見出し画像

司書室の美脚

ふと思う。緑と土をいじりながらだと僕の人格も、もしかしたら全く別のカタチで形成されていたのかも知れない。

幼少期から読書家であった僕は15歳の時ある委員会に所属していた。

新刊の書籍を図書室に並べる前のラベリングを日課に、司書室で同じ役割を担う同級生の璃子と仲良く取り組んでいた。

璃子は僕が当時交際していた彼女の親友だったので、しばしば僕と彼女の週末の予定など既に聞かされてはそれについて突っ込んで来たり、僕もまた彼女とのベッドシーンなんかを仄めかすような言動でまだ経験のない璃子を刺激した。

璃子はスタイルが非常によく、スカートから覗く脚がとても綺麗だった。

冬場は寒さを少しでも凌ごうと、スカートの下にジャージを履くという様を晒すので、僕はいつも「スカートを上げて短くしろ。そして脚を出せ。もっとオレに見せろ」と生徒指導の教師というよりはエロ教師さながらに指摘していた。

当時の僕の1日の楽しみと言えば、朝早く登校して屋上で彼女を僕の股の上に座らせては対面で乳繰り合う時間と、司書室という"密室で2人"という場所で璃子と過ごす時間、璃子の後ろへそっと近付いては形の良いであろうその両乳を思いっきり揉んでは満更でもない様子で逃げられるという攻防の展開だった。

Aカップの彼女に対し、璃子の形の良い胸はC或いはDカップ程で張りもあり、僕の神経を刺激した。

璃子から彼女に告げクチするということは一切無かったが、たまに別の女子が僕と璃子がじゃれ合う姿を目にしてはそれを告げ、これもまたしばしば彼女と破局の危機に陥ることもあった。

別々の高校へ進学した僕と彼女は直ぐに生活のリズムが合わなくなり終わりを迎えた。それは僕にとっては不本意なものだったが、その時も璃子は僕の自宅へ慰めに来てくれ、気が触れた僕は遂には璃子の初チューをも奪ってしまった。

唇が触れている間、心なしか僕の左手は璃子の右胸にあてがうように無意識に添えられていた。

それから暫くは電話で連絡を取り合う関係は続いたが、敢えて2人で会うようなことはせず時は過ぎた。

璃子が高校を卒業した頃、どういう訳か車で璃子を自宅に送る機会があった。

僕の自宅で会って以来の2人の時間だった。

司書室で2人で過ごす時間が長かったこともあってか、2人でいることが非常に懐かしくて、通りの傍の暗がりに車を停めて少しの間互いの近況について語り合っていた。

そしてふとした拍子にまた唇を重ねた。

璃子は何食わぬ顔で僕の中へ入って来てその尖らせた舌を僕の舌に執拗に絡ませてきた。

そう。3年という歳月は璃子を大人の女性にパワーアップさせていた。

だがパワーアップを遂げていたのは璃子の方だけではない。

そう。僕自身も強烈にパワーアップを遂げていた。

舌を絡ませて返しながら、手際良くブラのホックを外す。

外したブラもろともTシャツを上に捲し上げ感動の対面をもここで遂げた。

璃子はただの美脚の持ち主ではなかった。大したこともないのに乳を晒すヌードモデルに僕は心底腹が立った。璃子の前でアタマを下げろと。

そう、璃子は今までに見たこともないくらいの美乳の持ち主だったのだ。

感動の余り僕がソレに吸い付くと璃子は大きく悲鳴にも似た声を車内に響かせた。

何てスケベなカラダだ。僕は下着を脱ぎギンギンの逸物を晒しながら璃子に問った。

「クチでしたことある?」

「前に別れた彼にだけ…」

「出来る?」

「分かった…」

そう返すと璃子は僕の逸物に舌を絡ませた。

何が別れた彼にだけだ。僕はそこらの下手クソなピンサロ嬢にも腹が立った。お前らレベルで金を取るなと。

この時僕は悟った。鍛錬を重ねてその技に磨きをかけるという理に適った考えは世の常ではあるが、元々天性の才能を持ち合わせている場合はコレには該当しない。

そう。璃子は美脚や美乳だけでなく天性のフ〇ラテクをも兼ね備えていた。

既に遅漏であった僕もコレには仰天し、思いっきり璃子のクチの中へぶちまけた。

何故あの時プロ契約を結んでおかなかったのだろう。

※当時の様子はコチラ。(無課金)

彼女は今某都市でシンガーとしてライブハウスを出入りしている。

数年前にFacebookで再会してその活躍ぶりを知った。

すかさずメッセージを送る。

「ファーストキスをテーマにした曲書かないの?オレが詩書いてやろうか?」

「もう忘れた(笑)」

「分かった。それじゃぁ鮮明に思い出せるようにオレが作詞してやろう。仕方ない」

「マジやめて、思い出したら超恥ずかしい...(照)」

「花束持って最前列に立ってやろうか?」

「待ってそれマジでウケる(爆笑)」

やはり女性はその場の自分に都合が悪くなると簡単に過去を消したがる。

忘れて堪るかとの想いでついついここに書き記してしまった。

冒頭の記事が、幼少期から読書家(ウソ)だった僕のほろ苦い青春のストーリーを蘇らせたのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?