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小笠原本編

おがさわら丸は9/21 am11:00に竹芝港を出港し、父島に9/22 am11:00定刻通り到着。
降りてしばらくは軽い陸酔いが続いた。

1-父島上陸/1日目


父島のメインの通り

他の南方の島と同じく、彩度の高い景色が広がっている。気温自体は30℃前後で本土の夏の方がよほど暑いが、日差しの強さが尋常ではない。
黒い服で行くと発火するんじゃないかレベルの熱を体感できるので、ドMの人はオールブラックで行くと楽しいだろう。

-宿

プルメリアヴィレッジに3泊した。
最初到着して食堂で説明を受けたが、
「朝ごはんは7時〜、晩ごはんは18時〜」という
小学生ばりのスケジュールを言い渡され白目を剥いた。

ツアーやその他の店の営業時間的にもこの時間設定がちょうどよくなってしまうのが離島の怖いところである。

お部屋は下の画像のまんまだった。
ユニットバスの風呂と、簡易的なシンクとベッド2つ。特筆すべきところは特になし。

画像から宿紹介のページに飛べるよ

計画性が本当になく、特に宿について調べていなかった。結果、3泊ドライヤーなしで過ごすことになった。その上タオルは有料で、バスタオル×1・フェイスタオル×1しか持ってきていなかったので毎回洗濯する羽目になった。オツカレー

ご飯は魚がメインで、肉は出なかった。
離島なので肉を調達するにも運んでくるしかなく高くつくのだろうか…

-散策

原付を借りようと思ったが、400人超が上陸してきた父島で台数に余裕があるはずもなくあっさり断られた。(小笠原の訪問は予定日の2ヶ月前から予約受付開始だが、その時点で交通機関の申し込みをする人が多い)
予約は当日でいいやみたいなテキトー旅行はこういう時に困る。


父島は下の地図のような感じで、車でぐるっと一周しても1時間もかからない。

二見港とか青灯台とか表記がある場所が市街地で、他はポツポツと住居やペンションがある以外何もない。

小笠原村公式サイトより


自転車は暑いし、島の起伏は電動自転車でも不安が残るので車を借りた。たまたま残り一台入ってきたばかりのものを借りることができたが、いらんカーナビはついてるし1日ちょっとで1.8万近く飛んだ。
😩😩😩😩😩😩😩

借りたからにはドライブしないともったいないのでブーブー🎶
ちなみに小笠原の車のナンバーは品川です。

警笛ならせ

鳴らすほど車が通るのか?と言われれば微妙なラインである。しかしツアーのバンなどが割と飛ばしてくるので油断はよくない。いざこの標識を見ると、鳴らすことを躊躇してしまう。

無駄に細かいイラスト

なんかやけに細かいイラストで、こんなんシルエットがヤギでしかない。小笠原諸島では人間が持ち込んだヤギが野生化し繁殖しているので、このイラストになったのだろう。

とある展望台より

展望台がたくさんある。展望台のどれか一つは行ってみて景色を見てほしい。絶海の孤島すぎて絶句する。

車を借りに行った時、バスの運行経路以外はセンターラインのない狭い山道で〜…と言われたが
とても綺麗に整備されている道で多少の起伏(自転車はしんどい)とカーブがあるくらいの走りやすい道だった。

ガードレールもあり、数ある展望台付近にはほとんど駐車場があって親切設計。すれ違いに困る箇所もほとんどなく、大きめのツアー用のバンに気を遣う程度だった。駐禁切られるところと路駐OKの場所も教えてくれたので気楽にドライブできた。

〇〇スカイラインとか峠とか行っていれば普通の道路だなーという感想に落ち着くと思う。


ウミガメランチ¥1500

散策前に腹ごしらえをしていた。
小笠原にはアオウミガメを食べる文化があり、街の店で至って普通に提供されていた。

絶滅危惧種なので捕獲数を決めて食べているらしい。

左上:ウミガメの煮込み 
中央小鉢:ウミガメの肝かなんかの煮込み(?)
黄色い丸いやつ:ウミガメの内包卵

煮込みはクセがないこともないが、そういうのは大歓迎タイプなので美味しくいただいた。内包卵は外側の薄皮のようなものが水飴のようなねちっこい感触がした。

補足:アカウミガメは肉食なので臭くて食べられたものではないとのこと


パッションフルーツソフト

食べ歩きができそうな軽食を売っている店があったので小休止のソフトクリーム


晩ごはん

散策はそこそこにして宿の食堂で晩ごはん。
味噌汁とご飯は席に着いたら持ってきてくれた。
時間が来たら自動でご飯が出てくるのって
すごくいい☺️

シュノーケリングをしようと思っていたが、未経験な上1人だと危ないのでツアーを探した。
色んなところでシュノーケリングツアーは開催されているので、空きがあるところにネットで申し込んだが夜もそこそこに遅かったので返信はなかった。

返信を待つのは諦めて就寝( ˘ω˘ )スヤァ…

-2日目/入水

なんとも縁起の悪い大見出しであるが、海に行っただけ。
前日のネット予約だと確認されてるか怪しいので電話した。
結局朝9:00くらいからのツアーに当日朝8:00くらいに電話する当日飛び込み無計画観光客となった。
⚠︎本当にどのツアーも空いてないシーズンもあるので本当は予約しておくべきです

台風が来る確率が高かったから予約するにもできなかった、というもっともらしい理由を後付けする。

私の他は愛知からやってきたというオバ様2人で、参加者3人主催者1人によるのほほんとしたツアーが始まった。

〜シュノーケリング🤿〜

とにかくシュノーケリングに1人で行くのは絶対に避けましょう。経験とか水泳歴とか関係なく、毎年何十人も死亡しているので‼️


ありえん綺麗な海/宮之浜

小笠原の海はUVレジンで作ったような青が特徴的な海だなーという感想を抱いた。

海の中は水族館の熱帯魚コーナーをそのまま想像したものが実際にある感じだった。魚は取っちゃダメと言われて悲しかった。島全体が国立公園なので本当に取っちゃダメなんです…


宮之浜

ここに限らず、砂浜はサンゴのかけらなどがあって割と痛い。足ツボマット❓
マリンシューズがあると楽しい海ライフが送れると思う。なぜか物が少ないはずの島の売店はマリンシューズを割と安くで売っている。


ウェザーステーション展望台

昼休憩の時に訪れた。本当に孤立した島にいるんだと明るい絶望を体験できてとても楽しい。

-ツアー料金/日程

だいたいどのツアーも半日5000円前後、1日8000〜1.5万くらい(レンタル料込み)
スキューバは少し高めで想定しておくといいと思う。
半日ツアーは午前中、1日ツアーは9〜16時くらいで行われている。

私はこの日、一日ツアーで午前中2-3時間・昼休憩・午後2時間ちょいくらいを海で過ごした。

半端なく焼けた上にずっと泳いでいるので死ぬほど疲れ、泥のように眠ることになった。
楽しくて疲れを感じず延々と泳いでしまうので
夜飲みに出る元気など一ミクロンも残らない。

-日焼け止め

絶対あった方がいい。
というより、ないと皮膚がオワオワリになる。
日差しは本土の比にならないので、アネッサの日焼け止めを塗りメイクキープミストを振った状態でも焼けた。(最小限に抑えた)
海から上がるたびに塗り直しているのに!
サングラスもないと強烈な日差しでやられる。

-3日目/無人島へ


そもそも最初は母島にいくつもりだった。
ははじま丸はam7:30出港である。
そして料金は現金支払いオンリーだった。

ただ中の人がアホすぎて現金の手持ちが足りず、ATMに行くにも時間が合わず(am9:00-)、
母島のATMは役場内設置により土曜日は休業という最悪のフルコンボにより諦めることに…
ガチ萎えした。何もしないのは暇すぎるのでツアーに行くことにした。

小笠原のツアーには、ドルフィンスイムと南島(父島に程近い無人島)のツアーがある。
色んな事業者がやっているが、小笠原で検索上位にくる大手ツアー運営のものは当日には当たり前に埋まっている。

空き状況のサイトも全部が全部リアルタイムで全ての事業者を載せているわけではないのがネックすぎる。

しかし、先述のシュノーケリングツアーで一緒になったオバ様方の話の中でたまたま空いているツアーがある話を聞いていたおかげで当日の集合1時間前を切ったギリギリの時間に飛び込み参加することができた。

人と喋ることの大切さを痛感した。
特に田舎に行けば行くほどリアルタイムの情報へのアクセス手段って減っていくので、

オバ様方には超絶感謝です。


ピンクでわかりやすい船

ピンクドルフィン主催の南島・ドルフィンスイムツアー(¥13000)に参加することになり、オバ様とは2日まるまる一緒に行動することになった。

-南島とは

南島は父島から程近い無人島である。
南北1.5km、東西400m、面積0.28㎢であり、かなり小さい。
1日に立ち入ることのできる人数は100人までに制限されており、最大利用時間は2時間で定められたルート以外は立ち入り禁止である。
桟橋のある港などはなく、大きな入り江に船を寄せて船先から渡るか扇池と呼ばれる小さな入り江側からカヤックで入るor泳いで入るしかない。
波が酷いと大きな入り江の入り口にある岩にぶつかるので、天候によっては上陸不可の場合もある。

船の甲板より。日差しが猛烈。

そんなこんなで南島に到着。
船の先からゴツゴツした岩の階段に渡るので、マリンシューズなど滑りにくく地面を掴みやすい靴がベターだと思う。
日差しを遮るものは全くなく、トイレもない。
お手洗いは船で済ませて帽子を被り、飲み物をある程度たくさん持っていく必要があった。


南島の道中

点々と置かれた石畳のようなルートを辿る。
写真はiPhoneのカメラで撮って色彩調整していないがこの色味になる。彩度の高さと日差しの強烈さが伝わるだろうか…


左下に地味に別のツアー客がいる

しばらく傾斜をよじ登り、扇池(上画像の明るい色の水たまり)を一望できる位置に辿り着いた。
素晴らしい晴天だったので拾い画のような風景だった。パンフレットの写真になるような、理想的な条件で行けたことが最高。

次は扇池に向かう。

私の横に🦀がいる

扇池はその名の通り見た目がそれっぽいから扇池という名前である。別になんの捻りもない。
リアルにこんな色なので本当に綺麗な入り江だと思う。写真だと水深が浅く見えるが、普通に1.5〜2mはある。
この扇池でもシュノーケリングができ、魚もそこそこにいる。

2時間たっぷり遊んで、兄島海域公園へ向かった。
兄島、弟島の瀬戸辺りにはキャベツビーチと言って、これまた凄まじい美しさのシュノーケリングスポットがある。
ここの魚は全く逃げない上に砕いた煎餅などをばら撒くと死ぬほど食いついてくる。
お魚天国なので、魚にぶつかるんじゃないかと心配になるくらいである。

残念ながらここでは海中の写真などもないので、キャベツビーチを調べてみてほしい。レジンの作り物のような、水族館がそのまま広がったかのような、水を入れ替えたばかりのプールレベルに透明な、ファインディングニモの世界に飛び込んだような…
と言った感じだった。

ツアーにはドルフィンスイムとあったが、イルカの姿は見ることができたものの一緒に泳げるタイプのイルカは見当たらず、帰ることになった。

散々泳いで疲れ切ったので、甲板で爆睡した。

夜は、前の日にお世話になったツアー主催者の方のご厚意でコペペ海岸に連れて行ってもらった。
ここは星空日本一の場所らしい。

コペペ海岸より

月明かりもなく、満点の星空を眺めることができた。


-4日目/帰路


おがさわら丸は15:00出航だったので、この日ものんびり島を楽しむことができた。

入港日と出港日のみやっている寿司屋で島寿司とウミガメ寿司のセットをテイクアウトした。
ウミガメは生が1番美味しいかもしれない。
島寿司はカラシが効いていて美味しかった。

奥が島寿司、手前がウミガメ寿司


寿司だけでは足りなかったので、ワンモアお昼ご飯をした。サメバーガーを食べにハートロックカフェに来た。

サメバーガーとパッションフルーツジュース

ŧ‹”ŧ‹”していると、ツアー丸2日一緒に行動したオバ様2人組がやってきた。偶然にしても面白かったし、そのまま相席して食べた。
サメバーガーは単に美味しい白身魚のバーガーという感じで、クセなどは一切ない。そもそもサメ感を残したらアンモニア臭くて美味しくないんだろうな…


昼ご飯を食べてアネロン(酔い止め)を買って、帰る準備も終わり、乗船口へ。
船から珊瑚礁が見える。

色が変なところは全て珊瑚


船の後ろの方からぼんやり港を眺めていると、小型船が次々と出てきた。
実はこの小型船は見送りのためだけに出てきた船で、おがさわら丸としばらく並走してくれるのである。

ぞろぞろ出てくる観光用の小型船


そして15:00、出港。小型船が爆走してついてくる。
10艘以上ついてくるので壮観だった。
おが丸側からは歓声や叫び声(ありがとうとか)が上がっていた。
花や花冠などがおが丸側から海に投げ入れられる。並走をやめた船からは島民が次々と海に飛び込んでいき、その度におが丸側から歓声が上がる。
見送りにこんなにイベント性があるとは思わなかった。ちょっとカオスだった。

並走する船達

最後の最後まで楽しいところです🎶


船内の様子はおが丸往路編に詳細があるので割愛する。復路は海が穏やかで、アネロンパワーも上乗せされていたのでとても体調が良く快適だった。

以下フォトギャラリー

おが丸アップルパイ


カスタードが入っていないタイプのアップルパイ。中の人はカスタードアンチなので大歓喜した。美味しかった。紅茶はおがまるパックについてくるクーポンでタダ飲みした。


サバ味噌煮定食

特筆すべきことはない。

朝日

雲がちょっと邪魔だった。


翌15:00、定刻通りに竹芝桟橋に到着し小笠原旅行は終了

小笠原諸島は天候の運に左右されるが素晴らしく美しい、楽しい島でした。

-fin-


あとがき

今回は2つの台風の合間にちょうど行くことができ、全日快晴の奇跡的なコンディションで滞在することができました。また、シルバーウィークに重なっているにも関わらず当日予約で乗り切り、なぜか車も一台確保できたので本当によかったです。運がいいですね😁
これを見て無計画のままハイシーズンに小笠原へ行き、何も予約できなくても私は知りませんよ…(◜ᴗ◝ )

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