back numberに会いたい、というだけのお話

私はback numberというバンドのことが宇宙一好きです(唐突)。
back numberの曲を聴かない日はないし、
back numberのことを想わない日はないです。

歌詞にメロディーに、その歌声に
曲に魅了されたあの日から、
実はお茶目で可愛くて
そして最強にかっこいいメンバーのことも大好きになり
その人間性にも虜になってからというもの
気がつけば私の口癖は
「back numberのライブに行きたい」
から
「back numberに会いに行きたい」
になっていました。

昨年の5大ドームツアー「in your humor tour」が開催されるにあたり、ラジオなどのインタビューで
「ただ楽しいだけじゃなくて、何かを持ち帰ってもらえるようなライブにしたい」
とお話されていました。

日頃、イヤホン越しに聴いている大好きな曲を
生で浴びることができる空間というのは
最高に非現実的で、楽しくて仕方ありません。
そもそもライブってそういうものです。
全てを忘れて、ただただ「楽しい」に溺れることができる。

でも、back numberのライブってそれだけじゃないんですよね。
特に、ボーカルギターの清水依与吏さんのMCは
嫌なことも悲しいことも、全部抱えたままでも
それごと抱きしめてくれるような
そんな言葉をくれるんです。
ただ楽しいだけの一時凌ぎ的な楽しさをくれるんじゃなくて
音楽と言葉で、一緒に抱きしめてくれるんです。

そして、ツアー中は毎回セットリストが同じだとしても
同じライブというのは絶対に存在しません。
AIじゃないですからね、生身の人間ですから。
その時にしか見られない笑顔も、涙も、
その時にしか聞けない笑い声もお話も
その時にしか起きないハプニングも
歌う時や演奏する時の表情一つひとつも
全部違うし、見逃したくない。聞き逃したくない。

大好きな音楽を何度だって聴きたい。
大好きな人たちに何度だって会いたい。

ただそれだけのお話ではあるんですけど
もう一つだけ。

バンドに限らず、芸能人とそのファンにも当てはまることなのかなぁって常日頃思っていることがあって。

推しは推せる時に推せ、というのは「吊り橋」の上を歩いているような感覚があって。
もしくは「綱渡り」をしているような感覚。

数年前に、好きだったとあるバンドが解散しました。
存在自体はその1年前くらいに知ってたんですけど、その時はまだ数曲聴いて「ああ、このバンドいいなぁ」って思うくらいで、そこまで熱心に活動を追いかけてなかったんです。
ある日、そのバンドの路上ライブを見て、メンバーとお話もして、応援したいって心から思って、その場でワンマンライブのチケットを買いました。
そこからちょうど年末で、仕事も休みだったので、時間が許す限り片っ端からそのバンドのYouTubeを見たり、曲を全部覚えたり、CDを買ったり…。
毎週弾き語りの生配信をしていたので、それにメッセージを初めて送ったり。
「来年は路上ライブもたくさん行くぞ!」と意気込んでいました。
ところがそんな矢先、年が明けて初めてのお知らせが「解散」だったんです。
ショックすぎて食べかけていた晩御飯も食べられなくなり、1.2時間泣き続けました。
私が路上ライブで買ったワンマンチケットは、
解散ライブのチケットでした。
もっと早く、ライブも行けばよかったな
熱心に応援すればよかったなと
心から後悔しました。

この日から私は
大好きなバンドを追いかける、というのは
そのバンドと一緒に不安定な吊り橋の上を歩いている、という感覚に変わりました。

それは、そのバンドが人気かどうか、とか
そういうことは関係なくて
吊り橋の強度こそ違えど
足元が不安定なことには変わりないよね
という話です。

吊り橋だから、ただえさえ足元が揺れやすくて
そのうえ強い雨風にさらされたら…
急に橋が壊れたら…
とか
もしかしたら、バンドそのものが
吊り橋を歩くのが怖くなって
歩くのをやめてしまうかもしれない
とか

本人たちが意図してやめてしまうかもしれないし
意図せず終わりが来ることもあるかもしれない

そんなことは世界で一番起きてほしくないことだし、
そんなことは起きないと信じているし
考えたくないし一生そんな瞬間は来なければいいって思うに決まってる。
でも、考えられなくても、考えたくなくても、
意識して行動しないと後悔する。

私は、大好きなバンドと一緒に
吊り橋の上を歩いているんだなって思うようになってから
より一層「絶対に後悔しないように、行けるライブは全部行こう」って思えるようになりました。

私は富豪じゃないし、都会に住んでるわけでもない。
あとめっちゃ方向音痴だから、知らない土地はとても不安。
仕事もあるし、家族のこともある。
全部が自由なわけじゃないし
どうしてもライブに行けない日もあります。
そういう日は仕方ないです。
でも
「行こうと思えば行けるけど、きっと次もあるからいいや」
というのは、私の心の中から完全に消えました。
コロナ禍で突然ライブが中止になることも経験し、「次がある」とは限らないと強く実感したこともあります。

もう絶対に後悔はしたくない。
終わりなんて一生来なければいい、って願わずにはいられないけど
会えるチャンスがあるなら全部会いたい。
会いに行く努力をすれば会いに行けるのなら
努力して会いに行きたい。

だって、back numberのことが大好きだから。
back numberという存在は
私にとって心の酸素だから。
生きる糧だから。
back numberに会いに行くということは
心が呼吸できるってことだから。

それに、彼らが愛を込めて生み出した曲を
愛を込めて手渡ししてくれるライブだから。
そこに立ち会えるって
私にとって人生の財産なんです。

back numberに会う日のために生きてるし
back numberに会いに行けたから生きていける。

だから今日も明日もback numberに会いたいし
これから何十年先も
「back numberに会いたい」と願う日々と
「back numberに会える日」が
繰り返される日常でありますように。


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