いつものカフェ。
私の方に背を向けて座っている白いTシャツ姿が。
彼だ。
そばに寄ろうとする。が、数人の男が彼を担ぎ、車に運ぼうとしている。
よく見ると片脚がブランコのようにぶらぶら揺れている。
え、
何が起きたかわからず声も掛けられず、走り出す車を私はただ突っ立って見ていた。