【初陣】森保NIPPON対コスタリカ

さて、日本代表の試合はnoteで更新することにしました。マッチレポのような形で行うときはブログで行うこともあると思います。そんなときは、noteには雑感を書こうかと。マッチレポのブログ形式にすると、肉でも魚でもない試合のときに困ってしまうのです。そんなときに雑感形式でも良いから形に残しておけば、振り返りに使えるかなと考えているわけで。つまり、今回は雑感です。

ーー早速ですが、試合の感想をお願いします。

[442]で試合に臨んだことが最大のサプライズでした。自分は試合を見ていないので断言はできないのですが、森保監督が率いるアンダー世代では[3421]で試合に臨んでいると聞いていました。

ーーなぜ[442]で試合に臨んだと思いますか?

ワールドカップからの流れを重視していたのかもしれません。選手が成長するように監督も成長します。サンフレッチェ広島では[3421]とともに心中したイメージが強いですが、西野監督による突貫工事で行われた[442]に森保監督もいろいろと考えさせられたのかもしれません。

この試合では堂安、南野、中島が2列目で起用されています。3421だと、この3人の同時起用は困難さをともなうものになってしまいます。クラブチームでも、彼らは4バックシステムでプレーしているでしょうし。つまり、今後の中心になるであろう欧州組の若手のことを考慮し、ワールドカップの流れを踏まえると、[442]で試合に臨むことに妥当性が出てくるような気がしています。

ーー3バックか、4バックか?という議論についてはどう思いますか?

相手によって使い分けるがベターです。ただ、ボール保持の状況で[4→3]に移行するチームは世界中で目撃されています。問題はボール非保持状態のときに3バックで守るのか、4バックで守るのか?という話なんだと思います。つまり、[442]で守るのか、[541]で守るのか。これは相手の能力にもよりますし、日本の選手のキャラクターにも依存してくると思います。

ーー以前に3バックでビルドアップをスタートすると変化がつけにくいといっていましたが?

3バックに変化をつけるパターンは主に2パターンあります。アンカーが下りてきて4バックに変化するミシャ式と、3バックの中央が上がってアンカーになるパターンです。他にも亜種はありますが、主にこの2パターンが主となるでしょう。

アンカーの上下動による変化は周りの変化が少ないので、おすすめといえばおすすめです。ただし、センターバックの中央をこなしながらアンカーもできるスーパーマンは、ストーンズくらいしか思いつきません。

ミシャ式の場合は、両脇のセンターバックがサイドバックの役割に変化します。彼らがサイドバックのように振る舞うと、当初の役割[センターバックの両脇]から、かなりずれます。可変式のデメリットがシステムをもとに戻す時間だとすれば、可変式はプレーエリアの変化が少なければ少ないほうが良いです。ミシャ式はちょっと多すぎるんですよね。

ーー肝心の試合内容について触れてください。

ビルドアップは怪しさ満点でした。コスタリカが前からはめてきたときはボールを失う場面もあったと思います。また、困ったときのロングボールも前線の選手がちびっこが多いので、ボールを失う場面が多かったと思います。コスタリカのプレッシングが特殊系だったことを差し引いても、ビルドアップのポジショニングが整理ができていない印象を受けました。

アタッキングサードとミドルサードでの振る舞いは、良くも悪くも自由奔放だったと思います。中島翔哉と堂安律の動き方に共通点はあまりなかったです。よって、彼らが良さを発揮するために周りの選手がポジショニングでサポートをする必要がありました。サイドバックは黒子役に慣れている感はありましたが、南野と小林悠は気を使いながらも、なんかちゃうなという想いもあったのではないかと思います。ふたりともにもうちょっとボールを入れてほしいなとという場面があったのではないかと。

ーーコスタリカの振る舞いと比べていかがでしたか?

最近のマイブームがカオスのようでカオスでない、なので、コスタリカの無秩序に見える攻撃はなかなかおもしろかったです。相手と味方、そしてボールの位置に応じて最適なポジショニングをとる。特にボール保持者に近い選手がそれをできれば、ボールは動きます。また、センターバックからのサイドへのロングボールが多かったのは、日本のサイドハーフに守備の曖昧さを狙い撃ちにしていたのでしょう。

コスタリカは日本の全体を見て、どうやってプレーする?みたいな絵をプレーをしながら描いていた印象です。日本の場合は、自分がフリーになるにはどうする?みたいなもう少し狭いエリアを見て絵を書いているように見えました。ただ、ボールを持ったときのガンガンいこうぜ!感は日本のほうが発揮できていましたけど。この辺りの習慣の差は地味に大きいような気はします。

ーー試合内容の評価を!と言っても難しいですか?

そうですね。初陣ですし。コスタリカは韓国と試合をしてきていますし。ただ、日本で行われる日本代表の試合はやっぱり試合の強度という面で、試合の評価をすることがなかなか難しいと思います。相手が疲れてくることが多い後半!!という景色はお馴染みものになっていますし。つまり、森保監督のチームの完成度が上がっても、相手がこれでは、、、ということは今後も起きてくると思います。サッカーは相手のあるスポーツなので、非常に難しいところなんですが。

ーー親善試合ではなく、欧州で行われるリーグ戦のようなものが必要ということでしょうか?

必要かどうか?と言われると、微妙です。公式戦だらけになってしまうと、すべての試合が[絶対に負けられない]になってしまいそうですし。ただ、今後の対戦相手を見ていると、本当に欧州のチームと試合ができないんだなと実感させられています。

ザッケローニもハリルホジッチも経験していると思うのですが、欧州の中堅チームと試合をしたときに相手の基準の高さに驚かされてきたと思います。しかし、もうその経験はできない。アフリカは全員が欧州育ちを武器にしていくでしょうし、南米も独自路線とチャンピオンズリーグで試合に出場しているクラブチームにいる選手たちでチームを構成してくるでしょう。なので、欧州との試合がなくてもアジアよりはなんとかなるかもしれません。

今後は欧州との遭遇をどのような形で得ていくか。選手が欧州にいくか、監督を連れてくるか。でも、監督を連れてきても欧州との試合は難しいんですよ。これを体験できないのだとすれば、一度は日本人監督を試す!というのは悪くない手のような気がしてきました。欧州の監督を連れてきてもなんだか中途半端になってしまいそうで。

ーーなんとなくですが、日本人監督に対しては否定的な立場だと思っていましたが。

もちろん、欧州から学ぶことはまだまだあると思います。ただ、欧州の監督を連れてきても、世界の基準を知る、体験する機会は減っていきます。だとすれば、良くも悪くも西野監督が行ったように、選ばれた選手の力を最大限に発揮させることに集中することのほうがワールドカップでは結果を残す可能性が高いのではないかと。

それには森保監督は最適かもしれません。吹田での試合で堂安律、東口を使い、大阪桐蔭の三浦を使い、ついでにセレッソ出身の南野も使っていますし、さらに南野の幼馴染の室屋も使っています。さらに追加で呼ばれた天野と守田も使っています。これらの起用に多少は日本人らしい空気を読む力がが見え隠れするんですよね。JFAがそこまで考えているかは謎ですが。

ーー最後に今後の注目点というか予想をお願いします。

海外組が帰ってきたときにどうなるんだろうな?という絵はまったく想像できません。武藤、大迫、香川、原口、酒井宏樹、吉田麻也、柴崎は確実にメンバーに入ってくるでしょうし。

当面の注目はボール非保持において5バックで守るのか、4バックで守るのかをどうする?でしょう。両方を使い分けられれば最高ですが。また、ボールプレーヤーの選手たちがしっかりと守備をしてくれるかも地味に注目しておきます。

ではまた(・∀・)

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