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m.2.SSD搭載端末のイメージを採取しようとしたら色々とやらかした話

へーしゃでは端末のマスタイメージの作成・クローニングにWindowsPE On Symantec Ghostを利用していますが、今回m.2.SSDが搭載された端末をキッティングしようとした際に躓いたことがあるので戒めとして残しておきます。

前提

まずイメージの作成、クローニングですが、前述した通りUSBに入れた「WindowsPE」をBootさせた後に「Symantec Ghost」を起動して、NASにマスタイメージを保存させています。
クローニング時は「Symantec Ghost」の起動までは同じ手順で、その後はNASのマスタイメージから復元させます。

悲劇が起こるまでの経緯

①マスタ端末のセットアップが終わりイメージを採取(取れていない)
②sysprepを掛けてシャットダウンさせた後にイメージを採取(取れていない)
③別の端末に復元させてみるも当然のごとく途中でコケる
④②の手順を再度行おうとするもF12キーを入力するタイミングが悪かったのかBootOptionに入れない
⑤sysprep掛かると面倒なので強制終了させる(最高のバカ)
⑥⑤の影響でマスター端末が起動不可、端末イメージ取れていないので詰み\(^o^)/

①~②の時点では
ぼく「Syprep掛けてコケたらマスタ端末の設定が泡になるからSysprep掛ける前にもイメージ取っとくぜ~!!!俺って出来るヤツ~!!!!」
とか思っていましたが只のアホでした。本当に申し訳有りませんでした。
結局⑥のタイミングで詰んだ事に気づき、私の半日が無駄になりました。

[原因]

簡単に言うとWindowsPEにm.2.SSDのドライバが入っていないからです。
"ドライバが無い→ディスクが認識されない"ということ。
上述した⑥の手順の後にWinPE上でdiskpart起動させてから気づきました。(ゴミクズ)
つまり500MBのイメージはBoot用USBのイメージということですね!
いらねぇ!!!!!!!!!

[反省点]

・採取したイメージの容量を見る(イメージのファイルサイズが500MBと明らかに少なかった)
・sysprepが掛かっている端末を強制終了しない(当然)
・調子に乗らない、初心忘るべからず。

[対策]

WinPEの"展開およびイメージング ツール環境"でドライバを入れます。
ドライバは各機種のサポートページから落として来ます。

今回の機種は「Dell OptiPlex3080Micro」でしたが、サポートページから「Intel Rapid Storage Technology Driver and Application」をダウンロードしてきます。

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落としてきたドライバをインストールせず、解凍(extract)してドライバファイルを引っこ抜きます。
その後は展開ツールでドライバファイルをインストールさせればおkです。

最終的にWindowsPEをブートさせてDOS画面で[diskpart]→「list disk]でm.2.SSDが認識されていれば大丈夫だと思います。

※参考:WindowsPEの環境構築はこちらの記事を参考にさせて頂きました。
https://qiita.com/SkyLaptor/items/204245cf6bb4fee5b19d

余談

↓のような感じでGhost起動用のWindowsPEを作っています。
どーせ自分が使うから雑でええねん。
「展開およびイメージングツール環境」を開くときは管理者権限で実行してね。
①WinPEのコピー
copype amd64 C:\winpe_x64

②イメージのマウント
dism /mount-image /imagefile:C:\winpe_x64\media\sources\boot.wim /Index:1 /MountDir:C:\winpe_x64\mount

③ghostフォルダをmount配下にコピー

④日本語化とSMB1.0有効その他諸々の有効化
set ADK_PATH=C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit
set ADK_PACK=%ADK_PATH%\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs
set WS_DIR=C:\winpe_x64

Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\ja-jp\lp.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\WinPE-FontSupport-JA-JP.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\WinPE-WMI.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-WMI_ja-jp.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\WinPE-NetFx.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-NetFx_ja-jp.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\WinPE-Scripting.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-Scripting_ja-jp.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\WinPE-PowerShell.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-PowerShell_ja-jp.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\WinPE-DismCmdlets.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-DismCmdlets_ja-jp.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\WinPE-SecureBootCmdlets.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\WinPE-WDS-Tools.cab" 
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Add-Package /Packagepath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-WDS-Tools_ja-jp.cab" 
Dism /image:"C:\winpe_x64\mount" /enable-feature /ALL /featurename=SMB1Protocol-client

Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Set-Allintl:ja-jp
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Set-Inputlocale:0411:00000411
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Set-Layereddriver:6
Dism /Image:"%WS_DIR%\mount" /Set-Timezone:"Tokyo Standard Time" 

⑤ネットワークアダプタドライバのインストール
dism  /Add-Driver /Image:C:\winpe_x64\mount  /Driver:"C:\Users\hogehoge\Desktop\Driver\OptiPlex3080" /ForceUnsigned

⑥startnet.cmdを編集
wpeinit

net use Z: \\xxx.xxx.xxx.xx\hogenas
rem NASに接続

cd /d X:\ghost_x64
start Ghost64.exe 
pause

⑦コミットしてアンマウント
dism /Unmount-Image /mountdir:C:\winpe_x64\mount /commit
※↑を実行するときに「C:\winpe_x64」配下のフォルダやファイルを開いてるとコケるから注意

⑧-1iso化
makewinpemedia /iso C:\winpe_x64 C:\Users\hogehoge\Desktop\1723127150.iso
⑨-2USBに直接出力
MakeWinPEMedia /UFD C:\winpe_x64 D:

最後に

良い子のみんな、確認はちゃんとしような。マジで。
あ、他の方のイメージ採取、クローニング事情の記事もお待ちしております👀

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