2024年株価予想「辰巳(たつみ)天井」の格言と米国大統領選挙についての一考

12月22日の日経新聞の記事に興味を持った。

2024年の株価予想は、株価の格言から、(記事を引用すると)
「24年の十二支は辰(たつ)だが、十二支のなかで最も上昇率が高いというデータがある。」
(年間騰落率を十二支ごとに平均して調べたところ、辰年の上昇率は28.0%と首位だった。子(ね)年が22.5%、卯年が18.2%・・・グラフ参照)

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の中沢翔ストラテジストは、
「企業価値の向上に向けた施策がけん引役となり、日経平均は24年に3万9000円まで上昇し、バブル期の1989年末につけた史上最高値(3万8915円)を上回る可能性がある」
と紹介する。たいへん説得性がある。

歴史を振り返ると、
「終戦直後の52年(辰年)は朝鮮戦争の特需景気で株価は118.4%の上昇と2倍超になった。」
と、世界が戦争・紛争状態でも、経済は上昇していたようだ。

ぼくが興味を持ったのは株価(ぼくは午(うま)年生まれで、干支では唯一、上昇率はマイナス)よりも、
「辰年は米大統領選が重なる。」
の方だ。

日経新聞の記事でも、
「そのため(大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストは、)
 『米大統領選で現職大統領が再選をめざすなら景気重視の姿勢を打ち出すことが多く、経済政策期待が高まりやすい』
ことも株価を押し上げる材料となってきた。」
しかし、
「米大統領の任期は2期8年と決まっているため、どちらが当選しても残りは1期4年だ。バイデン大統領、トランプ氏のどちらであっても、末沢氏は
『レームダック(死に体)化は避けられない』
との見方を示す。
 米大統領選に向けた政策期待で24年は株価が堅調に推移しても、その後は米政権のレームダック化による影響力低下と世界の混迷で
 『株価は『辰巳天井』となる可能性がある」とみていた。」

と『辰巳天井』の裏付けを説得性のある説明をしている。

けれども、ぼくの関心と懸念は、
1.ウクライナ戦争や、イスラエルのガザ侵攻、イランの軍事幹部殺害は、これまでのような「紛争」で止まれるのか。
もっと、深刻な事態にならなければ良いが・・・。

2.トランプ元大統領が、万一再戦されたら、まず先に『2期8年』の原則を変更(前回は最高裁判官の数を共和党優勢に変更)するのではないか・・・(ロシア、中国、北朝鮮に対抗して)。

株価の『辰巳天井』は現実になってほしいが、ぼくの懸念点は、どちらも現実になって欲しくない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?