【そもそも論として】Pfizer社は、サル痘ワクチンを製造しておりませんので、存在しないワクチンをFDAが承認出来るわけがありませんwww。

製薬会社Pfizerが製造したサル痘ワクチンを、FDAが最近承認したとする画像がFacebookで共有されています。

共有されたFacebook投稿のスクリーンショット

ファクトチェック

CNNによりますと、天然痘と同じウイルス科に属するサル痘ウイルスが、現在世界中に広がっているということです。WHOは、23カ国で257人のウイルス感染者を確認したと同機関は報じています。

Facebookで共有された画像は、FDAが最近Pfizer社製のウイルス用ワクチンを承認したと主張するツイートのスクリーンショットを示しています。「はっきりさせておくが...今週、マサチューセッツでサル痘の患者が1件見つかった...48時間以内に、米国政府は1300万本のサル痘ワクチンを1億1900万ドルで購入していた。」とツイートされています。「その1日後、Pfizer社は新しいサル痘ワクチンのFDA承認を受けた...」

Pfizer社がサル痘ワクチンを作ったという証拠はありません。同社のウェブサイトには、この疑惑のワクチンに関するものは何もありません。CNBCによりますと、Pfizer社のAlbert Bourla CEOは最近、現在のサル痘の流行について「あまり心配はしていない」と述べたということです。

Pfizer社の国際広報部(=global relations)のシニアマネージャーであるJulia Cohen氏は、電子メールでCheck Your Factに「現在弊社において開発中若しくはFDA承認済のサル痘ワクチンは存在しませんし、活動中のプログラムもありません」と述べてくれました。

「Jynneosだけがサル痘の予防のためにFDAが承認したワクチンです」と、FDAの広報担当者Abby Capobianco氏はCheck Your Factへの電子メールで述べています。

2019年のFDAプレスリリースによりますと、Bavarian Nordic社が製造するJynneosは2019年に承認され、サル痘と天然痘の両方から保護することが出来ます。FDAのウェブサイトには、Jynneos以降に承認されたサル痘または天然痘の新しいワクチンは掲載されていません。

Bavarian Nordic社のプレスリリースによりますとと、米国政府は、バイオメディカル先進研究開発局(BARDA)を通じて、最近、1300万本のジンネオス・ワクチンを購入したそうです。しかし、この注文は今回のサル痘の流行とは無関係であると、同社の広報担当者は述べています。

広報担当者はAP通信に、「ご指摘のBARDAからの最近の注文は、現在のサル痘の流行とは全く関係がありません」と述べています。「我々は、バイオテロ攻撃や天然痘の自然再興の場合に備えて、国家備蓄用の非再現性天然痘ワクチンを開発し供給するために、約20年間、米国政府およびBARDAと協働してきました。」

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