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Endless SHOCK/Endless SHOCK Eternalの感想(4/27)

※オタクが観たことと思ったことを覚え書きしているだけです。Twitterで残そうと思ったら長すぎたので代替です

SHOCK本編(1幕)

・よく喋る1幕ショウリは半分くらい声を荒げてるけど集団から声が浮かび上がってきて聞きやすかった。早口で飛ばさなきゃいけないシーンがいくつかある(SoFeelItCoing機材トラブルスタッフとか消えゆくコウイチへカンパニーからの懺悔とか)けど、去年よりずっと聞きやすかった。どう考えても勝利くんの話すスピードとは違うのにショウリとして聞きやすかった
・YMDの木箱に腰掛けるところコシオカ誘って一緒に乗ったのにお尻でコシオカ追い落としてて小悪魔(なんだよ〜って顔しながらショウリを構うコシオカ(優しい))
・YMD写真撮るところでコシオカの真似してるショウリ、コシオカが顔の前で手グシャって(手のひらを自分に向けてガオーみたいな感じに)したのを真似して2人でくすくすツボってたの可愛い
・MOVE ON、去年よく通る(上手い)女声にヤミツキになっていたけど今年はアレンジ変更なのか演者が変わったのか控えめだった。ショウリ抜きのときとショウリの上ハモやってるときの去年の女声がめちゃくちゃ良かったのが記憶に残っていたので…でも今年は人数が増えて単純な物量が上がって豪華でこれもまた良しになる
・MOVE ONの最初の方の「with me」が音階無くなってセリフ調なのは今年仕様?SexyRoseで鍛えられた勝利くんさすがの出来栄えだったマチソワ両方とも
・ソリタリ去年より人が増えてて豪華さが一見してよく分かる〜!出とちって回収されるショウリはマイクオフで喚いてるんだけど2階後方席にもなんか言ってるな〜くらいは伝わってきて良かった。あと回収されるショウリと回収するマツザキの身長・体格差が圧倒的でそんな場面じゃないのに可愛くて笑ってしまった
・去年の感想になりますがソリタリの最後の舞台後方から銃を持ってコウイチに歩み寄るあーリカ、歩調が曲調に合っててすっごい良かった。大股に歩くでもせかせかするでもなく自然と曲のテンポに合わせてコウイチに向かっていくから何でもないことのように気持ち良く観てたけどよく考えたらアレすごく大変よな(舞台広いし)
・Japanesque前のコウイチ「お前はもう出なくていい」の言い方、嗜めるんじゃなくて売り言葉で良かった。今年のショウリは対等に見えるって感想をよく見かけたけど、勝利くんの成長はもちろんのこと光一さん側の働きがけもあってそうなってるんだな〜と思いました
・「Smgo、かよ。」の「かよ」の言い方!強くも吐き捨てるでもなく、ソフトな着地だった。喧嘩中のイントネーションで良かった。ライバルとして鎬を削りたい(追いついて追い越したい)のにコウイチはオンの先を見ててショウリを待ってはくれない…コウイチを困らせて立ち止まって欲しいショウリがとった最悪の手段が真剣すり替え…
・リカもショウリも置いて行かれたくないんだけどリカはついて行きたくてショウリは追い越したいからショウリはリカの理解を得られないしショウリはリカのことを理解できない
・Japanesque直前のオーナーとコウイチのやり取り、カンパニーへの責任を背負う者同士の会話じゃなくて、コウイチの完璧じゃないところを知るオーナーと知らないコウイチの会話で良かった。このやり取りからもJapanesque前コウイチのショウリへの接し方は子の成長を願う親とか教育ママとかではなく、コウイチ自身のキャパを超えそうで「周りが見えなくなっ」た状態の現れであることの説得力あった。
・ショウリの弓…引き絞る音に合わせて揺れる髪から覗く瞳(当たり前)
・弓の弦でリカ演じるお姫様を脅すことはできるのか(実効性の意味で)疑問だったけどショウリが最高だからなんでもいいです
・下手寄りで補助ありアクロバットしてたのに衣装のもふもふと補助者とショウリが被っちゃってよく見えず謎時間になってた。ワイヤーはやってもアクロはやらない方だと思っていたので勝利くんが毎公演あれに挑んでいるんだと思うと、やっぱりもっとしっかり見たいよ〜の気持ちになる
・無邪気な(ヘラヘラとした?)笑顔だからこそ場違いの狂気を感じられる山賊ショウリ。これは生活のために山賊やってるんじゃなくて強盗行為をやりたくてやってる山賊ショウリ(良)
・リカの首に刃を当ててる時に瞑目するショウリ、この後起こる出来事で気がそぞろな表現めちゃ良かった。山賊ならやられるコウイチに愉悦の感を抱いてみせたり形勢逆転され追い詰められる仲間に表情を歪めそうなものなのに、次に起こること(真剣が舞台にあることに気付きSmgoできなくなる)への期待が滲んでてすごかった。
・ハラが真剣を持ってきてコウイチが真剣に気付き(自分の勝ちを確信できて)愉快で仕方がない→真剣を抜くことを強要され殺陣を続けようとするコウイチの狂気への怖気(と自分が加害してしまう恐怖)→自分が真剣を手にしてコウイチを刺した絶望の表情の転換最高。震える手で自分の顔触ってコウイチの返り血を確かめるところは美しさと無様さが相まって同情も嘲笑もしきらない気持ちになる
・弓…弓でセットの間から後光携えて出てくるの良すぎる 弓の耐久性や矢の調達の観点から山賊が弓を使うことに違和感があるのですがあの場が設けられてるのはショウリの弓引くところが見たい一心でということで良いですか??(ヒロミツも最初は弓だろうから違います)
・デフォがキラキラの目なのにJapanesqueで目が爛々とするの、同じように目に光が入ってるのに前後の表情でこんなにも違う山賊ショウリは殺人楽しんでる設定なことが分かりやすい
・弓…弓で簾引き裂いて出てくるショウリ…直立姿勢のまま弓引いた状態で素早くターンする動きは一般の殺陣では見られなさそうでSHOCKだからこそ見られるやつだなと思いました

SHOCK本編(2幕)

・去年はずぶ濡れで震える仔犬みたいな雰囲気のショウリだったからコウイチが悪い!と指をさせたのに今年はショウリの加害性がより出ていたのでどっちも悪いし悪くない…とより人間関係を見せられた
・コウイチのSmgoを止めたい、置いて行かれたくないの結果が真剣すり替えなの最悪すぎる 今年のショウリはより加害者らしくて良かった。そのくせ情に訴える表情や言い方が上手くて、どっちも悪いね…の流れに違和感が少ない
・コウイチの右腕を自負するコシオカはシェイクスピアを知らなかった(屋上のシーンでシェイクスピア役は誰?と聞く、死後のコウイチとオフで再会してシェイクスピア勉強した話をしている)のに遅くとも1年半後のショウリは複数作品を誦じることができる程度にシェイクスピアの勉強して何度も悪夢に見てる。舞台が嫌いなわけでもコウイチが嫌いなわけでもないんだよなあ
・それはそうとしてリチャード3世役がコウイチ→ショウリと入れ替わるあの瞬間の美の共演がすごい。
・絶望して死ねェ!良すぎる。コウイチはショウリに死ねとは言わないのにショウリにはコウイチがそう見えてるんだよ
・「Shoe must go on」「周りが見えなくなったらおしまい」が印象的な作品だけど、ショウリ(本編)はずっと周りが見えていない一方でカンパニーの人間関係がコウイチの存在だけで成り立っていることもショウリをカンパニーが扱いかねていることにも気付いててなんだかなあ
・DLBの歌い出しが絶品。BPMゆっくりめの悲しげな曲を勝利さんに歌わせたら右に出るものはいないと思わせるあの”可哀想な感じ”は一体どこから湧いてくるのか。王道ど真ん中主人公顔なのに影のある(陰キャ)役が上手い佐藤勝利さんだからDLBも上手いってこと
・コウイチの若さや未熟さが出るHigherショウリへの無神経な発破かけ…自分が煽ればショウリはいつでもついて来るという甘えと信頼をショウリは何度も裏切りコウイチは孤独を覚えていくんですね、をここ知ることができる。
・幼馴染の設定なのに(多分)青年期を過ぎても「何もかも知った仲」みたいなものがないカンパニー。カンパニー全体で見て、舞台そのものへの好意とコウイチの持つ推進力だけでやってきた集団。各々コウイチに感情をぶつけることはあっても対コウイチ以外となると(ショウリ→リカを除いては)ないのがコウイチの天才性で引っ張ってきたカンパニーなことを示すようで良い
・そんなだから「コウイチに頼まれて」ショウリに付いたマツザキ以下4人はHigherでコウイチの作る輪に戻っちゃう
・こんなに人間関係が希薄(喜怒哀楽なら喜と楽しか共有できてなさそう)なカンパニーなのに、コウイチへとてつもない大きな執着と羨望を抱き舞台に魅せられたショウリが何故リカを好いているのか動機がわからなかった
・ショウリは3回もSmgoに失敗してる(ソリタリ、Japanesque、Higher)んだなあ。しかもミスをカバーする意識ではなく個人的に感情で。
・Smgoに失敗しているといえばシェイクスピアの部分もだけどあれは夢の中だから…といいつつ繰り返し見た夢で何度もSmgoに失敗するショウリは「止まったやつは置いてかれんだろ」の説得力ある
・自分の死をすぐ受け止めて最期の舞台に臨むコウイチ舞台狂すぎて死んでも治らないんだなと思いました
・ショウリあんまりベソベソしてない、ダンスの動きも遠心力に身体持ってかれるとかバチに振り回されるとかが少なくなったような
・ショウリがターンの間にスッと扇を取り出すところ美しかったのでそこのGIFください
・2幕コウイチのフライングはコウイチが死に近づき人間から遠ざかる表現の一環なのか?と思うくらい人間離れした幻想空間になっててすごかった。赤い布のフライングの写真はよく見かけてたけど生で見ると迫力が違う。あと舞ってるときの布の形が「▷コウイチ▷」で蝶々みたいで美しかった
・ラダーフライングのコウイチを目に焼き付けながら太鼓を叩くショウリ、バチに振り回されてなくて良かった。それどころか高い位置から太鼓に腕を振り落としてて気迫がすごかった
・去年のコウイチはショウリのこと見どころのある若輩者として見てるのがよくわかるけど今年は分からない…ライバルでも若輩者でもなく自分に刺激をくれる何かとか…?


Eternal(1幕)

・YMDで本編と同じようにコシオカ分のスペース空けて木箱に乗ったのにコシオカは一緒の木箱に乗ってくれなくて木箱の横に立ってたんだけど、コシオカ用に空けたスペースを詰めてその先で横に立ってるコシオカにもたれかかるショウリ(可愛い)
・コシオカとショウリが仲良くしているのを見るとその後の展開の辛さが沁みる
・Japanesque前の独白で本編楽屋シーンをリプレイズするコウイチが本編より怖く演じられてるその差分がよく分かってマチソワシステム最高〜の気持ちになった
・コウイチの理解者を自負していたコシオカと孤独に苛まれるコウイチが同時に開示されるEternalのJapanesque前独白がエグい
・俺は完璧ってショウリはマジで言ってて、完璧じゃない周りをフォローして回るコウイチ(完璧)にじゃあ俺が完璧じゃなくてもフォロー入れてくれる?これは流石に無理じゃない?を投げかけたのが真剣すり替えなのかもしれない。圧倒的甘え
・「コウイチは俺のやりたいことをやらせない」の意味がわからなかったんですけど、ショウリは完璧な状態を継続させたくてコウイチは変わり続ける(変化し続ける)状態を継続させたい方向性の違いとショウリからコウイチへの期待の大きさがそう言わせるのかな。ショウリはコウイチのことを追いつけない・追い越せない存在と認識しているけどコウイチは迫り来るカンパニー(とカンパニーを引っ張っていける次の目標が見つからないこと)に焦っていたわけで2人に足りないのは対話…でも「2人とも不器用」だからコウイチは命を落としたわけで…
・お前がやればいいだろ!「ああ、やってやるさ!…そう返せない〜」の間と抑揚良すぎ 時間の経過と事実と感想の切り分けが上手
・本編のリプレイに挟まる3年後のショウリ、焦りからくる気性の荒さが抜けて代わりに自分の罪の重さに苦しんでて、3年前と現在の切り分けがより分かりやすくなってた
・ショウリのジャンプ力控えめで良い…勝利くんは羽根生えてる?ってくらいふわっと重力なく飛ぶけどショウリはそれより重心がちょっと下にあって飛びすぎない
・階段落ちから目が離せないハラ、目を覆ってしまうショウリ。ここでも本編と同じく手の震えが止まらない怯え切ったショウリ…この状況を生み出したのはあなたですよ(でもごめん寝みたいで庇護欲をかきたてるからすげ〜魔力)


Eternal(2幕)

・Eternalにもシェイクスピア欲しいよ〜〜〜!
・NYDの楽しそうな面々を見られるだけでEternalはハピエンの気持ちになれる
・ショウリも踊るHigher〜〜〜!!オンのHigherショウリの唸るようなロック調のやつも好きですけどやっぱりコウイチと一緒にやるあの曲が良い。
・Eternal開幕すぐの本編おさらい英語アナウンスでHigherのコウイチ登場時にショウリが抱いた感情はfearだと言われていた(英語聞き取りミスってたらごめん)のが意外だった。怒りと悔しさだと思っていたので…
・あの英語アナウンスだけどこかで聞けないですか?私の感受性の問題で受け取れなかったことがたくさんあるはずなんですよHigherの説明ひとつとっても
・ONE DAY見上げれば〜コウイチソロで口パクパクしてるショウリ、リカが歌い出して2音目から口閉じるの 、CONTINUEでショウリだけコウイチが見えてる(アイコンタクトがある)の、ショウリのコウイチへの感情の大きさを見せてくる。と共にコウイチがショウリを特別扱いしていることもわかる
・墓参りに正装する常識あるショウリだけどバカデカ花束を持ってくるところが告白に白タキシードなショウリらしい。3年墓に参らずとも参ればデカい百合の花束なショウリ

カテコ
・中村さんの紹介すっ飛ばした光一さん「ほら、大事な人は最後に持ってくるっていうね?」に全力の頷き全肯定勝利くん(可愛い)
・ショウリは肩幅に足開くけど勝利くんはピシッと直立なの曲が止んでカテコ始まる時に顕著で良い


全体の感想

・ショウリ(勝利くん)の歌声は節が強いとかクセがあるということがないので、誰かの声を邪魔せずユニゾンもハモリも旋律が綺麗に聴こえていいな〜と思いました。クセ強カンパニーソロ陣の間を埋めるハーモニーの人だなあと思いました(カンパニーの人間関係に真っ向から亀裂入れに行ったショウリの行動と正反対すぎてショウリってもしかして本来は善良なんじゃ?と思わせてくる)。
・その上でソロがまた一段と上手になってて良かった。ソロは反対に抜きの部分とアクセントつける部分がキッチリ作られてて(本編もエタも同じところでアレ?となったので意識的にそうしてると思う)カンパニーのトップを狙う男の説得力があった。とはいえやはり歌い方自体にはクセがないからクセ強いコウイチ・れのリカ・オーナーの間を取り持つ役割が上手
・れのリカアニメ声気味で可愛くて動きも若くてコウイチ好き好き妹分だった。ショウリをそういう目で見てないとかのレベルじゃなくマジで視界に入ってない感じで、ショウリに気を遣って相槌打つことさえなくてショウリ…
・コウイチはカンパニーのために利己に走るしショウリは利己に走る。
・あーリカはカンパニーのNo2だし敢えてコウイチの下についてるけどれのリカは実力者年長者感が薄れてどちらかといえばショウリと同じ「先に進むコウイチ」を見ることで自分の不安定さを露呈している
・ショウリとコウイチの年齢差が埋まったことで若いれのリカとコウイチの年齢差も埋まったんだな〜「コウイチとあーリカ、そしてショウリ」じゃなくて「コウイチ、そしてれのリカとショウリ」になってる。
・セットが豪華だし人が多くて豪華だし盆とステージ昇降機は思ってる3倍速い。コロナ禍の制約が緩和されているのか、これが本来のSHOCKの姿…と度々感心させられる
・れのリカはソロで聴かせるリカ
・オケピ、上手からキーボ弦ドラム管パーカスで並んでて金管の前に指揮者の映像写したモニターついてるんだけど実像とディレイほぼなくてどういう技術???気になってオケピロックオンしそうになる(見えない)。
・カテコ終わりの幕が下りるところでいち早くお手振りする(しかも結構デカい)勝利くん可愛すぎて客席から可愛い〜の声多数発生してましたよ
・CONTINUE白衣装ショウリ腕がピチピチだった 筋肉ムキムキのハラだって腕のラインすとんと落ちてるのにショウリピチピチで腕真っ直ぐに下ろせないんじゃないかと思うくらいピチピチだった CONTINUEは踊らないから別にいいのか(NEW HORIZONは?)
・Show must go onも永遠(Eternal)もライバル役が発する言葉でコウイチの状態を第三者に提示する言葉だったのずっと意外。本編の語り手はオーナーとコウイチでEternalの語り手はコウイチなのにタイトル回収(?)するのはライバル役である意味はなんだろう