天安門で民主化を求めたリーダーと語る

1989年 6月4に起きた天安門事件について
知ったのは 2000年以降のことだったと思います。

 子育てに追われていた時期でもあり、世界で何が起きているかについては まったく知らない状況でした。

チベットから亡命した ペマギャルボさんの著書を読んでから
中国共産党政府の政治体制について関心を持ち出しました。

それまでの中国のイメージは 高校のときに漢文で習った李白や杜甫の漢詩や漢文、老荘思想、孔子や孟子、等の古典的なイメージで
どちらかと言えば好感を持つ国であったのです。

しかし、中国共産党の政治体制を知るにつけ
どんどん考え方が変わってきたように思います。

中国では善人も悪人もそのスケールが日本人の100倍くらいになると聞いたことがあります。

過酷な弾圧のなかで 尚、信念を曲げずに貫いた人権派と呼ばれる中国の弁護士や民主活動の人たちは 日本で人権を叫んでいる人と違い 文字通り命がけのようです。

かなり昔の話になりますが NHKのクローズアップ現代で 天安門では死者は出なかったという番組や 今はアメリカに亡命されたウィグルのラビィアカーデルさんが 少数民族でありながら事業に成功している姿などを取り上げて、中国共産党の少数民族に対する自治は上手くいってるのだという番組が作られていました。

その当時は それをそのまま信じていました。

後にラビィアさんの自伝を読んで、
成功者として 少数民族出身ながらの 全人代に参加できるようになったラビィアさんは議場でウィグルの人たちへの待遇改善を求めた結果 迫害を受けるようになり、 逮捕や拷問を経験されたことを知りました。

少数民族も 政治に参加できるというのは 中国共産党のいう通りに従うだけのことであって  全人代の会議は 形だけのものであったのです。

NHKの番組は 中国共産党政府の発表だけを元に番組を作っていたのです。

今回 幸福実現党 党首釈量子さんと 天安門の民主化リーダーであった呉さんの対談を見まして 情報が中国の人々に伝われば 中国は変わるだろうという箇所で考え込んでしまいました。

中国共産党一党独裁の中国では一般の民間人は世界の情勢を知りません。情報が入らないのはその通りだと思いますが、果たして今の日本も情報が 入っているでしょうか。

多くの情報が消されて 見えなくなってしまっています。

一点 そのところが 引っ掛かってしまいました。

自由、民主、信仰  の世界を釈さんは仰いました。

三権分立ではありませんが、この3つが無いと 理想的な政治体制は作れないのだと思います。

日本には一応、自由も民主もあるように見えますが、多くの日本人から「信仰」は失われています。その意味で中国の政治体制に近づきつつあるように感じます。

一方 中国との結び付きを強くしているイランなどは「信仰」はあっても「自由」や「民主」といった価値観が入らない為に アッラーを信じると言いつつ かえって中国共産党と変わらないような政治体制になっているかのようです。

同じ イスラム教徒であるウィグルの人たちへの 共感が感じられません。

世界で 地球規模の 神仏の教えに 辿り着けることが これから必要になってくる時代なのだと思います。 

しかし、

過渡期には やはり苦難や困難を潜り抜けることになるのでしょう。


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