同じ年、同じ水瓶座。

クリスマス、私は寂しさに負けて久しぶりにティンダーをしてた。

私のスマホに登録してある人はクリスマスの日全員死んだんじゃないかってくらいシーンとしていた。

そこで久しぶりに開いたティンダーの沼。

すぐに会える人募集で溢れ返るティンダーの中でその人とはゆるくやり取りが始まった。

お互いクリスマス寂しかった者同士。

同い年というのは、私のティンダー歴で意外と少ない。
やり取りの中でその人が撮ったという風景や猫など撮った写真を見せてもらって心和んだりした。

やはり、というか
会いたいという流れになった。

もう年末。主婦に許された時間はごく短い。
それでも良ければ、という事で
夕方歯医者に行くと言って外出し、一時間だけ会ってきた。

にゃーと言って現れたその人は
何だか人懐っこい猫みたいでゆるい空気を纏っていた。そしてタバコのにおい。

私はわざわざ最寄り駅まで来てもらったのでミルクティーを自販機でおごり、
デパートの屋上で話しをする。

夜景と電車の見える見晴らしのいいベンチ。しかし寒い。
右隣りに座ってるカップルは今ここでセックスし始めるんじゃないかってくらい、いちゃついていた。

その人達を横目に見ながらお互いの事を話す。

私がなぜティンダーを始めたのか、
何人といたしたのか、

不倫してて罪悪感はないのか、

旦那さんはどんな人か。

どんな時に相性が悪いと感じるのか。

逆にその人は彼女といつ別れたのか。

私が何か言う度に大きなリアクションをしてくれて、勉強になります！面白い！という彼。

私はnoteを書いてる事は伏せてたけど、
彼のギター動画と引き換えに教える事にした。

気づいたらいちゃついてたカップルは寒過ぎてどこかへ行った。
私たちだけになった。

寒すぎてお互いの手を握りあい、
その人はさりげなく私のお腹を触った。

つまめるくらい最近太っている。

このままの流れでキスをすべきか
真顔で考えてたら、
ノーリアクションで怖いんですけど！
と言われる。

違うんだよ、考えこんでたんだ。

時間がきて、お互いトイレに寄ってから帰る事に。

このままトイレに連れ込めなくもない。
でも私はそこまでして飢えてる訳ではない。
この人とはまず人として仲良くなりたいと思った。

体の関係を始めてしまうと、
あっという間に関係は脆くなってしまうから。

帰宅後、
私の日記を読んでくれたその人は
日記全部読んだ！
言葉に出来ないから曲にしてみる、
あったかくするんだよ、
と
優しくメッセージをくれた。