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【わたしの嫁入り箪笥】

いま、「物を捨てる」練習中。
それに中々、手こずらせられている。

そうなんだな~。
わたし、捨てるの苦手だったんだよな~。
って、いっぱい思い知る。
いまはその昔(←ちょっと書いて見たかったフレーズ)
わたしがお嫁入りする時(うん十年前)
主人の実家から結納金を頂いた(当時の習い:周囲でも一般的)
それでかな?
わたしの実家では、当時、父親は病気がち・母は親戚の家に雇われてて・
私は看護師として働き始めて5年目位
だったから何とか生活に少し余裕があった頃かな。
多分、わたしの記憶では
“結納金”ってぜ~んぶ嫁入り支度に使うんじゃなくて
「相手方の働き手を貰います」的な部分が上乗せされていた様に思う。
で、わたしの嫁ぎ先は田舎。
初めて見た母が「家、広かったね」と
しきりに言っていた。はっきり言って
私の実家より主人の家の方が格上だった感じ(何が上で、何が下なんて実際ないと思ってるけど)
そこでだ・・・やっと箪笥の話。
“わたしの嫁入り箪笥”
私が実際に見て決めたんじゃないのです。
「格上の家と縁談が決まって嬉しかったから?」か
「自分が跡取り娘で嫁入り箪笥なかったから?」か、はたまた
「結納金、当時の常識より多めに貰って舞い上がっていた?」に関連して
「家の格が下って思われたくない意地からか?」
わたしの母は、叔母と一緒に当時の叔母の仕事関係で付き合いのあった人の車に乗せてもらい、県外の有名な箪笥屋さんを数件梯子し、
カタログを私に見せ、
「凄い良い箪笥が沢山あってね~、叔母ちゃんとも話したんやけど、手頃な(中でも)気に入ったんがあったんよ~。
あれやったらアンタ(私)も恥かかんと思うよ~」
と言われた私。
「毎月、私が渡していたお給料の中から貯金してたから予算は心配せんでええ」
とまで言う母。
正直その箪笥代は結納金の半分以上の代金だった。
おまけに、叔母の仕事関係のその人が
母と叔母を車に乗せ(海を渡り)訪れたという事実。
毒親育ち&仕事休んでまで箪笥見に行けなかった&面倒臭がり
な私・・・決まった、それに。
実際にその箪笥を見たのは
主人の実家に運び込まれてから。
でもねぇ、『箪笥一揃え』って結構場所とります。主人の両親が困ってたもん。
田舎で、法事とかあった時用に
二間続きの座敷があったから、そこに収まったけど・・・その分狭くなったし
陽当たりを遮ってしまう形になったし。
結局、わたしの責任なんだけど
『実家の意地』と『嫁ぎ先の困惑』
の板挟みになってしまった気持ちを持ってしまった一件でした。
いまは、もう過ぎた事だし
「しょうがないよね」ぐらいにしか思ってないけど、でも引っ張る時に腰に負担がかかるのですよ(木の箪笥)。
いや、“物にはそれぞれ良い所があって
便利で、人が作る物には意味がある”
とはわかっているつもりなんだけど・・・

やっぱり、時代背景とか
自分の年令とか体力とか
「流れてるんだな~、ひとつ所にとどまってちゃいられないようになってるのね~」
っと感じつつ&その時代の生き方をすべく・・・断捨離していかなければ・・・。
まずは雑多な物から。
粗大ゴミの日カレンダーに書き込みました。ハイ。

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