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欧州のVCファンド、12カ月で米国を急追ー最新のIRR分析から米欧投資の動向を探るー

この記事では、最新のデータに基づき、米国とヨーロッパのベンチャーファンドの投資トレンドが逆転していることが明らかにされています。この記事から、他地域のベンチャーファンドの状況を把握し、投資やビジネス上の戦略的な意思決定に役立つ情報が得られるでしょう。


米国のベンチャー・ファンドは歴史的に欧州のベンチャー・ファンドを上回ってきたが、景気後退でその傾向が逆転した。

PitchBookによる1,709のベンチャー・キャピタル・ファンドの内部収益率(IRR)の分析によると、米国のベンチャー・キャピタル・ファンドは、過去1年まで、ほぼすべての期間において、欧州のベンチャー・キャピタル・ファンドを上回っていた。

しかし、1年間のIRRでは、欧州の-14.2%に対し、米国のファンドは-16.5%であった。欧州のファンドは損失が少なく、米国のファンドを上回っている。

VCの資金調達環境は世界的に厳しいが、バリュエーションは米国の方が高い。このことは、ポートフォリオが他の地域よりも大きく切り下げられる可能性が高いことを意味し、トレンドの逆転の原因になっている可能性がある。

米国のVCにはまだいくつかの利点がある。

欧州のベンチャーエコシステムはここ10年で成長したが、それでも米国の規模と成熟度に比べればまだまだだ。後者の投資家は、支援する新興企業のプールがはるかに広く、インフラがより発達し、LPの基盤がより広い(特に年金基金に関しては)。

米国の市場規模が大きいため、国内のVCはより多くの企業に投資することができ、成長のために利用できるフォローアップ資本も多くなる。その結果、バリュエーションが上昇し、リターンが向上する可能性がある。投資市場が大きいだけでなく、米国のVCはエグジット環境も大きいという恩恵を受けている。

米国の投資家は国境を越えて事業を拡大している。資本へのアクセスが拡大したことで、これらのファンドはアジアやヨーロッパを含む地域の機会を狙い、その成長も取り込むことができるようになった。

Source Link ↓
https://pitchbook.com/news/articles/us-europe-vc-funds-irr

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