

「期待できるけど、感染が怖い」
「感染るのも怖いけど、感染すのも怖い」
「不安はあるけど経済を考えるとやった方がいいのかも」
「東京だけ外すならやらない方がマシ」
「やるのはいいけど、今じゃない」

などなど。
確かに、利用したいという声もあるし、現状のままでは倒産が相次ぐことでしょう。

このキャンペーン自体は、経済回復の為に、必要だし良案だと思います。せっかく良いことでも、タイミングが違えば、感謝されるどころか、混乱を招いたり迷惑になることもあります。

ブラックビスケッツもこう歌っています。

「どんなにいいことだって 間がワルいとね カチンと来たりで」

(ビビアン・スーは、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』にも出演しています!)


良かれと思ってすることは、往々にしてよくない結果になることが多かったりするんですよね。
せっかく倒産を防ぎ、旅行を可能にし、良いことだらけのはずのキャンペーンなのに、東京だけ除外されたり、キャンセル料の問題も解決する前に始めてしまったりして、残念な感じになっています。

良いことでも、やるからには準備を整えたり、タイミングを見極めないと、善も悪に変わるということでしょう。
今後、評価を覆すことができるでしょうか・・・。


『はたらく細胞』と経済

「Go To キャンペーン」は、間違いなく需要を増やすための施策です。
需要が冷え込んでしまっては、経済は立ち行きません。経済はよく、人間の体で言えば血流に例えられますが、血液が流れなければ、その部分はやがて壊死してしまいます。心臓であれば、20分血流が止まったら、心筋細胞の壊死が始まり、心筋梗塞で亡くなることもあります。

緊急事態宣言によって、2ヶ月間は間違いなく血流に異常が起こりました。部分的には、壊死(倒産)してしまった部分もありました。緊急事態宣言が解除されて、再び血流が回り始めました。血流が悪くなると、血の塊である血栓ができることがありますが、血流が良くなることで、血栓が流されて、狭い血管を塞いでしまうことがあります。それが、脳梗塞や、エコノミークラス症候群を引き起こすのですが、主に新宿など夜の街で感染者が増えていったのは、血栓障害のようなものなのかもしれません。

人体で例えてみましたが、人の体も経済も、似たようなものだなぁと改めて感じます。人体は、37兆個の細胞でできていますが、細胞たちが、人の体で経済活動をしているのと同じなのかもしれないですね。


話を戻しますが、ざっくり言えば、血流が悪くなり、血栓ができているにも関わらず、血流を良くしようとしているのが、「Go To キャンペーン」と言えます。

血流を良くすることは、良いことです。しかし、場合によっては、血流が良くなることで、死を招くこともあるということです。これは、『ドクターX』でも描かれていました(笑)

つまりは、コロナ対策がままならない中で、実行するには時期尚早だということです。東京は対象除外になったものの、このキャンペーンにより、感染拡大が増えたら、政府の信用問題なるでしょう。


本来は、コロナが収束してからの案

本来であれば、コロナが収束したり、ワクチンなどができて収束が見込めるようになってからのキャンペーンだったはずです。それなのに、感染拡大の可能性があり、感染してしまったとして、隔離して仕事や学校を休まなければなりません。そうなれば、給料も減ってしまうし、授業も遅れてしまい、時間を奪われてしまいます。何よりも、「信用」を失いかねず、会社でも色目で見られたり、学校であれば、いじめに発展する可能性もあるでしょう。

そんな危険性のあるキャンペーンを、なぜこのタイミングでやるのでしょうか?

そこでふとウラヨミしたことが、

「あれ?もしかして、今って、危険性のあるGo To キャンペーンやらないといけないくらい、経済ヤバイ?」

ということです。

実際に、多くの企業が倒産しているし、私自身、3ヶ月間仕事ができず、無給でした。幸い、個人事業だし、倒産するような事態には至っていませんが、「コロナ倒産」は1万社以上になるという見込みだそうです。特に観光業は大打撃を受けています。GWやこの四連休、そしてこれからの夏休みと、大きな収入が見込めるはずが、50〜70%減になるかもしれないと。

経済全体とまではいかなくても、観光業は、危険域に達しているのは間違いないでしょう。補償するにも、簡単なことではないだろうし、経済が回ることが一番です。

人間、健康第一と言いますが、人と同じく、今や国、世界自体が今新型コロナウイルスの脅威にさらされています。病気には、適した薬や治療があるものです。国の病に対しても、適した対処をしないと、病状を悪化させる可能性も、あるのかもしれません。


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