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私の作品紹介3 ポスト学生運動史:法大黒ヘル編…1985〜1994

2010年1月、連合赤軍関係の本をたくさん出していることで知られる彩流社より上梓したもの。小説ではなく、かの有名な外山恒一氏との対談(というか、外山氏のインタビューに応えた)をまとめたものである。
2008年の6月頃だったと思うが、「外山氏のブログに掲載する」という話でインタビューに応じ、原稿を小分けにして、毎日、少しずつブログにアップしていったのだが、日に日にアクセス数が伸びていくのがわかって、あれはあれでエキサイティングな経験だった。

内容は、法政大学における学生運動の歴史である。学生運動というと「1960年代」というイメージがあるが、ここで語られているのは1980年代後半から90年代の前半にかけての歴史である。その頃も一応、学生運動はあったのだ。
とはいえ、時代の違いは大きく、同じ「学生運動」でも60年代、70年代のそれとは違った。同じようなスタイルで同じようなことをやっていたが、なんというのか、意味が違った。つまり、60年代の運動とは似て非なるものだったのだが、そこのところが上手く伝わったかどうかはよくわからない。
そもそも、「違う」と思っていたのは本人だけで、はたからみれば同じなのかもしれないし。

中古価格が高騰し、法政大学の学生から「高くて手が出ない。なんとかしてくれ」と言われたので、彩流社さんに頼んで電子版も作ってもらった。下がそれである。

そうそう、この本には池田伸哉がソ連で撮った写真が掲載されているのだが、彩流社から池田の写真集が出たのは、この本がきっかけだった。

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