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原因は他にある

ボクの顔面がジョニーデップだったら。

ボクの家が働かなくて良いくらいのお金持ちだったら。

ボクの身体が不老不死だったら。

酪農家さんが和牛受精卵を入れなければ。


ボクにとってはこの程度の感覚である。
そんな事考えてどうするんだ。やるべき事はいくらでもある。

ジョニーデップになれなくても良い男になる事は出来る。
家がお金持ちじゃなくても頑張って自分で稼げば良いだけさ。
いつまでも一人で生きてどうするんだ。時期が来たらちゃんといなくなるのが生き物の務めや。

多分、酪農家さんが思ってるより和牛農家は乳牛への和牛受精卵移植についてなんとも思ってはいないと思う。そもそもお客さんが違うのである。両方買う人はあまりいない。

鳥や豚がいなくなれば牛肉が高くなるのにってレベルで気にしてない。そんな事になるわけ無いでしょ。

ボクは個人的には酪農家さんが和牛の魅力に触れて和牛農家さんになってくれるのを歓迎している。酪農家さんの知識は和牛にはないものばかりでそういう考え方が和牛の世界に入ってくるのは良いことだと思う。

昨夜、友人と牛を眺めながら話していたのだけど和牛の面白さは突き詰めると改良にある。

改良と言うと殆どの方は(和牛農家も)ゲノムや血統、系統ばかりを思うかも知れない。それは間違ってはいないが正しくもない。皆さんはそもそもゲノムの算出根拠等は理解していますか?

和牛の楽しさは人それぞれですがボクは交配により悪いとこを無くし良いとこを伸ばしていくという基本的な事がとても好きです。それと同じくらい美味しいお肉になって欲しいと思っています。

美味しいお肉になるには子牛が健康的に育たなければいけません。ただ大きくするのならそれはとても簡単な事ですが肥育農家さんに行ってもちゃんと食べて病気をせずに大きくなって肥育農家さんの経営に貢献できる子牛を育てる事が繁殖農家の仕事であるとボクは思っております。

こんな事は基本的な事ですがこれがとても面白いのです。お客さんが喜んでくれる事がボクは嬉しいのです。

酪農家さんには和牛の一番楽しい部分に触れて貰いたいと思っています。

皆さんが買われているその受精卵は改良の成果が表れた受精卵になっていますでしょうか?

日本で最も多くの牛飼いさんは和牛繁殖農家です。たくさんの牛飼いさんを魅了する和牛繁殖の面白さにこれを機会に触れて欲しいと個人的には思っております。

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