スクリーンショット_2019-03-09_22

コードギアス名言Vol.14「人を救いたいって?救われたいのは自分の心だろ。(マオ)」

物語と名言

C.C.を取り戻す為に現れたマオ。一度はルルーシュにやられ、警官に撃たれたものの、一命を取り留め動けるまでに回復し、妹のナナリーを誘拐し、ルルーシュに復讐に来た。

ナナリーを人質に取り、ナナリーを探すルルーシュだったが、異変に気付いたスザクが一緒に探すよう同行する。ナナリーの居場所を突き止めた二人だが、ナナリーの頭の上には振り子爆弾があり、手出しができない。そこで、ルルーシュは人りマオがいる教会に乗り込み、一人勝負を挑む。再びチェスによる勝負になるが、「思考を読むギアス」の持ち主であるマオ相手に、ルルーシュは追い込まれて行く。相手の弱みを知るマオの追い込みは見事で、ついにルルーシュが負ける。それは爆弾の起動スイッチにもなっており、「やめろーーー!!ナナリーィ・・・」と叫び絶望するルルーシュ。しかし、爆発は起きず、そこにスザクが突入し、マオを殴り倒す。

爆弾は、ルルーシュの知識とスザク運動神経の連動によって解体していた。「俺が教えた?」と覚えていないルルーシュにスザクは、

「何言ってるんだ?君の指示だろ?叫び声が聞こえたら突入しろってことも。」

そう聞いたルルーシュは、鏡で自らの目を見、自らにギアスをかけたことを察して思い出すのだった。
思考が読める能力を逆手に取り、支持したことを忘れ去せ、ルルーシュの意識に集中させようと効果範囲を絞らせたことが勝因だった。

スザクが拘束しようと腕をとると、マオが言う。

「話せよ!この父親殺しが!!」

スザクしか知らない真実を言われ、一番の弱点を突かれたスザクは驚愕する。父である首相が自決し、日本が負けることで戦争を終わらせ真実は、スザクが戦争を止めようと子供心に父を殺したというものだった。「仕方がなかった!そうしなければ日本は!」と弁明しようとするスザクに、さらに追求するマオの名言。

「今さら後付けの理屈かい?この人殺しが!」
「人を救いたいって?救われたいのは自分の心だろ?」
「それに殉じて死にたいんだよねぇ?だからいつも自分を死に追い込む!」

叫び崩れるスザク。

「お前の善意はただの自己満足なんだよ!罰が欲しいだけの甘えん坊め!」

そう言い放つと、ルルーシュが

「マオ!お前は黙っていろ!!」

とギアスを掛ける。油断していたマオは声を出せなくなってしまった。どれだけ思考が読めても、話せなくなることは、どうしようもない。教会を出て行こうと外へ出ると、そこにC.C.が待ってい

「好きだったよ、マオ」

と言い、「マオ、先に逝って待っていろ。Cの世界で。」と言い、マオに止めを刺した。

ルルーシュは、スザクの変化の理由を知る事になった。

名言の意味

何を隠そう、このかいが描かれた16話は、私がコードギアスにどハマりするきっかけの回でした。たまたま観たのがこの回ともっと前の回だったのですが、この回は初見では衝撃でした。
改めて見返したら、ストーリーの流れとルルーシュがとった「自分にギアスを掛ける」という策略の見事さにびっくりしました。なぜなら、自分が負けることをわかっていたのです。プライドの高いルルーシュが自分の負けを認めることは、大帝のことではありません。負けを認める格好良さを感じます。

マオの名言を一つでも取り上げたかったのですが、なんとか見つけました(笑)
マオの追い詰め方は、シャーリーに対してもスザクに対してもエグいものがあります。
今回はスザクに対して、過去のトラウマを掘り起こし、スザクの深い心の傷を炙り出しました。それにより、ルルーシュがスザクに対して抱いていた違和感の正体を知り、自らを危険に晒す理由がわかりました。その後のルルーシュのギアスを掛ける姿は、とても格好いいです。

「人の役に立ちたい」

マオの名言があるように、人を救いたいと思う心の裏には、「自分が救われたい」という逆の思いもあるものです。逆に、救われた経験がある人は、誰かを救いたくなるものです。
「人を救いたい」という思いは立派なものですが、その思いにも裏があります。スザクは、心の奥ではその事に気付いていても、自分の行動を許すことはできず、認められなかったのでしょう。だから、マオに追い詰められた時に、我を失うほど落ち込んでしまったのでしょう。

「人の役に立ちたい」と思う人は多いと思いますが、その裏にある思いを自分自身が認識しているのかということは、とても重要なことです。極論を言えば、人を救うことはできないのかもしれません。しかし、裏にある思いを認識していれば、人を救うことで、自分の心を救うこともできるのかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?