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私の考える横綱と大関の違い

横綱大関の地位の違いについて私なりの考えを一部述べたいと思います。何故この時期にとは思いますが、特に意味はないのですがこの件は常々に考えて思っていた事で述べたくなったので記載します。

※給料や待遇などについては触れません
この考えは私がこれまで相撲を見て調べて感じた事を元にしています。

現在では横綱が角界の最高位(最高峰)ですが
横綱は必ずしもいなければならないという訳ではありません。過去に2度ほど(昭和6年5月場所から6場所 平成4年7月場所から5場所)横綱空位の時期がありました。

大関はというと江戸時代初期からある地位です。
当時は最高位とされていました。
東西に必ず1人ずつ(計2名)置かなければならないとされています。横綱が1人以上いて大関が1名しかいない場合は横綱横綱大関として形式上は大関を兼ねます。横綱大関含めて1名しかいない場合関脇から1名補充しなければならないとされていますが、現在までその状況になった事はありません。また現理事長の八角理事長はその考え(関脇以下からの補充に関して)に否定的な見解を示しています。

当然ながら横綱は常に優勝を求められる地位であり常に横綱としての重圧がかかります。皆勤負け越しなどもってのほかで皆勤負け越しでもしたら1発で進退問題に発展するでしょう。(過去に数例あり)
また8〜10勝の勝ち越しでは横綱としての勝ち越しとは言いにくいと思います。優勝争いという観点から個人的には最低でも12勝以上は求められると思います。

大関はというと横綱と同じく優勝を求められる地位です。しかし更に1つ上の番付がある以上横綱を目指す地位でもあると思います。また1場所の成績が9勝止まりで、勝ち星が2桁とならない力士を揶揄するクンロクという言葉も存在します。こちらは大関に対してよく使われ大関の地位で中々優勝争いに加われずに8勝〜9勝の成績が多くなるとクンロク大関と言われたりします。そう言った点などを考えると最低でも二桁の勝ち星が大関には求められると思います

また横綱と違い2場所連続負け越しで関脇に陥落します。ただ陥落場所で3分の2以上(15日間なら10勝以上)の勝ち星で特例復帰する事ができるので、見方を変えると2場所に1度の勝ち越しまたは3場所に1度の二桁の勝ち星大関の地位は守る事ができます。しかし大関の番付の重みや2場所連続負け越しで陥落という重圧が重なり昇進前と昇進後で相撲が変わってしまい実力を中々出せず陥落している力士もいます。

私がSNSやネットニュース記事のコメント欄などでよく見かけるのが

横綱は何場所休場してもいいが大関は2場所連続負け越しで陥落するから休場できない』

というような趣旨のコメントです。

私はこの考えには疑問を呈します。
まず2場所連続の負け越しで陥落するから休場できないなんてことはありません。怪我の状態にもよりますが、治療に専念して再起をかける事も可能だと思います。過去には魁傑照ノ富士が特例復帰にあやからず大関に再昇進した事例も存在します。照ノ富士に至っては怪我や病気により関取の地位から陥落し、その後日常生活すらままならない状態から治療に専念し復帰して序二段から大関再昇進そして横綱昇進を果たしています。

言ってしまうのは簡単な事ですし誰しもが出来ることではなく至難の業ではありますが不可能という訳ではなく実力が伴っていれば可能だと思います。

また横綱は陥落しないからいくらでも休場していい訳ではありません。休場が長引けば進退問題になりますし、休場しても怪我が回復するとは限りません。回復が見込めず横綱としての相撲が取れない、また勝てなくなり横綱としての責務が果たせなくなれば引退する以外に道はなく、常に横綱には引退の2文字がチラつく地位だと思います。また大関で2場所連続優勝もしくはそれに準ずる成績という大関昇進よりも厳しい基準で昇進しなくてはいけないという事も忘れてはいけないと思います。

一部ではありますが以上が私の考える横綱大関の違いについて紹介しました。

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