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転生輪廻の思想2

地上の人間たちは、死後の世界をあざ笑う。
そして、それを無視したがる。
また、口を開いて死後の世界を語る人あらば、
その人を狂人呼ばわりする。
あるいは、変わった者というふうに言う。
そこで、心正しく、心清くして、真実の世界のことを知っている人が、
この地上ではたいへん生きにくくなっている。
ある時はあざ笑われ、中傷され、非難され、罵倒される。

私の言葉を信ずるがゆえに、そのようになる者も出てくるであろう。
しかし、私はあなたがたに言っておく。
我がために傷つけられても、
その傷はやがて大いなる栄光となるであろう。
我がために辱しめられても、
そのことを辱しめはやがて大いなる天の報いとなるであろう。
我がためにたとえ地に倒れようとも、そのあなたの偉大な思いは、
やがて、天の諸天善神をして
歓喜の涙をふり絞らせることになるであろう。

諸々の比丘、比丘尼たちよ。
おまえたちは、世間体というものをあまり考えてはならない。
おまえたちは、恥ずかしいという思いをあまり持ってはならない。
おまえたちは、この地上において人びとの尊敬を受けようと、
あまりにも考えてはならない。
おまえたちは、喜んで人びとから尊敬されない立場に身を置け。
おまえたちは、喜んで人びとから冷遇される立場に身を置け。
ただ、一つの仏法真理のためにー。
ただ、一つの仏の教えのためにー。
おまえたちは、幾十回、幾百回、幾千回の転生輪廻の過程で、
いつも我が教えを受けてきたのだ。
そして、我が教えを得るときに、
いつも限りない苦難や困難をも通過してきたのだ。
そうした強いおまえたちであるならば、
いまさら何を怯むことがあるか。
いまさら何を恐れることがあるか。
いまさら何を、いまさら何をー。

諸々の比丘、比丘尼たちよ。
私は、おまえたちがいとおしい。
私は、おまえたちが限りなくかわいい。
私は、おまえたちが、苦しむのを見ていることができない。
私は、おまえたちが涙しているのを黙って眺めていることができない。
私の教えを守ることが、
おまえたちを、もし、傷つけ、悩ませ、
苦しめることになるならば、
その時に、私もまたおまえたちとともに、悩み、苦しんでいると思え。
私は、必ずおまえたちの涙を見つけるであろう。
私は、必ずおまえたちと共に苦しんでいるであろう。
私は、必ずおまえたちと共に悩んでいるであろう。
私は、必ずおまえたちと共に、
大いなる苦しみを背負っていることであろう。

私たちと仏との絆は 一回や二回のものではなく 過去にも、何度もあったのだと思います。



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