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恨みはどれだけ体に悪いのか?

怒りや恨みはできるだけ感じないように、付き合う人や場所を選んで生きていますが、それでも時に仕事で酷い目に合うこともあります。そんなときはさすがの私も恨みや怒りを感じて見も焼かれる思いになることがあり、決まってその後は体調が崩れてしまいます。今回取り上げる論文は、恨みつらみがどれだけ身体に影響するかを調べたん研究になります。

許しを与えるか恨みを抱くか:感情、生理、健康への影響
Granting forgiveness or harboring grudges: Implications for emotion, physiology, and health

この研究では成人男女70名を対象に、過去に自分を傷つけた人を思い出してもらい、1)傷つける、2)恨む、3)共感する、4)赦す、の4条件で想像させ、その時の生理学的データを測定しています。具体的には、血圧や心拍数、皮膚電気抵抗、顔面筋電図を測定し、自律神経活動がどのように変化するかを調べました。

結果としてはネガティブな感情を想像することで交感神経活動が強くなり、その影響は想像をやめリラックスしている時間まで波及していたことが示されています。

論文 Fig.3を参考に筆者作成

また赦すことで、過去に傷つけた相手を思い出しても交感神経活動が高くならないことも示されています。やはり恨みつらみは体に良くないのかなと思いました。

Q: 赦しが体に与える影響とそのメカニズムを知りたい。

明日読む論文
The unique effects of forgiveness on health: An exploration of pathways
許しが健康に及ぼす独特の効果: 経路の探求

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