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言いがかり香水02_エゴイスト

主旨:これを読んで「この匂い推しがつけてるかも」と思った誰かがいれば私が「フーン…… その人、ネ…」とおこぼれにあずかってニヤニヤできる

まずは現物

いちおうお断りしておきます。香水に手を出し始めてさほど日の経っていない一介のオタク(エンジニア)が、休職中のリハビリとして始めた趣味の記録です。業界も御社も弊社も全く関係なく、広告収入なんかもありません。

▼公式サイト


▼Celes



第一印象:やらけぇ

 Celesさんのレビューを見てみる。
 メンズのイメージはやはり強いみたいですが、数名「ハンサムな女性」とのお言葉もあり、わかるわかると首がちぎれるほど振りました。
 説明文を読む感じ、かなりキツくて強そうな印象を受けたんですけども。なんていうか確かにクセは少々ありますがこう… クセ系の香り、バチバチの強さの角に花柄のクッション置いてあるみたいな柔らかさ。伝わらない気がする。
 まずこの香りを嗅いでいる「私」は赤ちゃんなんです。これを受け入れてほしい。赤ちゃんの気持ちになってください。
 目の前にすごい鋭角がある。めっちゃ触りたいんですよ。なんかツヤツヤしてピカピカした鋭いものがあるんです。うわめっちゃ触りたい……!って手を伸ばして、まぁ触ったらまずブッ刺さるくらいの鋭角なんですけど。
 触るぞこれ…!くらいの距離でスッ………と花柄のクッションが差し込まれるんです。えぇ。赤ちゃんはその奥に鋭角があることを知っていて、さっきまでそれに夢中だったけども。実際に触ったのは花柄のふわふわクッションで、今やもうそれに虜。さぁお昼寝タイム。
 そういうことです。


言いがかりをつけていく

メンズらしい

 ぶっちゃけマジで「イカしたチャンネー」もアリだと思う。
 たしかに香りは強いし、系統はメンズっぽい印象を受けますが、とはいえ柔らかいんですよ。キツめの香りが立ち始める頃には同時に、甘めと柔らかめの香りも立ち上がってくるので。これどっちに鼻と意識が向くかで印象がごっそり変わっている可能性があるなと思いました。
 この「印象の多重性」は人柄にも存在する概念だと思うので、エゴイスティックでエロティック。そんな感じの言いがかりになります。

これをつけてる男性のイメージ

 迷い、躊躇い、後ろ髪。甘めの香りに印象を向けるとそんな感じのワードが思い浮かびます。ふわっとした柔らかい、半透明の布の向こうに何かある。また、甘めの香りを好む方、に対する印象として「安らぎを求める」というようなものが私の中にあり。その点も含めて、若い頃と現在の比較を、鋭角と花柄の比較に合わせる。酸いも甘いも嚙み分けた年頃の方が、自分のためにこれを付ける。エゴでエロだなと思います。

 「装い」としての香水であれば、苛烈な方がよいかもしれません。知性、品性、カリスマ的魅力。そういう落とし込み方ができそうです。内に秘めた苛烈さを、温和、柔和な態度で包んで、人を口説き落とすような。良し、悪しいずれもエゴはエゴです。エロはエロです。

これをつけてる女性のイメージ

 さて。これ男性への印象とは結構変わります。
 というのも「女性がつけるなら、この甘さは彼女のもの」と思うから…
 より鋭角、苛烈さへの印象がウェイトを増すわけです。

 世渡り上手、ハニートラップ、男は私の荷物持ち。そんなワードが思い浮かびます。恋愛感情のない男女バディの女性からこの香りがしてたら、「なるほど、彼がケースで持ってきたサブマシンガンは彼女が使うのね」と思う。
 これも「強い」香りだなぁ……と思います。女性がつける、という点だけでみると前回のロー・トロワよりも強いかもしれない。弾丸飛び交う戦場で、オペレーターと無線で軽口を叩きながら最前線に立てる女。男をめろめろにして、絶対に自分では手の届かない夢をかなえる女(これは、例えばブランドのバッグ買って♡とかの規模でなく 会社ほしいな♡とかの規模です)。暴力であれ、コミュニケーションであれ、そうですね。
 これをつけている女性には、まず間違いなく「武器」がある。
 筆者はそう思うのであった。メロメロになってしまうな…

これを「贈る」ということ

 どうなんだろう。考え方がすごく難しい。
 というのもこの香り、自認や自負の方面の印象が強くて、評価とか理想とかの方面から少し離れるんですよね。
 あ、でもこれを贈る友人間の関係は間違いなく素敵です。

「エゴイストだってよ、お前にピッタリじゃねえか」
 そういう軽口と共に投げて渡すような。


紹介文を読む

「意志が強く、魅惑的で、圧倒的な個性を放つ男性を表現した香り」マンダリンとコリアンダーのフレッシュなオープニング、華やかなオリエンタルローズを中心とするミドルノート、ラストには、ニューカレドニアのサンダルウッドとバニラ、アンブレットシードがローズの残香と絡み合い、温かくセンシュアルな余韻に香り全体を包み込みます。

celesさん 商品ページより

意志が強く、魅惑的で、圧倒的な個性を放つ男性を表現した香り。強烈なほどのオリジナリティにあふれた、ウッディ オリエンタル ノート。

フォーミュラ
他にはない強い個性をもった、ウッディ、スパイシー、アンバーが調和した香り。
マンダリンとコリアンダーのフレッシュなトップ ノートから、華やかなオリエンタル ローズを中心とするミドルノート、ニューカレドニアのサンダルウッドとバニラ、アンブレット シードの温かくセンシュアルな余韻に包まれる、ラストノートへ。圧倒的な個性がドラマティックに展開するフレグランス。

インスピレーション
独立心を持ち、自らの選択や感性を自身の力で周囲に認めさせることのできる、強い意志をもった魅力的な男性のための香り。

Chanel 公式商品ページより

 フレッシュ→華やか→穏やか、の印象はかなり「そう」ですね。
 読んでいて思ったんですけど、我が強いとか、独立心があるとか、圧倒的な個性。そういうものを持ちながらもうまく立ち回り、自分の選択や感性を「認めさせることができる」っていうのが、「魅力的」の内訳なんだろうな…

 これは、Chanelさん本国や大陸の方では珍しくない感覚なのかもしれない。しかし和と忖度に生きてきた私には、もうほとんど目からうろこレベルの気づきでした。

 そう、あと私フローラル系があんまり得意じゃなくて(感想がだいたい「花……!」になってしまうので)、ローズにビビってたんですけど。
 >>>花<<<感がクセを包んでまろやかにしつつ、香り立ちの強さ、残りの強さがラストのバニラとかサンダルウッドへの接続にも違和感を感じさせない、すごくいい女のバラでした。
 ほんと、使い方、みたいなので匂いってすごい印象変わるんですね……


あとがき(毎回のやつ)

 以上の全て、一個人が趣味で、「覚書」として残したものであって、あなたが香水をワンプッシュした時の印象はあなたのものです。
 筆者はムエット(試香紙)で感じる香りと現物の香りを全く異なるものと感じるタイプなので、あなたにも同じことが言えるかもしれません。
 中々ハードルの高い、機会の少ない部分はありますが、香水は「香り」そのものだけでなく、吹いた時、その後の変化、それが誘起する自分の感覚などを味わう「体験」としての側面もあると、私は思い、楽しんでいます。

 こういったメモ書き、覚書が、業界や担当者さんの利益を損なうようなことがあった場合、私の望むところではありません。ご連絡いただければ非公開などの対応を行います。お手数ですが、よろしくお願いします。
 どこかの誰かの思考の肥やし、体験の助けになれば幸いです。


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