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第149回MGK学術大会(特別WEBセミナー)開催_毛髪科学技術者協会

 毛髪化粧品メーカー、原料メーカー、および研究機関などで組織される毛髪科学技術者協会(MGK、小林均司、上島浩一 、岡野みのる各代表幹事)は、美容業界に関する幅広い分野の話題に焦点を当て、その専門家を講師として招いて講演を行なう学術大会を、関東で年3回、関西で年1回開催している。今年は、新型コロナウイルスの影響で3月以降の開催を見合わせていたが、11月17日(火)13時より、第149回学術大会を特別WEBセミナーとしてオンラインライブで配信した。

 冒頭のあいさつで上島代表幹事は、同協会の行事である学術大会をはじめ、毛髪科学研究発表会、技術者基礎講座、西日本若手交流会といった集合型の催しは中止としたことを改めて報告し、当面はWEB開催へと切り替えていく意向を示した。

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購買における女性心理を説く木田理恵講師。

 第1部の講演には、(株)女ゴコロマーケティング研究所の木田理恵代表が出演。「withコロナ時代の“女ゴコロをつかむ”サロンとは」のタイトルで、あらゆる業界における女性市場の将来的な重要性を説き、特にストレスが蓄積されやすいコロナ禍における、女性の消費動向が売上に大きく影響することを示唆した。

 木田氏は、女性はヘアサロンに対して「よりカワイく」「より美しく」してほしいと強く願望しているが、何が良いもので、似合っているのか、自分では分かっていないと解説。そのことを理解していない美容師も多いと指摘し、施術前に「どうしますか?」とリクエストを求める前に、プロとしての提案が必要と訴えた。その上で女心をつかむキーワードとして「幸せ」「選ぶ」「ご褒美」「学ぶ」の4つを挙げ、購買意欲をくすぐるロジックを細かに説明した。

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バイオテクノロジーセンターの加藤愼一郎所長。

 第2部では、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)のバイオテクノロジーセンター所長・加藤愼一郎氏が「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価について」と題して、さまざまなサンプルにおける消毒効果の検証結果を、ウイルス無効化させる仕組みと併せて解説した。