モコモコ生地は難しい

モロッカン柄ってタイルでも生地でも人気ありますよね。
JOLLY＊S でも人気ファブリックですので、手元にある黒のモコモコモロッカン柄でバッグとポーチのセットを作ろうと、先日製作に取り掛かりました。

でも、、この生地、と～っても　難しいんです、、。
というのは、黒のベルベット部分が、とても毛足が長く起毛しているので（モコモコモロッカンたる理由）、
生地の表面には結構な段差があって、凸凹しているのです。
そのため、と～っても縫いにくいです。

2枚を中表にしてまち針打って、クリップ留めて、しっかり押さえても、
凸凹が歯車のようにピッタリ噛み合わない限り、ズレます。

ズレを防ぐ方法

なので私は、少しでもズレが少なくなるように、ミシンで2枚合わせて縫う時、片方の生地を引っ張りながらゆっくり針を送ります。
自然に任せると、１００％ズレます。
毛足の落ち着き所に向かって生地が動いていってしまうのです。
引っ張ることで、その動きを抑えてズレ具合を減らす、というわけです。
メッチャ原始的な方法です（笑）。

一発勝負

こういうモコモコ生地を縫製するときが、一番神経を使います。

なぜなら、やり直しがききませんから。一発勝負なんです。

もし、失敗して、もう一度縫い直そうと思って、縫い目をほどいていくと、、、
悲しいかな、ベルベットの起毛が無情にもほつれてきてしまうのです。
気がつけばテーブル一面に黒いホコリのようなものが(涙)。

こういう悲しい思いを過去に経験あり。

というわけで、細心の注意を払いつつ、モロッカンバッグは完成しました！

可愛くできました！ベルベットのリボンチェーンがとても似合ってます。

そして、今度はポーチを作ってセット販売にしましょう。
と製作して出来上がったのですが、、、

商品にしなかった理由

ああ、無情にも、ズレてしまいました…。

おわかりになりますか？

ファスナーの位置が微妙にズレていることが。

ファスナーを閉めた状態ではあまり気になりませんが、開けた状態では、はっきりとズレがわかります。

横から見たら、一目瞭然ですね。

こんなに高低差がでてしまいました、、、。（こういうデザインではありません。）

しかも、そのせいで、正面から見ても左右で微妙に幅が違ってしまいました。

これはもう、潔く諦めましょう(涙)。

本来なら、このがま口バッグとセットで販売したかったのですが。
しゅん。。。

行末

では、このポーチ、どうしましょう。そのズレ以外問題ありません。

自分で使います（即答、笑）。やっぱりモロッカン柄は可愛いもの！

気を取り直して、次のバッグに進みましょう～。

お疲れ様でした。