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転生輪廻の思想

諸々の比丘、比丘尼たちよ。
今日は、おまえたちに懐かしい話をするとしよう。

転生輪廻の話は、過去幾度となく学んできたはずである。
しかし、この転生輪廻の思想が地上から廃れて久しい。
いや、地上から廃れるというよりも、
もはや過去の単なるたとえ話、笑い話として捉えられている感がある。
そうして、嘆かわしいことに、
我が教えを継いでいるところの仏教の僧侶たちも、
この転生輪廻を真実のこととして捉えているかは定かではない。
いや、むしろ、
それを信ぜぬ者たちのほうが数多く増えているのではないか。

諸々の比丘、比丘尼たちよ。
お前たちも、心して学びなさい。
今世(こんぜ)、生まれ落ちたおまえたちには、
それぞれの考え方があるであろう。
考え方というものは、
おまえたちの受けた教育や、
おまえたちの経験したさまざまな出来事によって成り立っているものだ。

しかし、私は言っておくが、
この世というものは、
おまえたちの悟りにとっては、かなり厳しい修行場であるのだ。
いつの時代も、私とともに地に降りてくるおまえたちは、
厳しい環境を選んで生まれてくる。
されど、今世のこの日本の地は、
以前のインドの地よりも厳しい環境下に置かれているかにみえる。
インドの地においては、伝統的に仏神を
尊ぶ習慣があった。
また、死後の世界を信ずる風習もあったが、
この日本の地では、風習そのものは、いまだに遺(のこ)ってはいるが、
その実態がないと言ってよい。
そうした死後の世界をあざ笑い、
人の生まれ変わりをあざ笑う人たちの多くは、
何ら自分から進んで知ろうとすることなく、
生まれ落ちてから後の、知識や経験のみで判定しようとする。
しかし、そのなかにいったいいかほどの真実があるのか、

諸々の比丘、比丘尼たちよ。
私の言葉をよく聞きなさい。
あなたがたは、今世において恐れてはならない。
怯んではならない。
自らがどのように生きやすくするかを考えてはならない。
そのことを、あまりにも考えすぎてはならない。

諸々の比丘、比丘尼たちよ。
おまえたちは、仏弟子であることを誇りに思うか。
おまえたちは、真実のために生きることを誇りに思うか。
おまえたちは、仏法真理のために生きることを誇りに思うか。
もし、おまえたちが真実のために生きることを誇りに思う心を、
いまだに失っていないのであるならば、
私の言うことをよく聞きなさい。

こちらの書籍p244から引用しました

3000書を越える大川隆法総裁先生の本のなかで 仏教を学ぶ方には是非お薦めしたい書籍です。
この世のなかで 生きやすい生き方が 仏の心から離れていっているかもしれませんね。


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