金曜の夜から溢れた幸せ【ドラマレビュー】
私が愛してやまないドラマがある。
「きのう何食べた?」というドラマだ。
この作品はシーズン1から見ていて、劇場版は公開初日に映画館に見に行った。
劇場版の方で舞台となった京都には、実際にロケ地巡りをするほど、この作品をこよなく愛している。
そして待望のシーズン2。またこの二人が映像上に帰ってくると思うと、嬉しくて嘘なんじゃないかとダイジェストを見返しては号泣していた。
この作品のいいところなんて、語っていたら1万字書いても足りないから、特に良かった所を語りたい。
西島秀俊演じる筧史郎、通称シロさんと内野聖陽演じるケンジは、出会って8年になる。
シロさんは恋人とおそろいをすることや、他の人に二人で住んでいることを言うのも禁止にしているようなタイプだった。
シロさんは、徐々に自分がケンジのことを大切に想っていることを自覚していくようになる。
ケンジが好きな食べ物を作ったり、二人でのおそろいを誕生日にプレゼントしたりと、シロさんは自分を変えていくようになる。
ツンデレだから直接的には言わないけど、「ケンジのことが大好きなんだ」と視聴者にヒシヒシと伝わってくる。
頑固なシロさんをそこまで変えれるケンジの人柄の良さにいつも感心させられているが、そこまでドラマの世界観に入らせる二人の演技力もすごい。
この作品をずっと見ていて、本当にシロさんとケンジというカップルが現実にいることを未だに信じている。(激重ファン)
それくらい二人の暮らしは現実味があって、ほろ苦く温かみがある。
ずっと二人の話が進んでいくわけではなく、家族のことや仕事のこと、将来のことなどが話の中に出てくる。
その中で二人がすれ違いそうになっても、決して自分を押し付けることなく、お互いの考えを尊重しているのが、この作品のグッとくるポイントだ。
普通できないでしょ。というような思いやりをこの二人はさりげなくしている。
どちらが優しいとかではなく、二人がお互いのためにやっているのだ。
恋愛感情ではとどまらない愛が、この二人にはある。その絆にいつも感動させられ、この二人の生き方をお手本に生きていきたいとさえ思う。
私もいつかシロさんみたいに、「あいつの好きなもんでも作ってやるか」と思える関係性が築けるようになるだろうか。
その時はまたこの作品を見て、本や授業じゃ学べないようなことを教わりたい。
最終回は終わっても、シロさんとケンジの暮らしはどこかで続いているような気する。(何度も言う)
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