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折りたたみ自転車 車載の方法

 折りたたみ可能なミニベロのメリットといえば、その機動性の高さ。折りたためば、電車やクルマでの移動も可能になります。私が折りたたみミニベロを購入した理由もこれ、クルマでミニベロを運びたかったからです。

 ミニベロならクルマの座席を普段通りのアレンジのままで荷台に積むことができるため、ロードバイクのように車輪を外す大掛かりな作業は無縁です。旅行の際には気軽にクルマに積んで、長距離移動した後、バスやタクシーを使わず、自転車で出かけることができます。

 ただ、ここまでは理想論。折りたたみミニベロを車載すること自体は容易でしたが、横に倒した状態で積み込むと、その他の荷物を置くスペースがありません。また、左右に曲がったり、ブレーキを踏んだ拍子で荷台のミニベロが前後左右に動き回ります。これでは、クルマの内側が傷だらけになったり、衝撃で自転車の破損に繋がりしかねません。

 そこで、車内とミニベロの破損を防止するためにも、車載方法を検討することにしました。


必要とするスペック

 ミニベロの車載にあたり、以下の項目を満たすことを目標にしました。

  • クルマの中で動かずに固定できること。

  • 簡単に積めること。

  • その他の荷物も積めること。

  • クルマの車内を汚さないこと。

  • なるべく安くできること。

 以上5点となります。検討の結果、上記を満たす車載方法を見つけたので、準備から導入後の姿まで紹介します。ちなみに私の乗る車はトヨタのミニバン「ヴォクシー」です。2014年~2021年モデルに該当するので、同世代のノア・エスクァイアなら同じ方法で導入可能と思います(2022年以降のモデルチェンジ後も同じ留め具が使えるので問題なさそうです)。

設置

 ミニベロの車載のため、購入した製品を紹介していきます。

アイリスオーヤマ スタンド 自転車 BYS-1 ブラック

 自転車スタンドは、折りたたみ自転車を縦置きするために購入しました。縦置きすることで、自転車以外の荷物を置くスペースが生まれます。実際に置く際には、ミニベロを折りたたんだ状態で前輪をスタンドに差し込みます。ちなみに後輪を差し込もうとすると、リアディレーラーが干渉します。

 それで、スタンドはこれでOKかなと思ったのですが、前輪を差し込んだだけでは、タイヤが細いため左右の遊びが結構あります。手で少し押すだけでグラグラするので、このまま車に積み込むと、交差点で左右に曲がるだけで、倒れてきそうです。というか簡単に倒れました(汗)。

 そこで、厚さ1 cmの人工芝マット(スポンジやフォームシートでも良いと思います。)を準備し、タイヤ差込口側面のサイズに合うように切り取り、結束バンドで差込口の内側に固定しました。こうすることで、差込口の遊びうが少なくなり、ちょうどタイヤ幅と一致する差し込み幅となりました。

マットを2つ挟んで結束バンドで固定しています

フルパ 強力縫製結束バンド 伸びない固定ベルト

 次はスタンドの固定です。購入したスタンドには地面に固定するための金具は入っていましたが、さすがに車の荷台固定用具は付属していません。そこで縫製結束バンドを購入しました。これはマジックテープで固定するタイプのバンドです。ヴォクシーの3列目シートを跳ね上げた後に現れる荷台の床中央には、床に固定された金具が4箇所あります。

 この金具は通常3列目シートの固定に使われています。3列目シートを収納している状態では使われないため、自転車スタンドの固定にもってこいです。この金具4箇所とスタンドを結束バンドで巻きつけて固定しました。これにより、カーブや交差点など横Gの発生する場面でもスタンドは動かなくなりました。

 結束バンドはマジックテープで固定しているだけなので、3列目シートを使いたい場面でも簡単にスタンドの固定を解除可能です。

E-Value 養生クッションマット 約90×180cm

 最後に汚れ防止です。縦置きによりタイヤは床に設置するので、そのままでは車内の床が汚れるのはもちろん、傷が付く可能性もあります。そこで、荷台上に引っ越しなどで使われる養生クッションマットを折り曲げて敷きました。元々クッション性のあるマットなのですが、折り曲げたことで、さらにクッション性が高くなり、後輪タイヤによる汚れはもちろんのこと、シートポスト下端やペダルの衝撃も吸収してくれます。

養生マットの設置様子

車載した状態

 以上の設置を完了し、ミニベロを車載した状態がこちらです。非常にスッキリしています。また、養生マットのお陰でクルマの床も汚れません。

 ミニベロを載せるのは非常に簡単。折りたたんだミニベロの前輪をスタンドに差し込んで完了です。楽ちん!としたいところだったのですが、交差点にそこそこの速度で進入してしまうと、吹っ飛びはしませんがミニベロの前輪が外れて横に倒れてきました。この対策として、3列目シートの両側のシートベルトをサドルにひっかけることでミニベロが倒れることはなくなりました(2022年4月24日追記)。

 手間はかかりましたが、安価な費用でミニベロをスマートに車載できました。乗せるのも非常に簡単です。折りたたみ自転車の車載を検討している方は参考にしてみてください。

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