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独学でCIA(公認内部監査人)試験に一発合格する方法

2023年9月、CIA(公認内部監査人)試験に全Partを完全独学で一発合格しました。(勉強時間は約6ヶ月)
CIA試験は英語から日本語に問題文や設問が、翻訳されており、そもそも問題の趣旨を捉える事が難しい試験です。しかしながら、勉強のコツを知っていれば私は独学でも十分に合格できると感じました。こちらの記事では、私が実践した勉強法や各パートの感想について記載していきます。この記事が皆さんのCIA合格に役立てれば幸いです。


はじめに

まず私の属性ですが、20代後半のごくごく一般的な会社員で、内部監査も未経験です。ガバナンス関係の職種には属しており、私は将来的に内部監査の仕事に興味を持っていたため、こちらの資格取得を目指しましたが、同じくガバナンス関係の領域で働いている方、例えば内部統制・経理・財務などの職種の方とも親和性の高い資格です。
このCIA試験はご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、一発合格の場合でも受験費用が最低でも13万円近くします。(高い!)
しかし、内部監査の領域では国際的に認知されている資格であり、大手企業のガバナンス関係や内部監査の募集要項でも優遇条件として、非常に良く見かける資格ですので取得して損は無いと思います。私自身、取得後に上司や周囲からの評価も良かったですし、履歴書にかける強みが1つ増えたという点で、非常に満足しています。
ただし、合格のために予備校に通うものなら、そもそもの受験費用(最低13万円)に加え、20万円以上かかることから、できる限り費用をかけないためにも独学での受験を目指す方もいると思います。しかし、なかなか試験を受けるまでの情報や、パート毎の詳細情報が少ないので私自身、情報収集には苦労いたしました。
こちらの記事では、私の実体験踏まえたリアルな情報として、CIA試験になるべく短期間かつ一発で合格するという観点から、役立つ情報をまとめて発信したいと思います。
300円の有料記事とさせて頂きますが、その分元は取れるコンテンツにしていますので、これからCIA受験合格を目指しているという方は、よかったら手にとって下さい。もっとこういうポイントが知りたいというコメントもお待ちしています。
※先に申し上げますが、こちらの記事はアビタス校のテキストをベースとした学習方法の指南であり、テキストを入手頂くことが前提となっている点、ご留意ください。私はアビタスとは何の関わりも無いですが、自身の経験から最も効率が良いと思ったため、アビタスの教材を推奨しています。

1. 勉強に使った参考書

私が使用したのはアビタスのテキストとMC問題集、また俗に赤本と呼ばれている内部統制(専門職的実施の国際フレームワーク IPPF 2017年版)のみです。
他の教材では、内部監査協会の出版しているテキスト(内部監査基本テキスト)や、英語に抵抗感の無い方には、Glaim社の教材などが有名なようですが、CIA合格という観点では評判がイマイチ良く無かったこと、それらの教材単独では合格に辿り着く事は難しく、結局何冊か教材を揃える必要があります。また、他の教材もそれなりに高いので、(最低7000円以上)、買った後でやはりこれでは合格は難しいと悟るとダメージが大きいです。
さて、アビタスのテキストと問題集はメルカリなどのフリマアプリで中古のものを入手できます。時期によりますが、概ね3万円〜5万円程度で入手できるかと思います。
私がアビタスの教材を選んだ理由は、以下の理由です。
・CIA試験では、合格実績の高い予備校である
・テキストや問題集の質も高く、本番でもよく出ると評判が良かったから
・なるべく勉強時間を短縮をし、効率性を重視したかったから

結論から言うと、アビタスの教材を選んだのは大正解でした。ポイントがわかりやすく整理されており、MC問題集も本番に近い問題があったことも少なくありません。ただし、教材にバージョンがあり、できれば8.0以降を推奨します。なぜならCIA試験内容は2019年3月から改訂されているためです。
どうしても、バージョン7.0代しか手に入らなかったという方も買い直すまでの必要は無いです。私はバージョン7.0と8.0の両方の中身をチェックしていますが、概ね中身の内容は同じであり、合格するには7.0でも内容がしっかり頭に入っていれば問題ないでしょう。念のため、内部監査協会のHPに改訂のシラバスが掲載されているため、チェックしておきましょう。

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