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【高校生・保護者が知らない】指定校推薦の裏事情-受験時&受験後編

志望大学の指定校推薦が獲得できた!と高校や自宅で喜んでいても、受験当日の控え室では受験生の緊張がピークに達し、物音1つ立てられない雰囲気になっています。

受験生に面接を案内する役回りを何度もしてきましたが、大学側の事情を知ることで当日はリラックスでき、自分のパフォーマンスが発揮できるようになると思いますので、ぜひご覧いただきたいと思います。また後半では面接前にしておくことで大きな効果が期待できるテクニックや、合格後に潜むワナも解説していきます。

大学側の思い

「無事に、早く終わらせたい」。指定校推薦入試を運営する側である大学はそんなことを思っているはずです。「いやいや、私は受験生が最大限のパフォーマンスを出してもらいたい」という大学教職員がいたら偽善です。そんな事は当然で、例えば遅刻寸前の受験生に対し、大学到着直後に面接の順番だからと5分も経過していないのに面接に回すわけがありません。

指定校推薦入試では、大学が高校側へ「専願で合格が保証されたような特別な入試」を受けられる高校として指定したようなものです。様々な解釈はありますが、実際はそんなようなものです。

だから、合格の約束が成り立っており、大学側は原則、受験生を落とすことができません。それは、高校の先生が言うならまだしも、大学側のどの職員も口にしています。

もし、大学側の面接官が空気読めず、不合格ラインの点数を付けてきたものなら、入試関係の部署は面接官を呼び出し、理由を散々述べさせ、合格に値する僅かな部分を過剰に評価し、判定し直させます。そして入試後の判定会議で、一人又は二人の面接官の意見(不合格)を覆し、合格にしてしまいます。

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