JR常磐線上り列車ーマスクー by青春五月党、ふたば未来高校演劇部

どこにも向けられない怒りは誰しもあるだろうと思う。
経験した重さや回数は人によって、年齢によって違うかもしれない

どこにも向けられない怒りは、未来に向かおうとするときに邪魔になる。
だから、発散する方法も限られてしまう。
ネガティブなことを言っても、過去を振り返っても無駄だ、と。
それよりも、前を向く方法を考えよう、と。

それでも抑えた怒りはどこにもいくことなく、残る。
この作品を見て、その残ってどこにも行ってくれない怒りはこういう形で、
アートという形で、もしかしたら少しましになるのかもしれない、と思った。

どこにも向けられなくて、行き場を無くした怒りを、
表現する。
受け取られたことで、ほんの少しは、もしかしたら、救われるのかもしれない、と思った。
やっと抑えていた怒りを外に出せたこと、見た側はそれを、それぞれの解釈で受け取ること、外に出した怒りがちゃんと何かにつながったこと。

怒りを、怒りを表現する・共有する大事さを、感じた作品でした。

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