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第2話 攫われのアイドル


これまでの
仮面ライダーディケイドwith乃木恋は・・・



彼は乃木坂大学・芸能学部・映像学科2年の富永祐次。

ある日彼は、乃木坂大学のアイドルグループ乃木坂46のマネージャー兼何でも屋になった。

久保:1人は真っ赤で、もう1人は半分こなんだって。

山下:半分こ?どういう事?

久保:なんでも、左右で色が違うんだって。だから、半分こ。

亜樹子:そうよ。私達は探偵よ。このカッコつけは左翔太郎君!そして、セクシーな彼女は、ときめちゃん!翔太郎君の助手。そして、このイケメンは、風都署の刑事の照井竜君!そして、私の旦那様です!

W:さあ!お前の罪を数えろ!

アクセル:さあ!振り切るぜ!

フィリップ:悪の秘密結社、スーパーショッカー。かつて世界征服を成し得ようとした、ショッカーという組織があった。ショッカーは"仮面ライダー1号と仮面ライダー2号"によって壊滅したが、その後、ショッカーは大ショッカーとして復活。そして、大ショッカーから進化し、新たにスーパーショッカーとして復活した。

ボス:祐次。くれぐれも、Wとアクセルを倒すなよ。分かってるな?

祐次:・・・ふっ。大丈夫ですよ。基本は戦わないんで。

ボス:基本も何も無い!絶対に戦うな。良いな?

祐次:それは彼奴等次第です。もし俺の邪魔をしたら、俺は奴等を潰す!

祐次:(弓木って独特の雰囲気があるよな。ちょっとだけ、彩華に似てる。何となくだけど落ち着く。)

弓木:どうかしましたか?

祐次:ああ、ちょっと思い出してただけ。

弓木:思い出す?

祐次:彩華っていう女の子。俺の、初恋。

弓木:そうなんですね。今は会ってないんですか?

祐次:もう、会えないからね。

弓木:え?

祐次:12年前に事故で死んじゃったんだ。

祐次:弓木は、彩華に似てる。

弓木:そうですか/////なんか、照れますね。

ディケイド:俺の名は、ディケイド。

アクセル:ディケイドだと!?

W(フィリップ):馬鹿な!そんな事は有り得ない!

W(翔太郎):ディケイドは、12年前に死んでいる!

死神博士:我々スーパーショッカーは、全ての仮面ライダーの悪が一同団結した秘密結社である。当然、財団Xもな。

アクセル:財団Xだと!?

死神博士:ふふっ。そして、ディケイドも又、スーパーショッカーの一人だ。

全員:!?

ディケイド:ちっ。ふざけんな!一緒にするな!俺は、お前等とは違う!お前等のような、仲間を仲間と思わない奴等と一緒にするな!

死神博士:では何故、戦う?貴様がディケイドであり続ける以上、貴様も我々と同類だ。

ディケイド:お前等は、組織を辞めたというだけで、父親を、俺の家族を殺した!だから、俺は誓ったんだ。貴様等に復讐すると!その為なら、何だってする。

アクセル:復讐は余計に悲劇を生むだけだということだ。

ディケイド:俺は誰に何と言われようが、復讐を止めるつもりはない!次に俺の邪魔をすれば、今度こそお前等をぶっ潰す。分かったな。


世界の破壊者、ディケイド。
スーパーショッカーへの復讐を誓い、その瞳は何を見る?


祐次:お父さん・・・お母さん・・・お兄ちゃん・・・

光一:逃げろ!祐次!俺の代わりに、世界を・・・世界を守ってくれ!

祐次:お父さん・・・お父さん・・・お父さん!


祐次:はっ!ハァ、ハァ。夢か・・・ん?弓木・・・どうしたの?

弓木:「どうしたの」は、私の台詞です。大丈夫ですか?うなされてましたけど。

祐次:偶に見るんだ。家族を亡くした時の夢を。

弓木:それって彩華さんの事ですか?

祐次:え、あ、うん。(そういえば、乃木坂の皆には言ってないもんな。)

弓木:先輩・・・

祐次:(乃木坂の皆に知られる訳にはいかない。)

弓木:先輩、何かあったら言ってください。私達も先輩の力になりたいので。

祐次:ありがとう。(やっぱり、彩華に似てる。)そういえば、弓木はどうして?

弓木:私は、屋外ステージに行く途中です。

祐次:そういえば、そろそろだね。ライブ。

弓木:はい。三日後です。

祐次:弓木、二日後だよ。

弓木:あ、そうでした。

祐次:うまく行くと良いね。

弓木:はい。でも、心配です。

祐次:怪人の事?

弓木:それも有るんですけど、あの、ディケイド?の事が気になるというか。

祐次:ディケイド?

弓木:(あ、先輩は知らないんだっけ)ディケイドというのは、復讐をしているカードの人です。

祐次:・・・(カードの人って認識なんだ。)で、どうしてその、カードの人?が気になるの?

弓木:あ、はい。特に理由は無いです。

ズコッ!
祐次:えぇー、理由ないの?

弓木:はい・・・駄目ですか?

祐次:いやいや、駄目じゃないけど。

弓木:良かったです。それじゃあ、そろそろ行きましょう。

祐次:うん。ん?

弓木:どうしました?あ、あの人、顔色が悪いです。あの、大丈夫ですか?

祐次:弓木、待て!

弓木:え、きゃっ!

祐次:弓木!?

男:動くな!

祐次:くっ。あんた、何のつもりだ!?

男:うるせぇ!俺はただ、アイドルが大っ嫌いな奴に依頼されただけだ!アイドルを攫えってな!

祐次:依頼?

男:そうさ!これは、仕事なんだよ!

 そう言って男は、ガイアメモリを取り出した。

男:俺には、此がある。この魔法の小箱がな!

ケツァルコアトルス!

弓木:!?い、いや!

祐次:!?

 そして男は、ケツァルコアトルスドーパントに変身した。

ドーパント:ウガァッ!

祐次:くそっ。

ドーパント:さあ、一緒に来い!

弓木:嫌です!こんな事、止めてください!

ドーパント:大人しくしてろ!

弓木:うっ。

祐次:弓木!

ドーパント:はっ!

祐次:!?グッ!

ドーパント:じゃあな!

 ドーパントは気絶させた弓木を連れ、空に飛び立った。

祐次:待て!

ドーパント:死ね!ハァッ!

祐次:!?グッ!グワァーーーーーーー!

 ドーパントは、弓木を連れ、消えた。その姿を見ていたのは、意識が薄れていく祐次だけだった。

祐次:弓・・・木・・・



?:おい・・・おい・・・・・次!

祐次:うっ・・・

?:おい・・・おい!祐次!

祐次:くっ、あんたは・・・!?弓木!

翔太郎:落ち着け。

祐次:弓木はどこだ!?

フィリップ:落ち着きたまえ。何が起きたのか、詳しく教えてくれ。

祐次:そんなこと言ってる場合じゃない!弓木が・・・弓木が連れ去られたんだ!

皆:!?

翔太郎:連れ去ったのは誰だ?

祐次:知るかよ!でも、依頼されただけって言ってた。

照井:依頼だと?

亜樹子:これってもしかして、連続アイドル誘拐事件の一つ?

翔太郎:可能性はあるな。

ときめ:これまでは、プロのアイドルが誘拐されてたけど?

梅澤:あの、連続アイドル誘拐事件って、今話題の?

翔太郎:ああ。最近、ネットがざわついてるあの事件だ。

フィリップ:これまでに五人のアイドルが誘拐され、その後、遺体となって発見された。

祐次と乃木坂:!?

祐次:弓木・・・くっ。

翔太郎:時間はあまり無い。祐次、犯人はドーパントだったのか?

祐次:ああ。ケツァルコアトルス、だった。

照井:ケツァルコアトルスか。人型か?

祐次:そうだけど。

フィリップ:兎に角急ごう。これまでのアイドル誘拐事件と同一犯だとすれば、タイムリミットは今夜までだ。

祐次:今夜・・・

翔太郎:祐次。お前は帰ってゆっくり休め。

祐次:!?俺も探す!

翔太郎:駄目だ!今は休め。弓木ちゃんの事は、俺達が必ず助ける。

祐次:弓木が連れ去られたのは俺の所為だ。だから俺が弓木を!

翔太郎:もし、弓木ちゃんを探してる中で命を落としたらどうする?

祐次:弓木を助ける為なら何でもする。たとえ、命を落としたとしても。

翔太郎:もしお前が死ねば、弓木ちゃんが悲しむ!それこそ、弓木ちゃんが負い目を感じてしまうぞ!自分の所為で、お前が死んだって。

祐次:!?(自分の所為・・・)


回想シーン


ディケイド(光一):祐次!グワァ!

祐次:お父さん!?


ボス:大丈夫か?

祐次:俺の所為だ。俺が、俺がお父さんを殺したんだ!


回想シーン終了


祐次:(弓木・・・)

翔太郎:お前の気持ちは分かるさ。でも、自分の命以上に大切な物はない。

祐次:・・・

翔太郎:家に帰ってゆっくり休め。良いな?

祐次:ああ・・・分かった・・・

翔太郎:(彼奴が憎むのは、犯罪者だけということか。)彼奴の事も心配だが、今は弓木ちゃんを助けることが最優先だ。フィリップ、検索するか?

フィリップ:ああ。

梅澤:あれは何してるんですか?

翔太郎:あれは、地球ほしの本棚に入ったんだ。

山下:地球の本棚?

久保:なんですか、それ?

亜樹子:あれに入ると、色んな事が分かるの。メモリの正体とか、犯人の特定とか、色々。

遠藤:凄いですね。

賀喜:奈於ちゃん、大丈夫かな?

皆:・・・

フィリップ:検索する項目は、犯人の正体。キーワードは、アイドル。

翔太郎:後は、依頼。

照井:そして、誘拐。

フィリップ:やはりこれだけでは足りない。他に何か・・・

亜樹子:被害者の共通点とか?

翔太郎:今のところ、被害者の共通点は、アイドルって事だけだ。

ときめ:それじゃあ意味無いじゃん。他にキーワードって、何かある?

翔太郎:う~ん。ケツァルコアトルス?

照井:関係無いだろ。

翔太郎:だよな。この中の誰も犯人を見てないしなぁ。祐次は帰したし。

ときめ:依頼したのは誰なの?

翔太郎:そっちはもっと難問だろ。

照井:そもそもどこで依頼したんだ?

亜樹子:何かのサイト?

翔太郎:前に居たよな。コックローチドーパントの伊刈。ん?もしかして・・・フィリップ、追加だ。キーワードは、闇サイト。

フィリップ:ビンゴだよ翔太郎!?ネットの間でちょっとした話題になっている闇サイトがある。その闇サイトの名前は、"闇のアイドル駆除"そして、そのアイドル駆除者の名前は、"ケツァスター"。

翔太郎:完全に同じじゃねえか。

フィリップ:そして、その闇サイトの運営者の名は、竹中浩二。あのゴキスターこと、伊刈の後輩だ。

翔太郎:後輩。それで、弓木ちゃんを攫わせた依頼人は誰なんだ?

亜樹子:この人ね。この、アイドル殺しっていうアカウント名の奴。コメントにほら。

翔太郎:「乃木坂46を潰して。」だと!?間違いなく此奴が依頼人だ。しかも今夜、会うみたいだぞ。場所は、暗号みたいだな。

フィリップ:これを解かない限りは、犯人の足取りは追えない。

翔太郎:要するに、解けば良いんだろ。やるしかねぇ。


 一方その頃、祐次は・・・


祐次:くそっ。弓木・・・必ず助ける。だから、無事でいてくれ!

 そう言って祐次は駆け出した。

祐次:アッキー!

アキラ:どうした、そんなに慌てて?

祐次:弓木がドーパントに攫われた。

アイネ:弓木さんって乃木坂の?

祐次:そうだ。弓木を攫った奴は、ケツァルコアトルスドーパントだ。

ゲンキ:ケツァルコアトルス?ああ、プテラノドンに似た奴か。

祐次:ああ。それから、ケツァルコアトルスに、弓木を連れ去るよう依頼した奴が居る。そいつについても知りたい。

リナ:何か手がかりは?

祐次:さっきも言ったように、弓木を連れ去るよう依頼した人間が居る。依頼とはいえ、こういう物騒な依頼を受けるとすれば、悪徳探偵か、後は闇サイトだけだ。

アキラ:成る程な。

祐次:それに、今話題になってる連続アイドル誘拐事件の一つかもしれないらしい。つまり、闇サイトだとすれば、アイドル限定のサイトって事だ。皆はそういうのを片っ端からピックアップして調べてくれ。

ゲンキ:分かった!

リナ:任せて。

アイネ:それぐらい情報があれば、すぐ見つかるかも。

アキラ:お前はどうすんの?

祐次:俺は、ちょっと考えたい事がある。何か分かったら、すぐに連絡をくれ。

アキラ:了解。

 祐次は外に出た。

祐次:弓木・・・

(弓木:ディケイド?の事が気になるというか。)

祐次:・・・

(弓木:先輩、何かあったら言ってください。私達も先輩の力になりたいので。)

祐次:弓木になら、話しても良いのかな?

?:祐次。

祐次:ボス・・・

ボス:おい、此処は外だぞ?

祐次:あ、ごめん。じゃあ、おじさん。

ボス:うむ。それで、どうした?お前が悩み事とは珍しい。

祐次:前にちょっと話したよね。弓木奈於っていう後輩の事。

ボス:彩華ちゃんに似てるっていうあの子か?

祐次:うん。彼女、俺に言ったんだ。「何かあったら言ってください。」って、「私達も先輩の力になりたいので。」って。だから、弓木になら、ディケイドの事、話しても良いのかなって。

ボス:そうか。なら、話せばいい。お前がそう決めたなら、私達は何も言わん。

祐次:おじさん・・・

ボス:だけど、後悔だけはするなよ。絶対に。

祐次:うん。

Prrrrrrr

祐次:もしもし。何か分かったのか?

アキラ:ああ。全部分かったよ。弓木ちゃんの居場所もな。

祐次:そうか。で、その場所は?

アキラ:今は使われていない、○○地区の廃ビルだ。詳しい場所は、メールで送る。

祐次:分かった。それじゃあ、おじさん。行ってくる。

ボス:気をつけてな。

祐次:はい。

 祐次はすぐに愛車のマシンディケイダーを飛ばした。弓木の救出の為に。


次回
仮面ライダーディケイドwith乃木恋


竹中:依頼は達成した。報酬を貰おうか?

依頼人:良いわよ。

祐次:そこまでだ!

祐次:弓木、もう少しの辛抱だ。

弓木:先輩が、ディケイド?

祐次:俺は仮面ライダーディケイドだ!変身!

ディケイド:ハァーーーッ!


全てを破壊し、全てを繋げ!!


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