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辛いのはお好き?良性マゾヒズム評価表

マゾという言葉が一般化したのはいつくらいだろうか。自分を追い込み、痛めつける行為が好きだという性格傾向はドMなどと呼ばれるが、今回取り上げる論文は、そのドM加減を評価するもの。英語だと”良性のマゾヒズム”と呼ばれるようである。

Glad to be sad, and other examples of benign masochism
悲しくて嬉しい、その他の良性マゾヒズムの例

この研究では性的マゾヒズムとは異なり、自ら好んでネガティブな刺激に触れることを好む「良性マゾヒズム」についての29項目の評価表を作成し、学生と一般成人で調査した結果を報告している。ちなみに評価方法はそれぞれの項目について「全く好きではない:0点」から「大変好きである:10点」の幅で回答を行う。項目は以下の通り。


悲しみ項目
・悲しい映画を見る
・悲しい小説を読む
・悲しい映画を見て泣く
・悲しい音楽を聞く
・悲しい絵画を見る

火傷項目
・火傷するような辛さ
・スパイシーな食べ物
・辛いものを食べて涙を流す
・辛いソースのかかったタコス
・辛いものを食べて汗を流す

嫌悪項目
・嫌悪感を引き起こすジョークを聞く
・嫌悪感を引き起こす体験(体液や内臓の展示品を見る、など)
・ニキビを潰す
・鼻をほじる

恐怖項目
・心臓がドキドキするような恐怖
・恐怖感を引き起こす映画
・恐怖感を引き起こす乗り物(ジェットコースターなど)

痛み項目
・マッサージの痛み
・冷たい痛み(冷水シャワーなど)
・熱い痛み(熱い風呂など)

アルコール項目
・ビール
・スコッチ

疲労項目
・活動的疲労感(活動して心臓が高鳴り汗をかく感覚)
・身体的疲労感(身体的に疲れ果てた感覚)

苦味項目
・苦い食べ物
・甘くないコーヒー

その他
・血みどろ映画
・臭いチーズ
・怒りを引き起こすフィクション

学生を対象にした調査では平均点は40.7±14.1点、一般成人を対象にした調査では30.4±14.7点。

ちなみに私は63.1点であった。chatGPTで一般人の平均点を元に計算してみると偏差値72.3。自覚はしていたが、やはりドMなのかもしれない。

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