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ティンダー11人目/ティンダー先輩

バツイチ、30代同い年


私は7人目のたろうさんを相当引きずっていた。

会って、話聞きますよ、
ときら星のごとく現れた彼。

バツイチで奥さんと別れたばかり、
関西から東京に引っ越してきたそう。

渋谷で待ち合わせ。とても背の高く、髪の毛のもじゃもじゃした人だった。

イメージよりとても声が低かった。


その人は離婚するまで女性は元奥さん1人しか知らなかったんだけど、
離婚してからティンダーを始めて、
タガが外れたようにやりまくってるという話だった。

(そこは私との共通点だった。
私は旦那さん1人しか知らずに結婚したから)


会社では後輩からティンダー先輩と呼ばれてるらしい。

カラオケボックスに入り、歌わずに私の話を聞き入るティンダー先輩。

「1人に絞るからしんどいんちゃうか。
セフレたくさん作ったらどう?」

たしかこんな答えだった気がする。

私はそのアドバイス通りに、
セフレをたくさん作る「いかれポンチ時代」に突入する。


ティンダー先輩とはカラオケボックスのみで普通に別れ、別れ際に「次は誘いますよ、俺も男なんで」みたいに言われて
私が軽く受け流したら気づいたらマッチ解除されていた。

その後時々スワイプしてるとティンダー先輩が出てきた時期があったけど、マッチする事はもうなかった。


2020年ごろ。

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