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Detroit Become Humanクリア

2018年に発売したアクションアドベンチャーゲーム。
発売当時もプレイしましたが、SteamDeckを買ったので、再プレイ。
改めて良いゲームだと感じました。
Deckでの動作の話も含めて、感想です。

人間と機械の物語

2038年、AI技術とロボット工学の発達により、アンドロイド産業で栄えたアメリカ・デトロイトが舞台。サイバーライフ社が人間そっくりのアンドロイドを開発・流通させたことで、過酷な労働をはじめ、人間に可能な作業の多くをアンドロイドが肩代わりするようになっており、経済発展の一方で失業率は増大している。

Wikipediaより

人間の生活の一部をアンドロイドが担っている未来が舞台です。

警察との捜査を担当するコナー、のちにアンドロイドの主導者となるマーカス、虐待を受けている女の子と逃亡生活をするカーラ。
物語は、この3人の主人公の視点を切り替えながら進み、やがて3人の道は交わることとなります。

機械が人間のような感情を持った時、あなたはどうしますか?

という問いを根幹として、プレイヤーは様々な選択を迫られます。

人間とアンドロイドが共存できる世界にできるか。
はたまた、戦う運命にするか。
そのどちらでもないか。

人間と機械の物語の結末を、プレイヤーが導いていくことになります。

「映画を見る」ではなく「ゲームをプレイする」価値が集約された作品

アドベンチャーゲームって、ともすると選択肢を選ぶだけで物語が進んでいくので、ものによっては「これ映画でよくない?」となります。

でもこのDetroit become humanは、ただ物語を眺めているだけではない、プレイヤーとして重要な選択肢を選んだり、行動することで、「映画を体験する」ゲームだなと思いました。

映画を体験してるなと感じさせる要因は、
①選択肢が及ぼす影響
②没入感を増すためのアクション
の2つかなと思います。

①選択肢が及ぼす影響
このゲームでは、選んだ答えが後々まで影響を及ぼします。
1番わかりやすいのは、コナーが死んだ時のハンクの反応。
事件解決のためにコナーが犠牲になることが最適だと思ってコナーが死ぬ時もあります。アンドロイドなので、代えはいるので。
…と、思ってその選択をしたら、次のコナーがハンクと再会した時のハンクの反応はネガティブなものでした。

人間は死んだら生き返らないので、それを人間そっくりのアンドロイドがやることについて嫌悪感があるんだろうなぁと。
でも、事件解決しなかったらそれはそれで怒りそうだからハンクは難しい笑
もちろん、事件は解決して、コナーも生存するルートもあるので、それは選択次第。

で、たぶんですが、一度コナーが死んだという事実があると、その後の会話にも変化がありそうだなと。ちょいちょい、「死んでも戻ってくるんだろ」と皮肉を言われていたので。

というように、自分が選択したことはその場限りではなく、後々にも影響を与えます。
現実がそうであるように、一度選んだことは取り消せない。
ここに、選択の重みとリアルさがあるなと感じます。

②没入感を増すためのアクション
手に汗握る展開というのは見ているだけでハラハラドキドキして惹きつけられますが、それに加えて自らその展開を切り抜けていくという体験によって、物語への没入感が増しているなと思いました。

アクションシーンでは、QTE(クイックタイムイベント)が採用されており、咄嗟にボタンを入力する必要があります。

怖いので失敗したことはないのですが、おそらく失敗することで仲間が死ぬなど、マイナスな展開になるのかなと。

手に汗握るという比喩表現が、比喩ではなくほんとに手汗がすごい笑
それくらい緊張感のあるシーンにできているのは、ゲームならではだからかなと思います。

物語として、傍観者として見ているだけでは感じられない体験が、ゲームというツールを使って上手く作られています。
ここにゲームをプレイする意味があるし、ゲームが好きな理由があります。
だからこそ、ゲーム好きにはプレイしてほしいし、ゲーム普段やらないよって人にも、ゲームの良さをこのゲームで実感してほしいなと思います。

ライトに考えると好感度上げゲー

各主人公は選択肢によって、他の登場人物たちと絆を深めたり、はたまた敵対したりしながら物語を進めていきます。
それによって、物語の道筋も変わってきます。

コナーなら相棒のハンクや、雇い主のアマンダ。
マーカスならノースや仲間たち。
カーラならアリスやルーサー。

選択肢一つで、好感度が上がったり下がったり。
これにはギャルゲーや乙女ゲームをやっている時の感覚に近いものがありますね。

物語を進めるにつれてキャラクターへの愛着も増すので、このキャラクターが好き!ってだけでもプレイする価値はあるなぁと。

高画質でやりたいならPS4でのプレイがおすすめ

発売当初はPS4でプレイしましたが、なんと言ってもリアルに感じられるクオリティがより没入感を増してました。
映画を見てるみたい!とより感じられる。

今回はSteam Deck OLEDでのプレイでしたが、やはり据え置き機に比べたらだいぶ劣ります。

・たくさんのモノが映っているシーンではややカクつく
・ムービーシーン以外の画質は荒め

プレイに支障はありませんが、この2点はやはりか…って感じでした。

ここら辺はSteam Deckを使っている以上仕方ないとも感じたし、それよりも細切れにプレイするのでスリープモードが使えるほうが利点と思い、私はSteam Deckでプレイできてよかったなと思います。

でもやっぱり、初見で、腰を据えてできる環境であるなら、ぜひPS4でのプレイをオススメします。

5年経っても色褪せない楽しさがあった

発売からもう5年も経つんですね。
5年経っても、当時と変わらずにハラハラドキドキ、とても楽しくプレイできました。

時代はまだこのゲームの世界には追いついていませんが、電子機器に依存している今の生活を思うと、近い将来こんな世界になるのかもな、と。

2038年がどんな世界になっているのか、楽しみでもあり、怖い気もします。

やっぱりコナーはいいキャラクターだ。

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