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能無しコネなし経歴なしのギタリストが、始めて1年で大手音楽出版社から教則本を出せた理由


初めまして、三線奏者の克樹です。タイトルを見た方は
「ギターどこいった?いきなり三線って何なの?」と驚かれたかと思います。

17年の10月に私は沖縄三線という楽器の教則本を出版致しました。ギターではなく三線です。タイトルにある通り三線演奏暦約1年目でした。
当然三線業界で私の事を知っているのは恩師と生徒さんくらいです。


ではなぜ門外漢の私が伝統的な和楽器である
三線の教則本を出版できたのでしょうか?


それは三線の技術という点ではない別のところに秘密があります。
因みに革命的な練習方法でもなくコネクションの作り方ではありません。

SNSや動画コンテンツの活動のやり方が知りたい
活動自体において何をしたらいいのか分からない
どうしたらチャンスやコネが作れるのか知りたい

実力が拮抗しているにも関わらず成果が出る人と出ない人と別れます。
その原因は運が悪かったわけでもレベルの差でもありません。


それは”適切に発信をしたかどうか”にかかっています。


敢えて適切という言い方をしたのが、それはマーケティングと呼ばれる戦略が重要だからです。

ミュージシャンにマーケティング?

そんな風に思われるかも知れませんね。しかし今や誰もがスマホを持ちSNSで発信をしている時代です。
ショッピングもネットやアプリで済ませ、お店に行くにしても事前にネットで評価を見てから行く人が増えました。
学生でもインフルエンサーになっている方もいます、何ならリアルよりもネットの方が自然体でいられるという人もいます。
今やネットというのは仮想空間にある広大な海と言っても過言ではありません。
そこで何のアテもなく発信をしたところで、その情報は誰の目にも触れる事なく海の底に沈んでいくことになります。

最高の商品もサービスも
誰の目にも触れなければ何の価値も生まれません。

”適切な相手に適切な情報を提供する”これこそが現代の情報発信において最も重要な要素です。

逆に言えばそれを考慮し実行する事で、私の様な平凡なミュージシャンでも結果を出す事は可能なのです。
先に言っておきますと、私は海がない埼玉県に生まれ育ったので三線に所縁もありません。楽器のレベルも稀有な才能もあると信じて苦節32年です。

今回の内容は全て無料で出来るコンテンツを使って出来た事です。
これから包み隠さずその全てをお話ししていきたいと思います。

自己紹介

先ずは私の事をもう少し知って頂きたいと思いますので、お付き合い頂けますと幸いです。
タイトルの通り私は元来ギターリストです。いわゆるプロを目指してアーティストとして頑張って活動をしておりました。ギターの技術は多少あるものですから、活動の中で自然とギターを教えたりライブをお手伝いして料金を頂くようになりました。
そしてそのお仕事を通して師匠である絵美こさめと出会いました。
ではなぜそこから三線を弾くようになったのかといえば

師匠に講師の代理を頼まれたからです。


本当に何のひねりもなく、ただ単に依頼されたからです。
とはいえ三線は全くの門外漢ですから多少は悩みました。
しかし元来気楽なタチでして、結局は深く考えずに引き受ける事にしました。
そしてご依頼を引き受けたのが2016年の12月です。
練習を始めたのが年の瀬、そしてレッスンの開始が翌年の1週目でした
普通に考えたら有り得ない状況ですね。

それでもギターリストだった事が幸いし何とかなりました。
勿論練習はそれなりにしました。まかりなりにもお金を頂く以上は中途半端な事は出来ませんから。

そしてそこから三線奏者としてのキャリアをスタートさせるわけです。
この時はまだ自分が三線の本を出す事になるなんて夢にも思っていませんでした。

三線を始めてみてわかった事

三線というのは一言でいえば伴奏楽器です。小学校の頃ピアノと一緒に歌を歌ったと思いますが、あのピアノと同じですね。
「全然違う!」というお声も聞こえてきそうですけど、基本的には歌と一緒に演奏する事が前提ですから、個人的には言い切ってもいいと思います。
ですので誤解を恐れずにいうと、そこまで難しい技術は要求されません。
勿論突き詰めたら終わりはありませんが、ギターが弾けるというバックボーンを抜きにしても、本気で半年間練習をすれば一通りの楽曲を弾けるようになると思います。
どちらかといえば唄を覚える事の方が余程大変だと思いました。

しかしまたまた幸いな事に私は弾き語りからキャリアをスタートさせているので、歌う事そのものに関しても苦労という程の事はありませんでした。
苦労したといえば”ウチナーグチ”と呼ばれる方言と、独特の歌い回しや拍の取り方など民族楽器によく見られる独自性の部分でした。
しかしどれも練習や努力や調べる事でクリア可能な部分です。

因みにギターを教えるというところまで来るのに始めてから9年かかりました。日数でいえば約3,300日ですね。三線は10日位だったと思います。
マネタイズが出来るようになる期間が三線はギターの330倍という事ですね。

数字だけみると、もうちょっと器用に生きれなかったのかと自分を呪いそうになります。まあ何はともあれギターをある程度弾けたので三線は直ぐに収益化に成功したわけです。

そもそも三線って何?

よく三味線と間違えられますが、似て非なるものです。分かりやすくいうとauのCMで海の声で浦島太郎こと桐谷健太さんが砂浜に座って弾いていた楽器が三線です。
三味線とよく間違えられるのも無理はありません。ぱっと見は同じに見えますから。同じ三本弦ですし、素材が変わり小さくなったのが三線です。
音色を生で聞きたい方は沖縄料理屋さんに行ってみて下さい。ライブをやっている事が多く、気さくなミュージシャンが多いので三線を触らせてくれる事もあるでしょう。
因みに私の体験レッスンを受けて頂く事も多いにアリです。

事の始まり

YouTubeに演奏解説の動画投稿をした事がきっかけです。
それをリットーミュージックの編集者さんが見て下さり、実際に教室の方に来訪され執筆のご依頼に至りました。
しかもメールの返信をしたのがレッスン日当日の真夜中だったのですが、何とその日にお越し下さいました。
大手企業とは思えないフットワークの軽さに心底驚いたのを今でも鮮明に覚えています。それと同時にもしかしたらもしかするかも?という淡い期待も。
レッスンをご覧頂き大変好評だったのも嬉しかったです。
そして出版のお話しを切り出して頂きました。ただその時はご依頼するかも知れないというところでしたが、同年の4月頃に正式に執筆のご依頼を承りました。

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