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AppleのワイヤレスヘッドホンAirPods Max。SONY WH-1000XM5、ゼンハイザーMomentum 3 Wirelessとの比較

 外出による娯楽の少ない昨今、自宅にいることが多くなったこともあり、自宅でくつろぎながら音楽や映画を鑑賞する機会が増えました。そこで、どうせなら心地よい音で聴きたいですよね。自宅にスピーカーを導入したいところですが、住まいはマンション。大きな音になると近所に迷惑がかかります。
 となると、候補となるのはヘッドホン。有線、無線いずれかを検討することになりますが、普段からワイヤレスイヤホンを使用していることもあり、無線の利便性は音質以上に代えがたいものがあります。あた、最近のワイヤレスヘッドホンの音質は一昔に比べて非常に向上しています。
 以上を踏まえ、ワイヤレスヘッドホンを購入することにしました。色々と探した結果、私はこの3点の中から選択することにしました。

  • Apple AirPods MAX

  • SONY WH-1000XM5

  • ゼンハイザー MOMENTUM 3 Wireless 

 いずれも王道と呼ばれる3品です。現品の試聴にも出かけ、メリット、デメリットを考えた結果、結論から言うとタイトルの通り、Apple AirPods MAXを購入しました。本記事では、私がAirPods MAXの購入を決めた理由を記します。

音質

 全体的なフラットな音質であるAirPods MAX。その音質は私が普段使用しているAirPods Proに近いと感じました。ただ、より繊細に細部の音を聴き取ることが可能です。
 一方、重低音の広がりが大きいのはWH-1000XM5とMomentum 3 Wirelessかなと感じました。個人的に聴いていて楽しいのはこの2つとなります。WH-1000XM5は最近発売されたこともあり、音の解像感はMomentum 3 Wirelessより高いと感じました。
 私はiPhoneで音楽鑑賞、iPadとMacで映画視聴していることもあり、ワイヤレスのロスレス音質には対応する環境ではありません。ロスレスに対応する機種で音楽を聴くことが可能ならば、LDAC対応のWH-1000XM5は更に高音質で音楽を楽しめるでしょう。
 通常のコンテンツで音楽、映画を楽しむのであれば、WH-1000XM5かなと思いましたが、Apple製品を多用する私にはもう一つ考えなければならない音質に関係する機能があります。それは「空間オーディオ」です。 

 空間オーディオはロスレス音源ではありませんが、まるで自分が音の発生するその場にいるような音響感を得ることができます。この体験はAppleの製品であるAirPodsとBeatsの一部機種にしか対応しておらず、Appleの最高音質機器であるAirPods MAXも対応しています。AirPods MAXで対応音源を聴くと、従来の音源とは全く感覚の異なる音を楽しむことができます。この体験は他には替え難くAirPods MAXを購入する最大の決め手となりました。

装着感(WH-1000XM5がベスト)

 ヘッドホンを装着して気になるのは付け心地です。主には重量、側圧、蒸れ感でしょうか。長時間装着することを考えると、重量は軽い方が助かります。各製品の重量は、AirPods MAXが384.8 g、WH-1000XM5は約250 g、MOMENTUM 3 Wireless は約305 gです。重量に関してはWH-1000XM5の圧勝。実際に装着しても他に比べて明らかに軽いです。
 一方のAirPods MAX。手で持つとずっしりとして重みを感じます。ただ、装着してみると、数値ほどの重さは感じません。恐らくバンドのメッシュが頭頂部全体にフィットするため、本体からの圧力が分散し、そこまでは感じなくなるのでしょうか。2時間程度の映画を見る範囲では、重量はそれほど気になりませんでした。
 側圧については、WH-1000XM5が最も軽く感じ、AirPods MAXとMomentum 3 Wirelessの側圧はそれに比べるとやや強く感じました。
 長時間の装着となると、WH-1000XM5が最も優れていると感じました。

コスパ(Momentum 3 Wirelssがベスト)

 個人的にAirPods MAXは優れた製品と思いますが、あることが特にホウボウから批判されています。それは価格です。発売当初は61,800円、現在は円安の影響を受けてなんと驚異の84,800円です。これは競合のWH-1000XM5が43,500円、Momentum 3 Wirelessが34,800円(実売価格)であることを考えると異常な価格です。せっかく音質がよくても、購入に踏み切るには高すぎます。
 音質と価格のコスパでいうと、私的にはMomentum 3 Wirelessがベストです。音質はどれも匹敵するにも関わらず、他よりも安価に入手できます。

機能

 AirPods MAXはなんと言ってもiOSやMac OS間でシームレスに繋がる機能が秀逸です。いちいち設定を変えずとも、自動で聴きたい機器に繋がります。ワイヤレスであることもそうですが、この機能の便利さに慣れると、他製品の設定が煩わしく感じます。
 その他の機能については、優先事項ではなかったので、3製品を比較する上での検討項目には入りませんでしたが、機能の違いを次表にまとめておきます。

 WH-1000XM5のみBluetooth 5.2に対応しています。そのため、将来的にファームウェアアップデートで次世代規格であるLEオーディオにも対応するかもしれませんね。

まとめ

 ネット界隈ではコスパが悪いと酷評されているAirPods MAXですが、Apple製品間での取り回しに優れ、音質も決して他製品に負けているわけではありません。空間オーディオに対応した音楽は聴いていて楽しく、高かったけど買ってよかったなと思わせてくれます。
 ヘッドホンの特性上、音質の好みによりその評価は分かれると思います。ネットの評価を鵜呑みにせず、自分の耳で試しているのがお勧めです。AirPods MAXは家電量販店では恐らく試聴できませんが、Apple Storeの店頭なら試すことが可能です。この記事を読んでAirPods MAXが気になった方は、ぜひ聴きに出かけてみてください。

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