コロナ渦でのベトナムへの入国手続き〜隔離生活体験記

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2020年12月18日、約4ヶ月ぶりにベトナムのハノイに入国しました。

コロナ渦で日本からベトナムへの入国に制限がかかり、定期便は運行停止継続中。ビジネストラックでの入国手続きは煩雑で、いろいろな方から質問いただいたので、今回の入国に要した費用など含め体験談として共有します。

(ご注意ください)私が隔離期間中に、次の便からの隔離期間が2週間延びて4週間(ホテル2週間+自宅隔離2週間)になるなど、突然状況が変わるので、あくまでも参考程度にとどめてください。
私も当初は、ホテル隔離1週間+自宅隔離1週間で手続きを進めていましたが、出発の前日にホテル隔離2週間に急遽変更させられました。

私の立場(条件)は以下の通り

・ワークパーミット、レジデンスカードを保有している
・会社所在地・隔離地はハノイ
・14日以上の滞在する予定
※会社所在地や隔離場所の管轄する省・市によって手続きや規制が異なるようです

入国までの(ざっくりとした)流れ

1)隔離ホテルの選定と空港からホテルまでの車の手配
2)直轄の保険局、人民委員会、隔離ホテル所在の保健所に申請
3)入国管理局に申請
4)航空会社に書類を提出しチケットを手配
5)日本でPCR検査を受け陰性証明書を取得

入国してからの(ざっくりとした)流れ

1)空港で陰性証明書を提示
2)いつもどおりイミグレでパスポートとレジデンスカードを見せる(パスポート没収)
3)防護服を来て車に乗り込む
4)ホテルについたら隔離スタート
5)1回目のPCR検査
6)2回目のPCR検査
7)隔離終了

入国までの流れ

1)隔離ホテルの選定と空港からホテルまでの車の手配
ホテルはいくつかの選択肢から選べますが、安宿はないですね。
安くても1泊1万円以上します。
私はとにかく値段で選びましたが、それでも1泊1万円ちょっとします。まあ1日3食付きますしね。
空港からホテルまでの車もタクシーなら市内まで2,000〜2,500円くらいですが、危険手当なのか、6,000,000 VND(3万円弱)もしますが、こればかりは他に選択肢はありません。

ホテル側が車の手配含めて調整してくれます。ホテルとの契約書を締結したら次のステップです。

2)保険局、人民委員会、隔離ホテル所在の保健所に申請
該当者を招聘する理由など、必要情報を記載して申請をします。
書類はベトナム側のスタッフに作成してもらったので、書類の種類や項目などは割愛しますが、必要書類はモリモリです。

書類を出してから許可が下りるまで、最大10営業日と言われていますが、今回は5営業日程度で取得できました。

3)入国管理局に申請
2)の申請が通ったのち、入国管理局に申請を行います。
この書類もベトナム側のスタッフに作成してもらったので、詳細は割愛します。

提出してから最大5営業日で結果が取得できると言われていますが、今回は3営業日程度で取得できました。

※1)〜3)で用意する書類には、代表者の署名が必要なものが結構あるので、代表者が日本にいる場合や私のように代表者自身の入国手続きの場合、書類の郵送期間を予定に組み込まないとターゲットの日程に間に合わなくなります。(学び:代筆の委任状を準備しておけばよかった)

4)航空会社に書類を提出し航空チケットを予約
入国管理局からの申請が下りたら、必要書類を提出し、不備がなければチケットが発券されます。

JALとANAがビジネストラックの特別便を用意していますが、成田 (羽田)---> ハノイは月に2便ずつのみです(2020年12月)。ちなみに今回手配したのはJAL便。10名以下の場合は飛びません、と伝えらえてましたが、12月18日は60名だったので無事に飛びました。

5)日本で陰性証明書を取得
ベトナムに14日以上滞在予定の場合、出発の3〜5日前に発行された陰性証明書を取得します。
私は、金曜日の夕方に出国だったので、日曜日にPCR検査を受け、翌日の月曜日に証明書を受け取りました。(出発の4日前に発行された陰性証明書)

※いつ変更になるか分からないので必ず大使館の最新情報を確認してください。
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20200731nyuukoku.html?fbclid=IwAR3JOdMwEWMfkRz7m69qOKYfO79WbRDNQvwqjSG6qGkwFq82g2KdJm1Q2uo

入国してからの流れ

1)空港で陰性証明書を見せる
本当にさらっと目を通しだけでちょっと拍子抜けしましたが、まあ陽性って書いてなければOKって感じでしょうか。

2)いつもどおりイミグレでパスポートとレジデンスカードを見せる
ここでパスポートを没収されましたが焦らないで大丈夫です。
隔離終了時に返却されます。隔離施設から逃げるなよってことでしょう。

3)防護服を来て車に乗り込む

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予約した車のドライバーが名前を叫んでくれるので、それまで荷物レーンの近くでしばらく待ちます。

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1時間〜1時間半後に車に乗り込むことができました。私はなぜか救急車でしたが、他の方は普通のバンでしたね。。

空港でPCR検査を実施するかもしれない、と聞いてましたが、今回空港での検査はありませんでした。ちなみに、(裏口から外に出たので)税関スルーでした。(特別ケースかもしれないのでご注意を)

4)ホテルについたら隔離スタート

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私は、ホアンキエム湖の近くのSilk Path Hotelを予約しました。
到着時、ホテルの受付は通らず、机に置かれていた入室カードを取ってそのまま部屋へ直行しました。
※ベトナムの隔離は徹底しているので、ちょっとスーパーへ買い出しに出るとか無理ゲーです。本当に部屋から出れないので、その点は覚悟してください。

5)1回目のPCR検査
私は到着後3日目に1回目のPCR検査を受けましたが、到着の翌日に検査をしたホテルもあるようです。数日中に検査があると思っておけば間違いないと思います。

6)2回目のPCR検査
隔離終了の前日に検査があると言われましたが、私は、隔離終了の2日前に実施しました。

7)隔離終了
陰性証明書とパスポートを受け取り無事に隔離終了。
ホテルからは普通にタクシーを使って帰宅できます。

費用はいくら掛かるのか?

入国にかかった概算の費用です。
今回、旅行代理店を通さずに自力(スタッフに感謝しかない)で申請しました。代理店の手数料は聞くところによると安くても700 USDはかかります。スタッフが手続きに不慣れな場合などは、確実にプロ頼んだほうが安心だと思います。ただ手続きに慣れた代理店であっても、申請フローなどの外部環境が急に変わることもあるので、過度な期待は禁物です。プロに頼んで難航したら自力ならもっと大変ってことです。

航空チケット:1,129USD (1,090USD  + 39USD)
ホテルまでの専用車:255USD
ホテル代:100USD弱/1泊
日本のPCR検査(証明書含む):3万3000円
※その他ベトナムでのPCR検査代などかかり、ホテルにまとめて支払いましたが、1回3,000円程度です。


〜ここからは隔離生活を快適に過ごすためのアドバイス〜

ホテルのインターネット(Wi-Fi)弱い問題

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隔離中も仕事される方が多いと思いますし、これは最大の関門といってもいいかもしれません。ホテルにもよりますが、総じてネットが不安定です。通常のチャットやブラウジングはまだいいですが、テレビ会議だと常に安定した速度が求められるので、もしWi-Fiが弱かったら、Wi-Fiルーター手配したほうがいいです。
私のホテルはかなり不安定だったので、MAYA VIETNAMさんに急いで連絡して、ポケットWi-Fiを持ってきて頂きました。急なお願いにも関わらずわざわざ届けて頂き本当に感謝です。
ホテルによっては、外部からの持ち込みを許可していない可能性もあるので確認は必要です。

ホテルで快適に過ごすためのおすすめグッズ

1)醤油やふりかけなどの調味料
ベトナム料理好きですが、やっぱり飽きます。調味料あるだけで変化が付けられるので絶対オススメ!電気ケトルが付いてればレトルトカレーも食べれますね。

2)洗濯ロープ
洗濯物は超絶嫌がられるだろうと思ったのでランドリーサービスは利用しませんでした。
洗濯ロープあると自分で干せるのでおすすめです。アマゾンで5mの洗濯ロープを800円程で買いました。

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3)Chromecast(クロームキャスト )x Netflix
隔離中、ベトナム語以外のテレビも観たいと思いChromecast持ち込みましたが大正解でした。外にも出れない、食事もいつもひとりなので、気を紛らわすためにもオススメです。もちろんApple TVでも。
AmazonプライムビデオやFuluは海外から見れない番組が多いですが、NetflixはVPNを頑張って設定しなくても、かなり番組が充実してます。

4)ヨガマット
超絶運動不足になるので、せめてヨガマットで筋トレやストレッチできるといいと思います。(私は持ってなかったので後悔)

これから隔離のみなさんへ

私は、隔離中にクリスマスと正月を迎えるというドMプランでしたが、こんな体験めったにできるもんじゃない、と割り切って、そこそこ充実した2週間が過ごせたと感じています。(もういやですけどw)
なるようにしかならないので、これまで忙しくて手が付けられなかったことなどをやっつける時間に充てるのも良いと思います。とはいえ、ずっと誰とも話さない2週間は精神的につらいので、オンライン飲みは絶対おすすめです。ビールはホテルで注文できました。(1缶 55,000 VND=約260円)
ということで、これから隔離のみなさん、ひとりで無理せず、隔離ライフをハックしてください!

最後に

あくまで体験記なので、これから手続きを進められる方は、必ずご自身で最新情報を確かめてください。

おしまい

Mediumが年末から繋がらなくなってしまったので、初note書いてみました。

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