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制服太郎のホームセンターDVD大研究 オフィスワイケー.コアラブックス編

皆さんご機嫌いかがでしょう?今日はホームセンターの廉価版DVD大研究の第4回です。
今回はちょっとつまらないかもしれません。何故か?
1950年代の映画が多いからです。
まぁホームセンターのDVDなんて退屈な古臭い映画の
連続です。次回なんかもっと退屈だと思います(笑)

① 東京ドドンパ娘
1961年 公開
出演 沢本忠雄 逗子とんぼ 由利徹 森川信 武智豊子 他

ポスターをまんまDVDジャケに(笑)

にしても〇〇娘シリーズって一体何作あるのかしら?
ちなみにこの作品Amazonプライムで無料なのでDVDをわざわざ買う必要はないかと(笑)

② 銀座カンカン娘
1949年 公開
出演 笠置シズ子 古今亭志ん生 岸井明 他

古今亭志ん生が映画に出てるのが凄い。

古今亭志ん生が最大の見どころ。あとは笠置シズ子の歌かなぁ?

③ 娘十六ジャズ祭
1954年 公開
出演 雪村いづみ フランキー堺 古川ロッパ 清水金一 柳家金語楼 有木三太 三木のり平 他

柳家金語楼が若い。

清水金一と初期のフランキー堺が見どころかな?あとは新倉美子さん。美人でっせ。
にしても清水金一の出演作品はDVD化されてなさすぎ。もう少しDVD化してほしいところ。
調べた限りでは清水金一のDVD化作品はこの後紹介する「珍説忠臣蔵」とこの作品だけ。
オフィスワイケーどんだけ優秀なんだ?
というかホームセンターDVDでしか清水金一作品が見れないとは情け無い…
とはいえ戦前のシミキンがDVDでは一切見られないのは
痛い。

④ 歌くらべ荒神山
1952年 公開
出演 広沢虎造 川田晴久 清川虹子 伴淳三郎 柳家金語楼 古川ロッパ 堺駿二 他

堺駿二が出てるのが救い。

ここに堺駿二が出演していなければかなり堅い時代劇になっていたと私は思う。堺駿二が出る映画にハズレ無しである。

⑤ 青春ジャズ娘
1953年 公開
出演 片山明彦 柳家金語楼 古川ロッパ 清川虹子 フランキー堺 伴淳三郎 益田喜頓 トニー谷 他

新倉美子さん美人やなぁ。

新倉美子さんの歌が堪能できる一作。活動期間わずか
4年の幻のジャズシンガーです。初期のフランキー堺も出演しております。

⑥ 珍説忠臣蔵
1953年 公開
出演 古川ロッパ キドシン 堺駿二 エンタツ.アチャコ
伴淳三郎 清水金一 清川虹子 柳家金語楼 他

90年代にもクラリオンから2度vhs化されました。

シミキンと堺駿二が出演しているなら面白いに決まってますよ。そりゃもう。シミキンの時代劇モノ出演って
珍しい気がします。現代劇のイメージが強い。

⑦ 不敵なあいつ
1966年 公開
出演 小林旭 東京ぼん太 新山ノリロー.トリロー
武智豊子 他

東京ぼん太が準主役。

しかしまぁ東京ぼん太てのは一時期ホント大人気だったんだろうね。元祖一発屋とはこの人の事を言う。
1966年〜1968年位がピーク。それ以降は知名度で生き残るも1976年に賭博容疑で左とん平と捕まる。
1978年に復活するも干され不遇の晩年を迎える。
人柄だろうね。多分。
んで映画の方はというと面白い。東京ぼん太の演技は
辿々しいなどの声もあるがそうは思わない。この人の
飄々としたカンジが小林旭の渋さと良い対比になっていて良い。ちょっと話を逸れさせてもらう。

東京ぼん太から見る漫談4つのツボ
東京ぼん太の漫談は残されたカセットテープやレコードを聴くかぎり上手い。漫談のツボを分かってる。
どういう事かというと、まずお得意の唐草模様ネタから入り、自身の近況を巧みな話術に乗せて話す。それからこの人の強みとしてパラレルワールドを持っているという事だ。マニアは分かるかもしれないが、ペケ子ちゃんという仮想のキャラがいるのだ。つまりこの東京ぼん太ワールドの中には2つの世界が存在する。そして極め付けにお得意の声帯模写。植木等や森繁久彌、鳳啓助なんかもできる。一節太郎も今回の映画を見る限りしていた。そして漫談において歌が一番時間を稼ぐ方法なのだ。それも多分、分かっているのであろう。
① 見た目容姿ネタ
② 自身の近況報告
③ 仮想世界の話
④ 声帯模写〜歌
漫談という物は何があろうと一人で行う物であり一人で出来る事はたかが知れている。しかしそれを最大限に駆使しているのが東京ぼん太の漫談スタイルであると私は思う。
この漫談4つのツボを押さえておくと10分なんかアッという間である。漫談を見てると大体この4つのどれかのパターンを駆使しているのが分かる。
4つ目の歌は楽器を織り交ぜる事も可能。
そして裏コマンドーとして5つ目もある。それは珍芸だ。例えば身近なところで云うと謎掛け。あとは古臭いが百面相、腹話術、フリップ芸とか。花島三郎氏のかくし芸なんかはクダラナイが大変参考になる。おっと話が逸れてしまった。
花島三郎氏のかくし芸の話はまた今度特集を組みたいと考えている。

⑧ 危険旅行
1959年 公開
出演 高橋貞二 トニー谷 桂小金治 中村是好 由利徹 渡辺篤 コロムビアトップ .ライト 他

松竹公式サイトからも買えます。

コレは見る限りホムセンルートの流通ではなく通販経由の商品なのでは?と思いますが一応廉価版かつオフィスワイケーのDVDにデザインが類似しているという事で一応紹介。「日本の喜劇人」で集金旅行のトニー谷が可笑しかったとの記述がある。危険旅行のトニー谷はどうなのだろうか?
コアラブックス。私の中では映像コンテンツに関しては劣化した大陸書房っていうイメージ。
とにかくヌルい。何を出してもヌルい。
他社の倒産在庫の焼き直しが多い。自社で作ったとしてもなんだかオリジナリティーが無い。なんかヌルい。
にも関わらず未だに倒産していない不思議。
ちなみに2009年にコアラブックスはオフィスワイケーと共にDVDを制作していたのでこの松竹三羽烏シリーズもオフィスワイケーが何らかの関連はあるのではないかと思います。多分DVDパッケージ制作はオフィスワイケーじゃないのかなぁ?

⑨ 女賭博師シリーズ

何故か17作中10作だけDVD化された。

最後を飾るのはコレ。とかくオフィスワイケーって会社はキリの良い数字が大好きでどんなシリーズも基本全10巻。全15作の映画であろうと全10巻に無理やりしちゃう。そんな素晴らしい会社なのだ。この女賭博師シリーズもそう。個人的にはジャケはこっちの方が好きだ。
なんか大映の安っぽさがまんま露骨にジャケに現れていて良い。大映とオフィスワイケーって相性が良いよね。
お互い安物同士って訳じゃないけど。
以上です。次回は日本名作劇場について特集します。
退屈でっせ〜。ではまた。




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