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トーハクで女装を探してきたよ 2023年6・7・8月号臨時休刊のおわび

コロナ以降、ほぼ毎月、欠かさずにいるトーハクでの女装っ娘探し活動報告ですが、6月、7月、8月と怠ってきました。毎月通ってはいるんです。なぜ報告しないのかと言うと、女装っ娘がいなくなったからです。
ここで言う女装とは、主に浮世絵コーナーでの女装が描かれた絵のことなのですが、5月まで毎月、どんなテーマでも、江戸時代の女装っ娘たちをたっぷりお披露目していたのに、6月になってパタッと、消えてなくなってしまったのです。
予想するに、4月1日付でコーナーの担当者が代わったのだと思います。
担当の引き継ぎに「毎月、女装をウオッチにしに来る女装がいるので、ラインナップに女装は必ず入れるように」なんて引き継ぎはしないよなぁ。
以前の(勝手に代わったと断定してるけど)担当者は、たぶんですけどこのnoteを読んでました。このnoteに書いた感想が翌月とか翌々月くらいの展示にほんの少しだけどフィードバックされてるのを、見ていて感じ取れたからです。
まぁ、ワタシはコロナの3蜜回避で、人がまったくいない空間として、トーハクの常設に通うようになったのですが、横に長い浮世絵の部屋で、いるのはワタシと監視員の2人だけというのがザラでした。
しかし、今は平日でも、外国人ですごーく混んでます。
これは良いことなのですが、3月まで、本館二階の浮世絵コーナーを一生懸命、ひとつひとつ見ていたのは、想定一日百人未満。ツイートやブログ(note)に書く人は、ワタシくらいでした。
ところが、外国人って、浮世絵好きなんですね〜。結構、みんな真剣に見ています。
もしかしたら、戦略的には、外国人向けにラインナップを揃えてるのかもしれません。そうだとしたら、それはそれで正しい。
ただ、ワタシは、ずっと定期的に通うにつれて、キュレーションという、学芸員の選択や並べ方で表される意思って、結構見ている人に伝わるんだなと思いました。
もちろん当初は、女装のための女装の展示なんてことも無かったのですが、noteを毎月書くうちに、「あっ、担当者は読んでる、(ほとんどいない客である)ワタシのためにキュレートしてる」って(思い上がりかもしれないけど)いうことを時折感じるようになったのです。
テーマを「女装」なんてストレートにはしませんよ。むしろこのテーマでここに女装だすかー!って感じ。
6月、7月も、群衆図の中にちらっといたりはするんだけど、それはキュレーションとして女装を置いたわけではないのは、ありありなのです。
展示を通じて見知らぬ学芸員さんと対話ってできるんだと改めてしみじみします。
いまは、4月から急増している外国人のお客様とのキュレーションを通じた対話に、注力しているのかもしれませんね。それはトーハクとして正しい姿勢です!
でも、ちょっとこの間までかまってくれたファンとしては、寂しいのです。
前担当者さま、大切な引き継ぎまだでしたら、引き継ぎお願いします。
9月号の復刊を期待して下さい。

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