氏原英明

野球指導者のためのオンラインサロンを運営している氏原英明です。ジャーナリストとして約2…

氏原英明

野球指導者のためのオンラインサロンを運営している氏原英明です。ジャーナリストとして約20年、高校野球、プロ野球、メジャーリーグの取材に携わってきました。今はライティングだけでなく、動画や音声などでも発信しています。2018年「甲子園という病」(新潮社)上梓。「甲子園は通過点です」

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WBCキャンプで学んだスーパースターになるとはどういうことか。

ども、氏原です。 いやぁ、この歳になっても勉強、勉強だなと改めて思います。 2月16日から27日まで侍ジャパンの宮崎合宿に行ってきました。 自慢するわけですが、甲子園の取材は21年連続、日本シリーズは7年連続、WBCは3大会連続(日本ラウンドまで)の取材するジャーナリストってなかなかいないと思います。 どこの取材も学びの連続。 今回も本当に貴重な体験となりました。 今回の合宿にはパドレスのダルビッシュ有選手が参加。現役のメジャーリーガであることだけではなく、メジャーで

    • ドジャース・大谷翔平選手寄贈グラブ「次に必要な手」。

      LAドジャースの大谷翔平選手が寄贈したグラブの活用が全国で進んでいる。 体験会を実施するものもあれば、小学校から高校側に依頼して野球教室を展開するというものまであった。野球界には情熱を持った指導者がたくさんいて、大谷選手の行動に応えようとしっかりと繋げている。 大谷のこの行動には当初、賛否両論が多かった。 その中身はというと、どれも建設的な意見はなく的外れなものばかり。 ・野球は9人でやるもの、グラブ3個だけ送って何の意味がある。 ・小学校に野球部は存在しないから送っ

      • 「獲るだけじゃなくてサポートをしたい」。現役引退1年目から大仕事。アマチュアスカウトに転身した元ドラ1右腕・十亀剣が志すもの。【ライオンズに尽くした男たちの第2章】

        投手が好投して相手打線を抑える。あるいは打者が相手投手を攻略して得点を挙げる。投げて、打って、守って、そして走る。勝利のために、チームは一つになって戦う。勝利をした時、表に出ているのは選手だったり、それらを束ねた指揮官、コーチであるのだが、チームの勝利への貢献方法は様々ある。スカウト、スコアラー、育成コーチなど。かつてはプレイヤーとしてグラウンドに立ち、勝利に貢献していた選手たちが、今や影の立役者となって組織の一員として貢献している。ライオンズに尽くした男たちの「人生第2章」

        • 菊池雄星、岩手に巨大スポーツ施設。驚きのプロジェクトの概要。

          メジャーリーグのトロント・ブルージェイズに所属する菊池雄星選手が、地元である岩手県の花巻市にスポーツのトレーニング施設を建設することが発表されました。いわゆるトレーニングセンターです。 その内容というのが驚愕。単なるトレーニングをするというだけじゃなく、シーズンオフなど選手がトレーニングに行ったときに全てがまかなえる施設であるのです。ブルペンがあり、バッティングゲージがある。それもトラックマンであったりハイスピードカメラなど先進的な機器が配備してある。ウェイト場もトレーニン

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        WBCキャンプで学んだスーパースターになるとはどういうことか。

        • ドジャース・大谷翔平選手寄贈グラブ「次に必要な手」。

        • 「獲るだけじゃなくてサポートをしたい」。現役引退1年目から大仕事。アマチュアスカウトに転身した元ドラ1右腕・十亀剣が志すもの。【ライオンズに尽くした男たちの第2章】

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          ダルビッシュが怒るのも当然。メディアは選手のSNS活用を見直すべきだ。

          明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 新年早々、氏原が怒っているようなタイトルですが、そうではなく、音声配信をやりまくってきた人間だからこそ、ちょっと言いたくなったので、少し聞いてください。 2023年の暮れ、パドレスのダルビッシュ有選手のスタエフLiveが記事になりました。どんなLiveをしたかというと、いつものダルビッシュ選手らしくリスナーのコメントに反応しながら本音を語るというもの。 その中で、日本でちょっとした騒ぎになったロッテ佐々木朗

          ダルビッシュが怒るのも当然。メディアは選手のSNS活用を見直すべきだ。

          ネット記事の有料化に賛成?反対?プロとアマの区別は必要。

          昨今、僕も含めてネット記事のサブスクリプションサービスをするメディアが増えている。今日はこれについて考えたい。 もともと、新聞にしても雑誌にしても紙として販売している時は有料だった。駅の売店など新聞を買う際は130円くらいを出すというのは当たり前だったし、月額の配達を頼むものだと4000円弱くらいした。 しかし、今はインターネットの普及により、記事を「無料」でみられることが可能になり、新聞や雑誌を買うことは激減してきた。 これは、誰でも当たり前にわかっていることだろう。

          ネット記事の有料化に賛成?反対?プロとアマの区別は必要。

          ソフトバンク入団の山川穂高。逆風の鍵を握る二人の男。

          西武からFA宣言をしていた山川穂高の移籍先がソフトバンクに決まりました。 どうしても色々と言われてしまう、今回の「山川騒動」ではあるけれど、これは”価値の判断”と見るしかないのではないでしょうか。 個人的には、西武がすごく寛容だったなと思います。時間を区切って切り替えても良かったのでは?と思いますが、かつてFAで移籍した炭谷選手を迎え入れましたし、それだけ、今の西武は温かい球団と言えるのかもしれません。 価値の判断という話をしましたけど、これは山川に対して、どれほどの価

          ソフトバンク入団の山川穂高。逆風の鍵を握る二人の男。

          ロッテ・佐々木朗希は「メジャーに行くのは早い」という意見の愚かさ。

           千葉ロッテの佐々木朗希にポスティングによるメジャー挑戦の可能性があるという報道が出た。僕も10月末ごろにそんな噂を耳にしていたから、動き出したのかなと思った。 とはいえ、報道は全社によるものではなかったから、ポスティングの提出締め切りを待つしかないのだろうと思う。そこで、結果は判明するだろう。 ただ、こうしたニュースは実はそれほど珍しくない。その年は噂されていなかった選手の”ポスティングニュース”は意外に多かったりする。実は昨季も、山本由伸がポスティングされるかもしれな

          ロッテ・佐々木朗希は「メジャーに行くのは早い」という意見の愚かさ。

          高校野球、進学先選びのポイント

          こんにちは。氏原です。 こんにちは。最近、質問が多い「高校の進学先について」取り上げたいと思います。 先日、中学の同級生、サッカー部だった同級生からLINEが来ましてね。息子が野球をやっている。進学先を決めるんだけれども、 どこの高校に行ったらいいか、意見を聞かせてほしいと連絡が来ました。 その子が悩んでいるのは、私学に行くということなんですけれども、強豪私学だったらどこに行くのがいいのかという相談でした。聞けば、ガチガチの有名な子じゃないみたいなので、 そこそこ自信を

          高校野球、進学先選びのポイント

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          チームコンサルの概要ができました。

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          FA山川穂高への西武の対応は間違いではない

          FA行使した山川穂高の移籍が濃厚という報道がある。 西武・松井稼頭央監督の言葉にもあったように「個人の権利だから」どんな選択をしようとも山川の自由。そんな観点からであろう。  ただ、今年は不祥事があったのでに、納得がいかない人がいるのも事実で、山川は移籍する際にはその重たいものを背負いながら戦わなくてはいけないのは覚悟が必要だろう。  一方、彼のFAをめぐって、今年まで所属先だった西武の山川への姿勢も取り沙汰されている。ある報道によれば、単年契約の大幅ダウンであり、それ

          FA山川穂高への西武の対応は間違いではない

          常勝軍団再建へ。ライオンズが着々と目指す「選手育成戦略」。【特集 ライオンズは変わるのか】〜PLジャーナル限界突パ〜

          FAの公示が締め切られ、2018、19、22年のパ・リーグ本塁打王に輝いた西武の山川穂高選手が名を連ねた。交渉はこれから実施されていくが、仮に、山川選手が西武以外の球団と契約すると、西武はFA制度導入以降では最多の16人が他球団に移籍した形となる。海外移籍組を含めれば20人と最も多い。 その背景にはたくさんの要素が混在してくるが、それだけ選手がチームから抜けるとなると、当然、チーム編成に歪みが出てきてしまうのは当然だ。FAで他球団から欲しがるような選手を育成するのはそう簡単

          常勝軍団再建へ。ライオンズが着々と目指す「選手育成戦略」。【特集 ライオンズは変わるのか】〜PLジャーナル限界突パ〜

          ドラフトはチームビルディングの観点から見るから面白い!

          プロ野球の大イベントが終了しました。 ドラフトに日本シリーズ。高校野球から上のカテゴリーまで取材する人間としてはかなり色々あった2週間でした。カナダからあの選手も帰国していたので、久しぶりに会ってきましたし、充実していました。 日本シリーズは面白かったですね。 7戦までもつれて、手に汗握る展開ばかりでした。野球の勉強にもなったし、僕が記事を書く上でも、コンサルする上でも引き出しが増えました。 ドラフトも凄かったですね。 前評判のような”豊作ドラフト”ではなかったことが証明

          ドラフトはチームビルディングの観点から見るから面白い!

          西武が楽天を退団した炭谷銀仁朗を獲得すべき理由。投手を育成する女房役の存在。

          レギュラーシーズンが終わり、来季へ向けた戦力の整理が行われています。 個人的には「戦力外」という言葉は好きではないのですけど、いわゆる「契約満了による退団選手」が各球団から発表され、ポストシーズンに臨むチームを除くチームは前に進めていますよね。 退団とか、戦力外って、ダークなイメージですけど、チームが前に進むために違う選手で戦うだけであって「戦力外」とか「不要」とか、そう言うことではないんですよね。楽天を退団になった炭谷銀仁朗捕手に関して言えば、楽天に経験のある捕手が必要

          西武が楽天を退団した炭谷銀仁朗を獲得すべき理由。投手を育成する女房役の存在。

          指導者の資質とは?

          第1回 指導者の資質を設定する今月のテーマは「いい指導者の資質とは?」です。 僕は満点の指導者はいないと思っています。ある部分には長けていても、ある部分においては欠けているというふうに、得手不得手があるなぁと。その中でプラス要素の多い人がいい指導者と呼べるのではないかと考えています。 ですので、指導者としての資質にはさまざまな要素があるということになります。そこを整理していこうというのが今月の課題です。 コロナ禍の8月にYouTubeにて「監督ランキング」なるものをやりま

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          指導者の資質とは?

          日本の野球界で起きていること。

          こんにちはジャーナリストの氏原です。 今日、筆を取ったのは、これまで長く野球界全体を取材をしてきて、今、日本の野球界に存在する問題点についてまとめようと思ったからです。 僕は、野球の取材をしてきました。甲子園は21年連続、日本シリーズは7年連続、WBCは3大会連続と、野球のジャーナリストの中ではなかなか踏めない経験をしてきました。一つのカテゴリーに偏ることなく取材してきたのは日本の育成がどのように進んでいるのかを知ることができたらと思っていたからです。 それぞれのカテゴ

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          日本の野球界で起きていること。