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なぜ小3から学校に行かない選択をしたのか 次世代教育の選択肢探し#4 オンラインオルタナティブスクール

2024年度になり、子どもたちもひとつ学年があがりました。
娘の話が聞きたいとのリクエストを頂戴したので、小1の2学期に初めての行き渋りがあり、徐々にフェイドアウトをする形で小3になった現在は公立小学校には実質通わない選択をした、そこまでの経緯を綴っていきます。

■小1の頃

入学してから2学期頃までは、毎日登校をしており、行事も普通にこなしておりました。それが、小1の3学期あたりから、週に1回程度学校をお休みをするようになったのです。
学校へ行きたくない理由を聞くも、毎回違うことを言います。
勉強がつまらない、隣の子がうるさい、手をあげてもあててもらえない、歩いていくのが嫌、間違えると注意される、などなど。
そんな日も14時から学校内にある学童へは行き、お友達と遊んでいました。

この頃は、自分の気持ちを言語化する能力も乏しいため、小さな身体で疲れるよね。くらいの気持ちで時々学校を休むことを許容していた感じでした。スクールカウンセラーには度々相談をしていましたが、話を聞いてくださるだけで、これと言って解決策が見つかるわけでもなく、成長を待つしかありませんね。といった内容でどうすることもできませんでした。

この頃から少しづつ雲行きの怪しさを感じていたため、学校に行かない選択肢として不登校に対する世の中の動きやそれに対する考え方について勉強を開始することにしました。

‹学んだこと›
・スクールカウンセラーはあまりあてにならない。
・ビックリするくらい情報がなく、ひたすらネットサーフィンしかない現実。
・不登校に対する考え方は様々で、正解はない。親がどう考えるかが最も重要。

その頃の私は、まだ公立小学校へ行かせたい気持ちが強く、一方で冒頭の記事に書いた通り、現代の学校教育に関して疑問も持ち合わせていたため、オンラインオルタナティブスクールのSOZOWで副業として携わらせていただき実際の不登校の子どもたちと接しながら、自分の考え方をアップデートさせていこうと考えました。副業で経験したことはこちらの記事です。

■小2の前半

この頃の登校ペースは、同じく週1回休む程度で、そんな日も放課後の学童へは行くのです。
朝の通学時、小1の頃は、ご近所の小6のお兄さんお姉さんに連れて行ってもらっていましたが、話が合わない、何を話しているかわからない。と言って行き渋りが強くなったため、保育園のママ友にお願いをして同じ年の子達と一緒に登校させてもらえるようにしました。
保育園から一緒だった子達のため、「◯◯ちゃん待ってるよー。」と言うと嫌々ながらも頑張って登校している日々でした。

娘には、この「頑張って登校していた」という表現が最も適切な気がします。今思うと、周りに自分を合わせること、学校の管理的なスタイルに従うことが娘にとって我慢の連続だったのでしょう。
大人からしてみれば、そんなことは当たり前。世の中そうやって生きていくものよ。と型にはめて考える人もいるかもしれません。

しかし、これを長く続けて娘は幸せになれるのでしょうか。
いつか変化が訪れるかもしれません。ただ、やりたくもないことを毎日やらされ、それが何のためなのかもわからない。我慢をして従うことを子供時代に押し付けるのはあまりに可愛そうです。

もちろん、ネガティブな感情になることもありました。
心配や不安を感じるのは、自分が知らないこと予測不可能な出来事にでくわしているからです。それを補完するには行動をして情報得たり、経験を経ることで、知らないことを知っていることに変え、予測可能な状態にするというステップが必要でしたので書籍を読み漁り、ネットの動画や記事で知識を深めていきました。

‹学んだこと›
・おすすめの書籍
「冒険の書 AI時代のアンラーニング」孫 泰蔵さん
「正解のない教室」自分で考える力を鍛える 矢萩邦彦さん

自分の中で刺さったのは、時代はどんどん変化し、子どもたちが大人になる頃は今と違う日本の状態になっていること。それを踏まえて、今から備える必要性を強く感じました。言われたことをやっていれば良いというように思考停止している場合ではありません。既存の枠組みに囚われないで、どんどん新しいことをやってみれば良いじゃない。そんな気持ちにさせられました。

■小2の後半

運動会が終わった頃でしょうか。近所の消防署から消防車が学校に来てくれて、その絵を描くという写生大会がありました。前日に担任の先生から「上手に描けた子はその絵が飾られます。」といったお話があったそうです。
娘は、「上手に描けないから休む。」と言いました。
大人としては、上手でなくても人と比べるものではないから、書いてみれば?と勧めるも、何かがプツンと切れたかのようにその場を動こうとしませんでした。

負けず嫌いで、些細な言葉にも敏感に反応する娘。学校では優等生でいたいのかもしれません。苦手なことは指示や命令されることを嫌います。なので、動機がないと動きません。親としては、意思が強くて結構なのですが、日常生活では厄介なシーンもあります。。

この頃から、集団の中で期待される自分を演じることに疲れたのか、週の3,4回はお休みしていました。学校へ行くとお友達と遊ぶ約束をしてきて、放課後一緒に遊んでいることもありました。担任の先生とは、常にコミュニケーションを取らせていただいておりましたので、状況は把握してもらっていましたし、放課後登校でもお世話になっていました。

並行して、家にいる時間が長くなって来たため、学校に行かない日は、オンラインオルタナティブスクールのainiに行くことにしました。

‹ainiスクールの良かった点›

・メタバース空間でアバターを作成し、自由に教室を行き来するスタイルでが楽しそうだった。Discordでも仲間とチャットをして楽しんでいた。
・授業は、自由闊達に発言をすることができ、テーマに応じて子供から進め方の提案をし、それをスタッフである大人が受け入れて一緒に探求学習をしていくような進め方である。
・子供が主体性を持って参加できるように作られており、学校の授業のように先生が持っている答えを当てに行くようなものではないところが非常に良いと思った。
・スタッフの方々は、情熱を持ってainiスクールを運営されており、とても熱心で優しい。
・アルファベットを習得し、タイピングができるようになったり、様々なツールが使えるようになったりとPCスキルが向上した。
・オンラインのため、どこからでも参加ができる。
・学校と連携して、ainiでの出席証明書を提出すれば出席扱いになる。
・画面オフ/マイクオフでの参加も可能なため、ハードルが低い。
・ainiスクールは、小1から受け入れ可能。(他は小4からが多い)
・授業料が比較的安価。

‹ainiスクールで困っていた点›

・外に出て体を動かすことがないため、体力がなくなってしまい、週末出かけるとすぐ疲れたと言う。
・家にいる時間が長くなりお菓子も自由に食べられるため体重が増加した。
・時間がきっちり決まっていないため、いつまでもパソコンをしている。
・YouTubeを自由に見ることが出来る環境。
・リアルコミュニケーション機会の不足。
・低学年は、フォローが必要。

オンライン特有の良さと物足りなさはあるものの、オルタナティブスクールで自由に自分のやりたいことが出来る環境は、娘に合っていると感じました。オフ会のような形でお母様方も一緒に原宿へお出かけをして一日遊んだこともありました。中には岐阜県から来て頂いた方もいました。
いつもはオンラインですが、やはりリアルで会うととても楽しく、同じような考え方のお母様方とお話し出来た事も嬉しかったです。

ただ、完全にainiスクールのみという状態ではなく、朝になると、今日は学校へ行くのかオンラインスクールに行くのかという会話を毎日することに、私自身もフラストレーションを抱えていましたし、仕事への影響もありました。そうこうするうちに、2年生が終わりに近づき、授業がない最後のお楽しみ会と終業式には、参加していましたw

■小3新学期

新学期を迎え、新しい担任の先生とクラス替えの発表がありました。
2年生のとき、馬が合わないお友達もいたようですので、人間関係の問題もあったのかなと思い、希望を伝えていたところ、それをすべて叶えて下さっており、仲良しのお友達とも同じクラスでとても喜んでいました。

しかし、最初の顔合わせと始業式、翌日の係決めまでは参加したものの、授業がスタートするとなった日から、足が向かなくなりました。

この瞬間、何かモヤモヤとしていたものが確信に変わりました。
娘が進む道は、こっちじゃない。

今思えば、娘は最初からそう訴えていたのです。それなのに、私の考え方の整理がつくまでにこれだけの時間を要しました。固定観念というものは怖いものです。頭ではわかっていても、どこか引っかかる部分があったんだと。
ごめんね。娘。

そして、心機一転、前から気になっていた、通学制のフリースクールへ見学に行きました。
その帰り道、「なんでもっと早く教えてくれなかったの!?」と言われ、そのセリフの通り、4月は送り迎えをしていましたが、5月からは、自らバスで一人で行くと言い出し、楽しく通っています。

親のエゴは早く捨てるべきでしたね。母子の仲も良くなりますし、活き活きと前向きな発言をするようになりました。
次世代教育に最も必要なのは、親の考え方をアップデートすることかもしれません。

まだ道半ばではあります。子供は成長しますので現時点でのベストと思われる選択をしているまでです。不登校になり、ここには書ききれなかった様々な葛藤や具体的な体験談を交え、ぜひ一緒にお話しませんか?

次世代教育部では、定期的に座談会も実施していますので、宜しければLINEのお友達登録をしてみて下さい(^^)


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