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鑑賞「祝典序曲」の聴き方を考える① 

本記事では、音楽の教科書(教育芸術社5年生)に掲載されている祝典序曲の魅力を味わうために、どんな聴き方をすればよいのか考えていきます。この記事を読んだ先生と祝典序曲の魅力を味わうための鑑賞の仕方について考えることができれば嬉しいです。「祝典序曲」は魅力的な曲ですが鑑賞の授業で扱うのは難しい曲だと思います。そのため数回に渡って記事を書いていきたいと思います。

※音源は以下の動画を使用しました。

1 魅力の見つけ方

なんとなく祝典序曲を聴いて魅力を見つけることは難しいのではないでしょうか。そのため、曲の聴き方にルールを設けることにしてみます。その名も「心にグッと来たところでストップ!」です。

【やり方】
①動画を聴きながら「心にグッとくる!」と思ったところで動画をストップし、再生時刻をメモしていきます。
②心にグッと来たところベスト3を決めます。
③1位になった部分について、なぜ心にぐっときたのか根拠を示します。

2 「心にグッと来たところでストップ!聴き」やってみた

①「心にグッとくる!」と思ったところで動画をストップする
実際にやってみました。私が「心にグッとくる!」と思ったのは以下の再生時刻です。

  • 1分17秒

  • 1分38秒

  • 2分13秒

  • 3分7秒

  • 3分22秒

  • 3分45秒

  • 4分3秒

  • 5分1秒

  • 5分14秒

  • 5分46秒

②心にグッと来たところベスト3を決める

3位 1分17秒
2位 5分46秒
1位 4分3秒

③1位に選んだ根拠を示す

私の個人的な経験になってしまいますが、中学・大学時代に吹奏楽で打楽器をしていました。パートは打楽器です。一番好きな楽器はシンバルだったので、ついついシンバルのかっこいいところがないか探してしまいます。私が1位に選んだ箇所は、シンバルの音色がとってもかっこいいんです。シンバルの迫力ある音色が響くのと同時に、金管楽器により第二主題が演奏されます。この金管楽器による第二主題を聴くと、いよいよ曲が終わりに近づいているぞ!という高揚感を得ることができます。だから、私はこの部分を1位にしたんじゃないかと思います。

実際に書いてみるとわかりますが、心にぐっときた根拠を文章で示すのは、かなり難しいなと思いました。

3 おわりに

「心にグッと来たところでストップ!」という聴き方を行ってみました。なんとなく鑑賞するよりも、集中して聴くことができたと思います。「グッと来たところなんてないよ!」という児童がいても不思議ではないので、好きなところがあるという前提で鑑賞していくのは危険かもしれませんが、動画を途中でストップしていくというのは面白い聴き方だなと感じます。

「祝典序曲」の魅力に迫っていけるような聴き方について研究していきたいです。ご意見・ご感想などありましたら、コメントして頂けると嬉しいです。



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