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臨時社員総会のご報告と社員選挙応援のお願い

令和5年4月13日 東京女子医大卒業生の皆さまへ

 春光の折、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 私たち「女子医大を復活させるOGの会」は、多くの方々の賛同を得て、これまで活動を行ってまいりました。
 皆さまのご協力に感謝申し上げ、これまでの経過等についてご報告をさせて頂くとともに、近日中に控えた社員選挙について、引き続きのご支援をお願いさせて頂く次第です。

1.臨時社員総会のご報告 
 私たちの活動を受け、東京女子医大や至誠会の現状に疑問をもった至誠会社員が、令和5年1月30日付で臨時社員総会招集請求を行いました。
 令和5年4月2日に開催された臨時社員総会においては、私たちが提案していた2つの議案「東京女子医大の理事を兼務している至誠会の理事3名の解任」及び「新理事6名の選任」が審議されました。
 臨時社員総会の結果、社員の過半数の方の賛同を頂き、以下の結果が実現されました。

●岩本絹子氏の(代表)理事解任
●私たちが提案した新理事2名の選任

 東京女子医大を変えるには小さな一歩かもしれませんが、私たちが皆さまと共に声を上げ協力することによって、現状を変えることができました。誠にありがとうございます。

2.社員選挙について
 社員選挙は、理事及び監事の選任や解任を行うことができる社員を決める選挙で、至誠会で最も重要な手続きです。社員選挙は2年に一度開催され、全至誠会員5000名ほどによる投票で、選挙区ごとに社員が選ばれます。今回、下記に示したとおり5月15日に(定時)社員選挙が実施されます。選挙で社員が選ばれると、6月上旬に(定時)社員総会が開催され、改めて理事が選任されることとなります。
 「1.臨時社員総会のご報告」で岩本氏の理事解任と新理事2名の選任についてご報告致しましたが、臨時社員総会で選任された新理事2名を含む現職理事の任期は次の6月までです。次の社員選挙の結果、岩本氏支持派が社員の過半数となると、同氏の返り咲きの可能性が高まります。このため、何としても次の社員選挙で、私たちは社員の過半数を獲得しなければなりません。
 至誠会員の皆さまにおかれましては、次の社員選挙におきまして、私たちと思いを共にする候補者に投票して頂きますよう、どうぞ宜しくお願い致します。なお、各選挙区における私たちが推薦する候補者に関する情報に関しましては、皆さまに個別にご連絡させて頂きます。

<選挙日程>
告示:令和5年4月10日、至誠会ホームページに掲載
立候補受付期間:令和5年4月10日9時00分~令和5年4月24日13時00分(必着)
投票:定数を超過した立候補者のいる選挙区のみ、選挙区ごとに投票を行う。該当選挙区の選挙人に、選挙管理委員会より投票用紙を送付する。
投票締切日:令和5年5月15日13時00分(必着)
開票日:令和5年5月15日
※詳細は、至誠会ウェブサイト会員ページ掲載の社員選挙告示をご覧ください。

【至誠会が主導した社員選挙の問題】
 そもそも令和5年4月5日に至誠会主導の社員選挙が予定されていましたが、社員選挙告示において、被選挙人の資格として、①各都道府県支部長・東京都副支部長・各区世話人である者、又は②所属する選挙区の支部長の推薦を得られる者、であることが求められていました。
 しかし、このような制限は至誠会の定款のどこにも記されておらず、至誠会員の被選挙権を不当に制限するものとなっていました。このようなやり方では、至誠会が民主的に運営されるよう社員選挙制度が設けられた意味がなくなっており、違法なものであることは明らかでした。
 これについて私たちは、至誠会に対し、適正な社員選挙が行われるよう是正を申し入れましたが、至誠会執行部は告示を是正しないまま、社員選挙を実施しようとしました。その結果、一部の方が社員の立候補を断念せざるを得ない状況が生じました。
 至誠会が課した制限は、社員の立候補を制限する違法なものであることが明らかであったため、私たちの求めにより裁判手続きを実施した結果、至誠会は支部長推薦なしで社員に立候補できる形で社員選挙をやり直すことを約束したため、改めて5月15日に社員選挙が実施されることとなりました。

3.東京女子医大の経営陣の問題点
 東京女子医大経営陣は教職員の信頼を失っており、同学は人材の流出が止まらない状況にあります。経営陣が職員の声に耳を傾け、私たちの公約にあるような措置を講じていれば、人材の大量離職を防ぐことができたはずです。しかしながら、現経営陣は、異なる意見に耳を傾けて問題を解決することではなく、異なる意見を封殺することに終始しています。
 東京女子医大は、私たちの活動に賛同した2名の名誉教授に対し、臨時理事会において、本人への何の確認もなく、名誉教授の称号を剥奪しました。
 さらに、この2名の名誉教授は大学評議員の地位にありましたが、東京女子医大は評議員会において十分な審議を行わず、両名を評議員から解任しました。正当な理由のない評議員の解任は前代未聞です。
 現経営陣はこういった対応に終始しており、教職員が経営陣に対して萎縮し、人材の流出が加速している構図と考えられます。
 また、メディアによる東京女子医大に関する報道も依然としてなされており、同学の問題は依然として解消されていないことが窺われます。
 東京女子医大の経営陣が行うべきことは、学内の職員や私たちに対する異論の封殺ではなく、現在生じている問題を直視し、対話し、その解決に動くことです。異論を排除しても、問題が解決するわけではなく、さらなる信頼の喪失につながり、人材の流出の加速や経営状況の悪化という結果が生じることは誰の目にも明らかです。
 私たちが声を上げることで、東京女子医大最大の財産である人材の流出を防止し、東京女子医大が抱える問題を少しずつでも是正していきたいと考えています。東京女子医大の経営陣は現状を直視し、その解決に真摯に取り組んで頂きたいと切に望みます。
 なお、私たちの活動が分断を生じさせているとのご意見もあるようですが、私たちは分断を望んでいるわけではありません。皆さまには、分断を生じさせる真の原因がどこにあるのかを直視して頂きたいと思います。私たちは、東京女子医大関係者が一つになって、理解し合い、協働し、「先進的、全人的かつ安全な医療の追求を通して世の人々の健康に貢献する医療人を育成する」というビジョンを、皆さまと共に達成させます。

4.私たちの公約
 私たちは、次の社員選挙で勝利次第、至誠会の改革を図ります。新しい至誠会の理事会は、私たちと思いを共にするメンバーで構成します。このメンバーには、現理事の一部の方も含まれることでしょう。
 至誠会と東京女子医大は協力関係を維持しつつも、至誠会は東京女子医大が適正に運営されるよう支援し、監督する機関となることを目指します。私たちは、東京女子医大が以下の目標に向かって適正に運営されるよう、同学に対し強く働きかけます。

【東京女子医大再生計画案】

<目標>
東京女子医大に関係する全ての方からの信頼を回復させ、患者様に選ばれる医療機関となると共に、東京女子医大を世界に誇る医療系教育機関とします。

<目標達成のための施策>
① 大学理念と大学運営体制の再構築
- 大学理念である「至誠と愛」の点検・再考
- 東京女子医大教職員の行動規範を制定
- 経営専門家による経営体制の確立
- 内部統制の点検・再構築
- 人事に関する透明性の確保
- 経理・会計に関する透明性の確保
- 「医療安全」を最重要事項と位置づけ、組織的な医療安全体制を確保
- 第三者による経営監視体制の強化

② 経営リソース(ヒト、モノ、カネ、情報)の確保・整備
- ヒトを重視した経営、ヒトを大事にする経営の徹底
- 教職員の復職等を大規模に進めるため資金調達を実施

③ 自由闊達な組織風土と教職員の共同体意識の醸成
- 抑圧された組織風土から自由な組織風土
- 役職者教育を重視し、管理職の経営参画意識を高め、活気ある組織とする
- チャレンジできる組織風土を構築し、教職員ひとりひとりの「成功体験」を重視する

④ 業績の回復
- 特定機能病院の再認定を受ける
- 職員確保と病床稼働率の回復
- 診療・教育に不可欠な適正な教職員を配置
- 優秀な学生が入学しやすい大学とすべく各種施策を実行

⑤ 教職員満足度を向上させ、東京女子医大教職員であることが誇りとなるようにする(インナーブランディング向上を目指す経営)
- 東京女子医大だからこそ出来ること・東京女子医大しか出来ないことは何か?
- 東京女子医大卒業生にとって、誇らしい大学とする

以 上

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