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中日ドラゴンズ応援歌の「お前」呼称問題をウラヨミしたら、人類衰退するかもしれなかった

中日応援歌の呼称問題

応援歌の歌詞に関して、チームから球団に対し、不適切なフレーズがあるという指摘があり、球団側からファンに、応援歌の歌詞を変えて欲しいという指摘があったそうです。その応援歌とは、ピンクレディの『サウスポー』の替え歌です。

問題になった歌詞はコチラ。

「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!
(レッツゴー<選手名>、レッツゴー<選手名>)
みなぎる闘志を奮い立て お前が打たなきゃ誰が打つ
今、勝利を掴め(オイ!オイ!<選手名>)」

不適切なフレーズとは「お前」という箇所だそうです。突然の指摘に、歌詞を変更して歌うのは間に合わないため、自粛しているそうですが、自粛を始めた昨日、奇しくも巨人に6-0で完封負けしてしまいました・・・。
ニュースでも話題になり、ファンを含め困惑している人が多いようですが、この歌詞の不適切な理由は二つあるそうです。

問題その1「リスペクト」

一つは、選手を名前で呼んでほしい。戦う選手をリスペクトしてほしい。とのことだそうです。

この応援歌では、「お前」のフレーズの前後にちゃんと選手の名前を呼んでいます。そして、リスペクトしていなければ、お金を払って時間をかけてまで球場に応援には行きません。はい論破。まぁ、選手の気持ちもわからないではないですが、最近できた歌ではなく、もう何十年も歌われているはずなのに、なんで今更?と思わなくもないです。中には、野次を飛ばす心無いファンもいるので、それが気に食わなかったのではないかと思うんですが・・・。

問題その2「子供の教育」

問題は二つ目です。観戦に来ている子供の前で「お前」と言ったり、「お前」と言わせることは如何なものかと。教育上の理由として、問題提議していました。

正直、今回の私は怒っています。子供が「お前」と呼ぶのはよろしくないから呼ばせないことが教育だ?ふざけるんじゃないってばよ。そんな、臭いものには蓋的な対処をする方が、よっぽど教育放棄ではないでしょうか。そういう表面的な対応するから、そんな大人に育てられた子供は、くだらない大人になってしまうのではないでしょうか。そのサイクルは、国家を衰退させると言っていいかもしれません。

小さな問題かもしれませんが、この件が問題だと言っている人こそが問題だと思います。

根本的な原因は、支配的教育?

私は、「お前」と呼ぶことを良しとしているわけではありません。昔の世では「大前」として目上の人に使っていた言葉ですが、今の世では、目下の人に使う呼び方です。言われた方も、嬉しい呼ばれ方ではないでしょうし。

あくまで個人的な教育論ですが、教育とは、上から善悪を押し付けるものではなく、善悪は何かを考える力を身につけさせるものだと思います。もちろん、善悪に限りませんが、一方的に価値観をお押し付けることを教育とは言いません。

以前、「先に生まれただけの僕」という学園ドラマがありましたが、「先生」とは、「先に生まれた者」という意味もあります。つまり、大人の私たちは子供達よりも先に生まれただけで、子供達は、進化していく時代に対応していく、私たちよりも優秀な人材なのです。現時点で大人の方ができることは多いのかもしれませんが、いずれは追い抜かれ、養われる立場になります。それは人類の進化になっていくことだと思います。

一番厄介なのは、「愛」と称して支配的教育をすることです。「愛」とか「子供のため」という耳心地の良い言葉を使えば、どこか認めてしまったりするものです。ただ、これも使い方によっては、正当性を持たせることで都合よく解釈させたりすることができます。こういう厄介なことが、人間社会には蔓延しているように感じます。
このように臭いものに蓋をしたり、表面的なことで対処しようとするやり方では、人類が進化してくことはないでしょう。そうなれば、衰退の一途を辿ります。

大人がすべきことは、選択の自由を用意すること

子供に大人が決めたことを押し付けるのではなく、選択する自由を与えることが大人のすべきことで、それこそが教育だと思います。そして、間違った選択をしてしまった時に、それを背負うことが、大人のすべきことではないでしょうか?子育てなんかはまさにそうだと思います。

話を応援歌に戻しますが、「お前」と呼ばせることが問題だからやめさせるのではなく、分別をつけることや使い方を教えることの方が、よっぽど大事だと思います。教えないとできないと思っている大人の対応は、子供を信じておらず、むしろいずれ自分を超えていく子供に対して失礼なのではないかと思います。

表面的な対応しかできないことが、とても残念に思うニュースでした。日本(人類)に根付いている支配的教育による一つの結果なのかもしれません。ニュースを見ていて腹が立ったので、一石を投じたいと思います。

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