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6月のsss

本日のうさぎさん 視察で立ち寄った街。冒険者駆け出しの頃、世話になった酒場にて潰れもしてないが、女の子達のショーがいまいちでと聞いて、スノゥさんがしっかりダンス指導をしたうえに、一緒にでてくれと懇願されて、ノクトに内緒でこっそりと……。端にいようとおもったら。
「出るところ出た若い娘のほうがこういうのいいだろう?なんで俺」 「それは、スノゥ姐様が一番お美しいからです」 「姐……いや、いいけどな」 ぴたぴたボディスーツに、ピンヒールのニーハイブーツ。背中に羽つけて踊ったら、大喝采。 ……たんまりチップをもらい、それを店主におしつけて……
店の裏からこっそり出たら……。 「見事な踊りだったな」 「み、見てたのか?」 黒狼の旦那が待ち構えていて、小脇にかかえられて滞在してる城館にお持ち帰りされて、朝までお仕置きされました。

本日のうさぎさん。 全員不思議な病にかかりました。 スノゥ「なんでこうなるんだぁピョン!」 アーテル「しかたないよ~ピョン。語尾についちゃうんだもん、ピョン」 ジョーヌ「不思議なものですね、ピョン」 ブリー「でも数式の計算には問題ありません、ピョン」 ザリア「おもしろい~ピョン」
プルプァ「プルプァも……ピョン……でちゃった、ピョン」 そばで聞いていた夫達は表情に出さず、じぃじ達は悶えてました。 一日で治りました。

本日のうさぎさん
視察に訪れた街の夜祭りをお忍びで楽しんだあと、滞在してる城館への道をノクトと肩を並べ歩くスノゥがぽつりという。 「夜、ひとりで道を歩いているとな」 「前もそんな話をしたな。夜の森だったか?」 「旅の初めの頃で腹が常に減っていて最悪……ってのは
まあ、森も街も変わらないがな」 「街?」 「ああ、こんな街だ。夜になれば窓に明かりが灯る」 通りの大小さまざまな窓からこぼれる灯りにスノゥは目を細める。 「やけに温かく見えてな。……と、いっても俺には帰る家なんてなかったんだが」 「…………」 ノクトが無言でスノゥの肩を抱き寄せる。
昼間の人通りのある往路ならば振り払うが、今は微笑んでそのまま寄り添って歩く。 「今のお前には帰る場所がある」 「帰らないっていったって離してくれないだろう。この狼旦那が」 「ああ……」


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