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発信するのをやめたくなりました

もう発信するのやめちゃおうかな……


悲しいことにこんな風に思うことがありました。



先日ツイッターでこんなツイートをしたのですが、

色んな反響を頂きました。共感してくださる方もたくさん、学びにしてくれる方も。その中で否定的な意見に加えて、そんな言い方しなくても……と思うようなコメントもありました。

このツイートには続きというか伝えたい部分がさらにあって、

これらのツイートの背景や想いというのは、もちろんツイッター上の140文字で語れるようなものではなく、あくまで氷山の一角にすぎないというか1つの問題提起であるだけ。

日本のサッカー関係者の方と話をしたり、日本とコネクションのあるスペインのサッカー関係者の方に話を聞いたり、色んな意見を聞いたうえで「これは伝えるべきなんじゃないか」と思い発信に至りました。

もっと丁寧に、各方面に配慮した表現で伝えることも可能ですが、ツイッターの140文字に簡潔におさめるのは思った以上に難しい。多くの人に届けやすくするには、ある程度ツイートを分けずに1つにおさめる必要があります。

今回のツイートもかなり字数オーバーしたところから削り削りで140字におさめて送ったという背景もありました。


それにもかかわらず「ちゃんと調べてから言え」「見当違い」「さすがに盛ってるでしょ」「何も知らず意気揚々と発信するな」等のコメントを見かけました。


自分の中で確固たるものがあるため、伝えたいことへの想いというのはこれらの発言によって変わるものではありませんが、わたしも感情を持った人なのでさすがに心に傷がつきます。

「そんな風に言うならじゃあもういいよ〜何も言わないよ〜」と思ってしまうのも正直なところです。



そもそもわたしがスペインにいる理由までさかのぼると、元々「日本サッカーを強くしたい!力になりたい!」という想いから、何も持っていないわたしが一歩踏み出したのはサッカー大国スペインで経験を積むことでした。

そこで得た知見を日本に還元できればと思い、行動に移してきました。


最近ではスペインに渡ってくる選手や指導者も増えてきていて、サッカー関係者で日本人を見かけることは珍しいことではありません。そんな風にスペインで学んでいる人は多くいますが、学びを言語化して外へ発信するという人はまだあまり多くありません。

個人の中でとどめているだけではサッカー界の発展につながる部分はわずかで、効率も良くないと考えています。

そこで微力ではありますが、ツイッターやブログなどで発信をはじめました。日本から遠く10000km離れたサッカー大国で何がおこなわれているのか、どんな環境なのか、これを届けられるのは現地にいる人しかいないと半ば使命のようにも感じていました。



歴史の観点で見てみると、明治期に文明開化の政策として岩倉具視をはじめとした使節団が欧米へ渡りました。そこで得たものを日本へと持ち帰り、さまざまな洋風文化が日本の生活へと溶け込んでいったのです。

今となってはみんなが当たり前のように着ている洋服や、みんなが大好きなハンバーグやパスタなどの洋食も文明開化のおかげ。それがなければ今頃は和服を着て髪型はちょんまげ頭、ご飯お味噌汁煮物といった食生活を繰り返すような生活を続けている可能性だってあるのです。


それと同じようにサッカーでも日本だけの視野にとどまるのではなく、他の国でおこなわれていることを知って取り入れたり考察したりすることも必要となってきます。

そして集まった情報から日本に合うものを取捨選択していけばいい。何が足りてないから何を補っていくべきか、そこから考えていけばいい。

それが講じてサッカーの多様性が生まれたり、文化として発展していったりと日本サッカーが豊かになるきっかけになるかもしれません。


しかし情報が集まらなければ取捨選択さえできませんし、問題提起をして改善していくための考察をする機会さえ設けられません。

これらの考えから、個人的には海外の情報を日本へ伝えることの意義があると思っています。文明開化の使節団のような役割ですね。



そういった1つ1つの想いを、ツイートを見た人の心ない一言によって発信者はモチベーションが下がり「じゃあもう何も言わないよ」という思いを生み出してしまう。自分ごとながら、もったいないなと思ってしまいます。

まして彼らは「自分が海外にいるからといって、(海外はすごいぞと)マウントを取ってくる」という発想にまで。違う環境にいる人が感じたことを発信することが、果たしてマウントを取ってくることを意味するのでしょうか。

自分自身は海外にいることで「自分はすごい」なんて思っているわけでもありませんし、「日本なんてダメだ、海外のやり方がいい」と日本のやり方を見下しているわけでもありません。ただ距離が遠くて周りが違う言葉をしゃべる場所にいて、そこには新鮮な考え方や価値観、興味深いやり方が存在している。

それを伝えるだけで日本を貶していると解釈するのは、考えすぎでは?と思ってしまいます。


何かをよりよく変えようとするためには、まずは今の状況がどうなのかを認知し、目指すべきものがどんなものなのかを学ぶ、そしてそれらの違いをすりあわせていくことが大事だと思います。

その過程では概要を伝える発信者の強い気持ちが必要になることも。人はみんな変わらずにそのまま続けることが楽です。変わるというのは少なからず抵抗があったり、ちょっとした努力が必要になったりします。そのきっかけとなる発信者は、否定的な意見だったり時にはきつい言葉を投げかけられたり。


例えば最近しみけんさんと事実婚をされた作家のはあちゅうさんは、インスタグラムで旦那観察日記というものをあげられています。それがすごくキュンとするもので、わたしも毎日更新を楽しみにしているのですが、その中で始まったシリーズの1つに妊活事情を綴っている投稿がありました。

元々はあちゅうさんは妊活に苦しむ夫婦の手助けになれば、また女性だけが妊活を背負いこんでしまうという現状を少しでも変えるべく発信を始めたとのことでした。(相違があればすみません)

妊活というテーマは少し取り扱いの難しいものらしく、はあちゅうさんの元にはいわれのない誹謗中傷が届いてしまっているとのこと。(ポジティブなコメントが多数を占めているため、実際にわたしの目には入りませんでしたが)


本来自分の妊活事情なんて公には出したくないと思うのが普通だと思います。プライベートなことですし、ましてフォロワー数を何十万人も抱えるはあちゅうさんであれば簡単に多くの人の目に晒されてしまう。

しかし妊活の現状を変えたいという熱い思いで発信を始めた、いや始めてくれたにもかかわらず届く誹謗中傷。すごく傷つけられたと思います。

その発信で助けられた人が大勢いるのに、心ないコメント1つで発信者のモチベーションが下がってしまうというのはすごく残念で見るに耐えられません。

それでもわたしたちがそれらの投稿で助けられたり楽しみにできたりするのははあちゅうさんの強い心持ちのおかげだと思いますが、何かに向かってがんばろうとしている人に対して匿名顔出しもしない無責任な状態で誹謗中傷を加え、発信者が耐えることで何事もなかったかのように進んでいくことに悔しさを感じます。

たとえ何か思うことがあったとしても、それを本人にぶつける必要が果たしてあるのか、それはただ相手を傷つけたいという私的感情ではないのか、違う価値観を持つ人を受け止めるもしくはそっとしておくことができないか、言葉を投げつける前に一度考えてほしいなと。


はあちゅうさんと肩を並べて比較することはまだまだできませんが、少なくとも傷ついたうちの1人として今回noteに綴らせてもらいました。

特に気にしないようにしていますが、わたしはそれほど心が強いわけでもないので、発信に対して(ツイッターでサッカー事情のことを話すことに対して)少しモチベーションが下がっているのも正直な気持ちです。「じゃあもういいよ、何も言わないよ〜」と考えてしまっています、すみません。。(おそらく何ヶ月か経ったらまた復活して発信していると思いますが笑)

今は自分のメンタルの健康が最優先で、そっと穏やかに過ごしたい。これはおもしろいな〜とか興味深いな〜と思ったことだけ楽しくツイートする程度にしようかと。


そして温かいメッセージや賛同の声を寄せてくださった多くのみなさん、いつも応援してくださり本当にありがとうございます。わたしの心の支えになっています。

スペイン語YouTuberのノブさんのコメントもすごく嬉しかったし、

(ほんとにたかがツイッターですよね、、、色んなケースがあることはみんな大前提ですし、、、)

いつも温かいかつ熱量のあるツイートしてくれるみんなのお母ちゃん、こんぶさんも救われるコメントをくださいました。

他にもたくさん共感してくれる声があって、安心できました。本当にありがとうございます。

またツイッターやブログなどで顔を出していくので、これからもよろしくお願いします。

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